アルファパーチェス、MRO事業はランサムウェア影響あるも「無限カタログ」効果で11期連続増益を達成 29年売上1,000億円へ

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最新投稿日時:2026/02/26 08:00 - 「アルファパーチェス、MRO事業はランサムウェア影響あるも「無限カタログ」効果で11期連続増益を達成 29年売上1,000億円へ」(ログミーファイナンス)

アルファパーチェス、MRO事業はランサムウェア影響あるも「無限カタログ」効果で11期連続増益を達成 29年売上1,000億円へ

投稿:2026/02/26 08:00

2025年12月期決算説明

田辺孝夫氏(以下、田辺):こんばんは、株式会社アルファパーチェス代表取締役社長の田辺です。本日は、個人投資家向け説明会にご参加いただき、誠にありがとうございます。今回で4回目となりますが、みなさまからいただいたご意見やご感想をもとに、ご説明のフォーマットを変更してきました。

本日は、みなさまからリアルタイムでいただくご質問に最大限お答えするため、ご説明はIR担当の陰山が行い、私はみなさまからのご質問にお答えします。

それでは、IR担当の陰山より、本日発表した決算説明についてご説明します。

本日のアジェンダ

陰山英明氏:みなさま、こんばんは。コーポレート・プランニング本部長兼IR室長の陰山です。本日開示した決算説明補足資料についてご説明します。内容については、2025年12月期の通期業績、事業別の動向、2026年12月期の業績見通し、そしてMRO事業の新規顧客開拓に向けた施策展開状況です。

2025年12月期の売上高および利益

まず、2025年12月期通期業績の概要です。スライド左側のグラフでお示ししている売上高は、2025年12月期実績で589億円となり、前年比で5.3パーセント増にとどまりました。

一方、中央のグラフでお示ししている営業利益は14億6,800万円、経常利益は14億8,300万円と、11期連続で増益となりました。右側のグラフでお示ししているEarnings Before Interest Taxes Depreciation and Amortization(EBITDA)は21億5,500万円と、いずれも前年比で2割前後の高い成長を達成しました。

それらの要因については、次ページ以降でご説明します。

四半期別セグメント別 累計売上高の見通しと実績の比較

2025年12月期の四半期別およびセグメント別の累計売上高の推移です。すべての四半期で前年同期を上回りました。ただし、スライドの右端の棒グラフでお示ししているとおり、昨年11月に開示した業績見通し595億円に対しては、6億円ほど少ない結果となりました。

この原因は、昨年10月19日に明らかになったアスクルのランサムウェア感染による出荷停止の影響により、MRO事業の売上高が伸び悩んだことです。一方、FM事業に関しては、第4四半期における店舗用資材の需要が強く、11月時点の想定を上回る売上高となりました。

四半期別セグメント別 累計営業利益の見通しと実績の比較

四半期別およびセグメント別の累計営業利益の推移です。スライド右端の棒グラフでお示ししているとおり、昨年2月に開示した業績見通しは上回りましたが、11月に開示した業績見通しは下回りました。

11月時点の見通しを下回った原因についてご説明します。MRO事業については、想定以上の売上減がありましたが、粗利率の改善により、想定どおりの営業利益額を確保しています。

一方、FM事業については、店舗用資材の需要急増に対応するため、商品手配にかかる緊急調達費用や配送費用が発生しました。その結果、売上増の効果を上回る原価増が発生し、11月時点よりも4,000万円ほど下押しとなる結果となりました。

年間配当見通し(支払年ベース)

今年3月の株主総会に付議する予定の年間配当見通しについてです。当社は、11月時点で普通配当を2月時点の想定から2円引き上げて32円とし、これに創立25周年の記念配当5円を加え、配当合計を37円とする予定としました。その後、11月時点から利益レベルで若干下振れしましたが、配当予定額に変更はありません。

当社の事業セグメントと主要顧客(2025年実績)

次に、事業別業績の詳細です。まず、MRO事業についてです。スライドの円グラフは会社紹介で使用しているものです。円グラフ左上のアスクルを経由した中小事業所向けの売上について、今回のランサムウェア感染の影響を受けました。また、アスクルからの商品仕入れ停止が他のMRO顧客への売上にも影響を与えています。

アスクルとの取引構造と、ランサムウェアの影響

スライドは、それを具体的にお示ししたものです。スライド中央より少し左側にあるアスクルを経由した中小事業所向けの間接販売については、ランサムウェア感染の直接的な影響を受けました。この件に関しては、感染が明らかになった10月19日から約1ヶ月経過した11月中旬より徐々に回復し、販売経路としてはランサムウェア感染前の状態に戻りつつあります。

一方、スライド右側に記載している大企業向けの直販については、当社がアスクルから仕入れている部分において、想定以上に大きな影響が発生しました。当初は12月から仕入れが再開できる予定でしたが、実際にアスクル物流センターから当社顧客への出荷が再開したのは2026年1月中旬となりました。

この間、当社のお客さまの需要の多くは、当初の想定どおり当社カタログ内の他のサプライヤーの商品購入にシフトしましたが、一部は電子カタログ外の代替ルートからの商品調達、例えば専門商社や地場の商社からの請求書払いによるスポット購買などに流れた模様で、大企業顧客向けの売上が当初の想定よりも大きく落ち込みました。

MRO事業の四半期別売上推移

MRO事業の四半期別売上の推移です。例年の季節パターンでは、1月から3月および10月から12月、すなわち当社決算期の第1四半期と第4四半期に売上が大きく伸び、ゴールデンウィークや夏休みで稼働日が少なくなる第2四半期と第3四半期に売上が減る傾向があります。しかし、2025年12月期に限っては、アスクルのランサムウェア感染の影響で第4四半期の売上が大きく落ち込む結果となりました。

MRO事業の売上高、利益、およびEBITDA

MRO事業の売上高は、前年比で7.5パーセント増にとどまりました。これは、アスクルのランサムウェア感染の影響に加え、「無限カタログ」導入初年度の効果として、お客さまへの平均売価が前年比で約3パーセント低下したことが主な理由と考えられます。

一方、営業利益については、「無限カタログ」の効果により、当社が大量に安く仕入れることが可能な商品に売れ筋が集中したことで、粗利率が前年比で約1ポイント改善し、営業利益が前年比で大きく増加しました。

FM事業の四半期別売上推移

次に、FM事業の業績についてご説明します。四半期別の売上推移については、例年第4四半期に売上が集中する傾向がありますが、2025年12月期はその傾向が特に顕著でした。

スライドの棒グラフで2段書きになっている上部は、工事進行基準で計上される大型工事向け売上が中心ですが、第4四半期に大きく変動したのは、それ以外の通常の売上部分です。この大きな変動要因は、店舗用資材の販売です。

FMセグメントの業種別・提供サービス別内訳(2025年)

スライドのグラフは、顧客の業種と当社が提供するサービスの比率をお示ししています。スライド左側のグラフは、お客さまへの売上比率を業種別にお示ししています。大きく分けると、商業店舗、外食店舗、宿泊施設を含む大規模施設があります。

一方、スライド右側のグラフは、提供サービス別として店舗メンテナンス、店舗用資材販売、建設工事の3分類で表示しています。両方のグラフを比較すると、細かい差異はあるものの、全体としてほぼ左右が1:1の関係であることがわかります。

3つの提供サービスの中では、店舗メンテナンスへの需要が年間を通じて安定しています。建設工事は、都度入札の結果で決まる受注案件数に売上が依存しますが、当社グループの施工能力が受注要件となります。

一方、店舗用資材販売については、施工業者はお客さまが手配するため、当社側の制約条件とはならず、お客さまの多店舗チェーン本部の方針によって改装件数、すなわち当社への需要が大きく変動します。2025年12月期には、この変動幅が当初の想定を大きく越え、当社の業績に大きな影響を与えました。

FM事業の売上高、利益、およびEBITDA

FM事業の売上高は前年比で横ばいでしたが、第3四半期までは外食店舗向け売上の低迷により、当社の間接部門人員に稼働損が発生しました。

第4四半期には需要急増により売上が急回復しましたが、店舗用資材の需要急増に対応するため、商品手配に伴う緊急調達費用や配送費用などの追加コストが発生しました。これにより、売上の急増にもかかわらず原価が増加した結果、利益は前年比で減少し、通期の営業利益も前年比で大幅に減少しました。

2026年12月期の業績見通し

ここからは、2026年12月期の業績見通しについてご説明します。まず、スライド左側の売上高は、前年比で10パーセント超の成長によって、会社全体で653億円を計画しています。営業利益率についてはほぼ横ばいを想定しており、経常利益と営業利益は16億5,000万円、当期純利益は11億3,000万円を計画しています。

なお、セグメント別の売上および利益については、現時点では内訳がありませんが、年央に数字の確度が上がった段階で公表する予定です。

年間配当の予定および見通し (支払年ベース)

年間配当の予定および見通しについてです。今年3月の株主総会に付議する予定の配当は、25周年記念配当を含めて1株当たり37円とご説明しましたが、2027年は普通配当のみで同額の37円を計画しています。

高ROE継続による株主価値増大へのコミット

当社は株主資本に対する純利益率、すなわちReturn On Equity(ROE)を高め、それを継続することで、株主のみなさまに向けて価値の増大をコミットしたいと考えています。2025年12月期は、営業利益率が前年比で約0.2パーセント改善したこともあり、ROEが前年比で約1パーセント改善しました。2026年12月期は、改善した営業利益率を維持しながら、売上の拡大に注力していきたいと考えています。

無限カタログの検索サイトでの表示結果

売上拡大に向けては新規顧客を開拓することが重要ですが、そのための施策の展開状況についてご説明します。当社は一昨年9月に電子カタログを「無限カタログ」と命名し、販促活動を継続してきました。昨年7月には「無限カタログ」の専用Webサイトを立ち上げました。現在、「無限カタログ」は検索サイトで最上位に表示されるようになり、該当ページにアクセスしやすくなっています。

無限カタログ導入の成果事例を多く掲載

「無限カタログ」の専用Webサイトには、「無限カタログ」を導入したお客さまの成果事例を数多く掲載しています。今後、こうした事例をさらに増やし、お客さまにアピールしていく考えです。

無限カタログ導入の経済効果を明示

なお、以前より「無限カタログ」導入による経済効果をWebなどで明示するよう、株主さまからご意見をいただいていましたが、このたび、物品コスト削減、業務工数削減、調達リードタイム短縮などの効果について、具体的な実例を掲載できるようになりました。今後は「無限カタログ」の導入効果をさらにアピールできるよう、コンテンツの拡充を図る予定です。

以上が本日の説明資料となります。長時間にわたり説明会にご参加いただき、誠にありがとうございました。

質疑応答

質疑応答の内容については、当社IRサイトに掲載しております回答集をご覧ください。説明会前後にいただいたご質問も含めさせていただいております。

配信元: ログミーファイナンス

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