医療IT進展に伴い国内外で普及加速へ
医療ITでベースとなるのが、患者一人ひとりのデータを蓄積する電子カルテだ。
医師法で5年間の保存が義務付けられた診療録を電子化したものだが、最新IT技術が現場へ導入されはじめたことで、その機能も進化している。システム化により単に効率を高めるだけでなく、患者の検査、治療内容、リハビリ計画などスケジュール管理も可能になった。
電子カルテの国内市場は年率4%と緩やかながら着実に成長、2017年には1500億円弱に拡大すると予想されているが、今後、海外への普及も期待される。ASEAN各国も日本と同様に高齢化が進んでおり、政府はがんや生活習慣病の医療体制を支援、日本の先端医療機器の輸出に加え、電子カルテの導入も後押しする構えだ。