日本とアメリカの共同作業
市場関係者からは「日本発の材料でこれ以上の円安・ドル高の進行を期待するのが困難となっていただけに、米国発の要因でのドル高の進行は、日本の市場関係者が待ち望んでいた好材料といえる。1ドル=100円を突破した意義は非常に大きい。101円台半ばを超えると、105円までの円安も視野に入ってくる。したがって、来週中にも日経平均株価が1万5000円の大台を回復してくる可能性もある」としている。
安倍晋三首相の「アベノミクス3本の矢」や、黒田東彦日銀総裁による「異次元の金融緩和」などで、11月半ばの1ドル=78円水準から1ドル=100円手前まで約半年間で22円もの円安が進行したことになる。さすがに、日本の自助努力では、これ以上の円安進行は望み薄というのが多くの市場関係者の見方となっていた。
そこで〝米国発のドル高〟待望論が出ていたわけだ。その意味で、今回の1ドル=100円突破は新たなステージの始まりといえそうだ。