外国人は 19 週ぶり売り越し
28日の東京株式市場は、前日の欧米株式市場の軟調を引き継ぎ下値を模索する展開となった。後場後半はやや下げ渋ったものの終始軟調で、日経平均株価終値は、前日比157円安の1万2335円と急反落した。外国為替市場では、対ドル、対ユーロでともに円高が進行し、株価の下落を加速させた。
また、東証が28日引け後に発表した3月第3週(3月18~22日)の投資部門別売買動向で、外国人投資家は918億円と19週間ぶりの売り越しを記録。市場関係者からは「キプロス金融支援問題や、イタリア政局不安などで欧州金融システム懸念が再浮上したことで、海外ヘッジファンドなど短期筋が利益確定の売りを優先させたようだ。ただ、大きなトレンド転換ではなく、一時的な売り越しの可能性が高い」との見方もあるため、期末もあり売りこなし後の反発を期待したい。