社長死亡でどうなる?王将フードサービス<9936>
12月19日午前中、本社前で銃弾によって殺傷されたとの報道が相次ぎ、株価が急落している。
このアクシデントが起こる前の企業業績は売上が伸び悩み、既存店のマンネリ打開が課題となっていた。しかしながら、ROEは11~12%と高く、配当は80円の実績があり、優待等の人気が根強く、株価も3000円台でよく持ちこたえていた。
今回のアクシデントで株価がどのあたりで下げ止まるかは予断を許さないが、20日金曜日にかけ安値が続けば、月曜日の23日は市場が休みの為、信用売りの買い戻しが入り、短期間反発する場面もあるのではないか。
今回の類似事件は見当たらないが、2011年創業社長が急死した例では15%程度の急落後、比較的早く株価は回復。上場企業の家族が事件に巻き込まれて死亡した2002年例でも比較的早く株価回復を見たので、今回、今年の最高値3975円の30%押水準の2656円前後でいったん買戻しが入る展開を考えたい。
王将フードサービスでは店舗で不適切な撮影画像をツイッターに投稿され、結果的にその店舗は閉鎖となった災難もあった。
多様な価値観の消費者相手のビジネスの難しさを痛感させられた同業者も多かっただろう。
ホルダーは冷静に状況判断をしたい。