[資源・新興国通貨3/23~27のポイント&注目通貨] 豪CPIやRBNZ総裁の講演で市場の金融政策見通しに変化は!?

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最新投稿日時:2026/03/23 14:20 - 「[資源・新興国通貨3/23~27のポイント&注目通貨] 豪CPIやRBNZ総裁の講演で市場の金融政策見通しに変化は!?」(八代和也)

[資源・新興国通貨3/23~27のポイント&注目通貨] 豪CPIやRBNZ総裁の講演で市場の金融政策見通しに変化は!?

著者:八代和也
投稿:2026/03/23 14:20

今週のポイント

今週は引き続き中東情勢や原油価格の動向に目を向ける必要がありそうです。原油価格が堅調に推移するようなら、産油国の通貨であるノルウェークローネやカナダドル、メキシコペソにとってプラスになると考えられます。

中東情勢がさらに緊迫する場合、リスクオフ(リスク回避)が強まるかもしれません。リスクオフが強まる場合、安全資産と位置づけられる米ドルが堅調に推移して、米ドル/カナダドルは上値を試し、豪ドル/米ドルやNZドル/米ドルは軟調に推移しそうです。

対米ドルの通貨ペアに関しては、米国の経済指標の結果などを受けてFRBの先行きの金融政策に対する市場の見方がどのように変化するのかにも注目です。足もとの原油高を受け、市場ではFRBの次の一手は“利下げではなく利上げになる”との観測が浮上しました。

26日には、SARB(南アフリカ中銀)とBOM(メキシコ中銀)の政策会合がそれぞれ開かれます。BOM会合については“0.25%利下げする”と“政策金利は据え置く”とで市場の見方が割れているため、会合がどのような結果になってもメキシコペソが反応しそうです。SARB会合については、市場では政策金利は6.75%に据え置かれるとの見方が有力。そのため、SARBが利下げすれば南アフリカランドが軟調に推移すると考えられます。

今週の注目通貨ペア(1):<豪ドル/NZドル 予想レンジ:1.19000NZドル~1.21000NZドル>

RBA(豪中銀)は17日の政策会合で0.25%の利上げを行うことを決定。政策金利を3.85%から4.10%へと引き上げました。RBAが利上げしたのは2会合連続です。

0.25%利上げするとの決定は5対4の僅差となり、反対票を投じた4人は政策金利の据え置きを支持しました。ただ、ブロックRBA総裁は会合後の会見で、追加利上げが必要なことは政策メンバー全員が一致したとし、票が割れたのは「利上げを今すぐ行うか、それとも(次回会合の)5月まで待つか」の違いだったと説明しました。

市場では、RBAは次回5月4-5日の会合で政策金利をさらに引き上げるとの見方が優勢。OIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、20日時点で市場が織り込む次回会合の利上げ確率は約6割です。今週は25日に豪州の2月CPI(消費者物価指数)が発表されます。その結果次第では、市場の金融政策見通しが変化する可能性があります。

足もとの原油高を受け、市場ではRBNZ(NZ中銀)による利上げ観測が高まっており、早ければ次々回5月27日の会合で利上げが行われるとの観測もあります。24日のブレマンRBNZ総裁の講演によって市場の金融政策見通しがどのように変化するのか注目です。

仮にRBAの追加利上げ観測が高まる一方で、RBNZの利上げ観測が後退する場合、豪ドル/NZドルは堅調に推移すると考えられます。

今週の注目通貨ペア(2):<米ドル/カナダドル 予想レンジ:1.35000カナダドル~1.39000カナダドル>

BOC(カナダ中銀)は18日の政策会合で政策金利を2.25%に据え置くことを決定しました。BOCが政策金利を据え置いたのは3会合連続です。

BOCの声明では、これまでの「現在の政策金利(の水準)は依然として適切」が削除されて、「必要に応じて対応する用意がある」と表明されました。「米国の関税や貿易政策の不確実性がもたらす影響、カナダ経済がどの程度調整しているかを引き続き評価していく」とし、「中東での紛争についても注視する」との姿勢が示されました。

マックレム総裁は会合後の会見で、中東での紛争がカナダ経済に与える影響を評価するのは時期尚早だとしつつも、「エネルギー価格の上昇が持続的なインフレを引き起こす兆候がみられれば、利上げを行う用意がある」と表明。その一方で、「エネルギー価格が再び下落し、(カナダ)経済にさらなる弱さがみられれば、利下げすることも可能だ」とも語りました。


足もとの原油高を受け、市場はBOCの次の一手は利上げになると予想。OIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、20日時点で市場では26年末までに0.25%の利上げが3回行われるとの見方が優勢です。そのことはカナダドルにとってプラスになると考えられます。

一方で、原油高によって市場では米FRBによる追加利下げ観測が後退しただけでなく、利上げ観測が浮上しています。市場では目先、先行きの金融政策についてBOC以上にFRBがどうなるのかが意識されそうです。米国の経済指標などによってFRBの利上げ観測が高まる場合、米ドル/カナダドルは底堅く推移する可能性があります。

八代和也
マネ―スクエア シニアアナリスト
配信元: 達人の予想

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