25日移動平均線を下値メドとする声は未だに多いが・・
日経平均株価が心理的なフシ目である1万4000円を一時割り込んだものの、そこから上昇に転じた背景としては、昨年11月半ば以降の上昇相場のなかで、極めて強い下値支持線として作用してきた25日移動平均線(1万4302円=24日現在)を死守したいとの意識が働いた面もあったようだ。
23日、24日の連日の大波乱相場を経験するなかで、市場関係者の間では当然〝当面の下値メド〟〝調整期間〟が取りざたされている。下値メドとしては、きょう取引時間中に既に割り込んでるものの、25日移動平均線の1万4300円水準を挙げる市場関係者は多い。これは、昨年11月半ばからスタートした今回の上昇相場で、25日移動平均線が強力なサポートラインとして作用しているためだ。あとは、心理的なフシ目の1万4000円、1万3500円も挙がってる。
その中で興味を引いたのは、1万3700円説だ。1万3700円というのは、ゴールデンウィーク谷間の最終日、5月2日の終値1万3694円を根拠としている。つまり「ゴールデンウィーク明けの7日以降、22日までの2週間で急上昇した約2000円分を行き過ぎ部分と判断。その範囲の調整は許容して、再上昇に備える」というわけだ。確かに、今から振り返ると、2週間で2000円の上昇はスピード違反だったのかも知れない。
27日は下値を探る動きを見せると思われるが、先述の1万3700円説にも注目して頂きたい。