ジーニー、売上収益は前年比約20%増で着地 デジタルPR事業のインフルエンサー領域が好調、iHack連結効果も寄与
第3四半期 決算 ハイライト

工藤智昭氏:株式会社ジーニー代表取締役社長の工藤です。2026年3月期第3四半期の決算説明を行います。
まずは決算のハイライトです。第3四半期の累計は売上収益が約20パーセント増、売上総利益が約15パーセント増と堅調に推移しました。
マーケティングSaaS事業は前年同期比23パーセント成長、ソーシャルワイヤーを中心としたデジタルPR事業は前年同期比71パーセント成長となり、当社グループの業績を牽引しました。その結果、調整後営業利益は約15パーセント増となりました。
前期に一過性の利益があったため、決算のニュースなどでは減益のように報じられていますが、我々の事業から生まれる営業利益(調整後営業利益)は前年比でしっかり増加しています。
第3四半期までの営業利益は概ね想定どおりとなっています。予定より遅れている案件がいくつかあり、もう少し積み上げたかったという気持ちはありますが、ほぼ想定どおりといえる状況です。現在、通期の予算達成に向けて最後の案件をクロージングしているところです。
次に、その他のハイライトです。広告プラットフォーム事業は構造改革に着手しており、第3四半期単独で前年同期比3パーセント増となりました。第4四半期から構造改革の成果が出ることを想定し、第3四半期内に急ピッチで動かしました。
また、連結の数字には含まれていませんが、JAPAN AIがAI市場で急成長を遂げています。前年同期比約5倍の成長を見込んでおり、現在、2026年3月のクロージングに向けて動いています。
SaaSの新規大型案件が期末に多数控えており、こちらが獲得できれば通期予算達成となります。しかし、第3四半期に若干の遅延が見られたため、現在しっかりとクロージングできるように各社と向き合って進めています。
ジーニーグループ全体およびSaaS業界において、AIによるさまざまな変化が世の中で話題となり、我々と同じSaaS事業で上場している企業も、AI時代への戦略やビジネスモデルを打ち出しています。
我々としても、SaaS事業やアドテク事業において、新しいビジネスモデルやAI時代に勝ち抜くための戦略を立案し、今年4月から本格的に遂行できるよう推進しています。
また、今期はエンタープライズ案件におけるトラブル対応や納品対応なども発生したため、そのようなリスク面の強化にも着手しています。JAPAN AIを含め、グループ全体でエンタープライズのお客さまが増加しており、高品質かつ、AI時代に対応できる仕組みを整えていこうと考えています。
第3四半期 決算サマリ

第3四半期の決算サマリです。売上収益は約20パーセント増と増加しています。また、冒頭でもお話ししたとおり、前年同期の営業利益約21億円には一過性の要因が大きく含まれています。
その一過性の要因を除くと、前期における第3四半期までの累計営業利益は10億円となります。今期は約12億円のため、調整後営業利益は前年同期比14.5パーセント増と、15パーセント近く増加させることができました。
下半期 セグメント別の3Q結果と4Q見通し

第3四半期の結果と第4四半期の見通しです。まず、広告プラットフォーム事業は、逆風もありましたが、第3四半期に社内で行える構造改革に取り組みました。その成果は第4四半期から表れると想定しています。
現時点の速報値では、第4四半期の数字は好調に推移しています。3月末までに前年比の数値を伸ばせるよう、第4四半期の取り組みをしっかり行いたいと思います。
マーケティングSaaS事業では、大型案件のクロージングが先行している状況に加え、JAPAN AIとの共同戦略の成果が第4四半期から表れ始めています。
この下期には、JAPAN AIから入ったお客さまに「GENIEE CDP」を販売する、もしくはジーニーから入ったお客さまにAIを販売する取り組みを商品レベルおよび組織レベルで推進することができました。その結果、案件化が進み、今期や来期の案件につながっています。
また、大型エンタープライズのお客さまに向けた「GENIEE SFA/CRM」の納品改善には、昨年、私も自分のリソースの約半分を割いて取り組みました。その結果、課題の解消が進み、エンタープライズ案件への対応力が我々の中で向上しました。
課題を解決したことで、この第4四半期にはエンタープライズのお客さまから追加受注をいただいたり、さらに「AIも導入してみたい」「ジーニーの他のプロダクトも使ってみたい」という声をいただいたりしています。
プロセス面では、元ITコンサルタントを迎え入れ、エンタープライズ向けの大型案件への対応力やプロジェクトマネジメントの強化を一緒に進めています。また、ビジネスモデルの強化や経営の高度化にも取り組んでいます。
ソーシャルワイヤーのデジタルPR事業は非常に順調に進んでおり、通期業績の達成に向けた進捗も計画どおりです。また、iHack社の買収も下期の成長加速に寄与し、オーガニック成長とM&Aを含め、前期比で大幅に成長しています。
現在のSNSやインフルエンサー市場のトレンドに乗り、拡大が進んでいます。ソーシャルワイヤーの祖業はプレスリリースを中心としたPR事業ですが、現在のトレンドであるインフルエンサー事業への転換が進んでおり、来期以降も増収が期待できると考えています。
ジーニー全体としては、通期予算の達成に向けて、依然として予断を許さない状況です。先ほど触れたSaaSの大型案件が、この2月から3月にかけて確実にクローズできるかが勝負となります。私自身も営業の現場に立ち、最後までクロージングが成功するよう努めていきます。
FY2025-3Q|セグメント別決算サマリ

こちらはセグメント別の決算サマリです。デジタルPR事業は大きく伸長しており、第3四半期の売上収益は10億円を突破しています。
マーケティングSaaS事業では、エンタープライズ向けの納品や開発に課題があったため、外部のITコンサルタント事業者の方々に協力を依頼し、引き続き対応方法を学んでいます。そのため、第2四半期、第3四半期とも一時的に赤字が膨らんでいる状況です。
FY2025-3Q|KPIサマリ

KPIサマリです。マーケティングSaaS事業の解約率は低下傾向にあり、アカウント数は引き続き順調に増加しています。ARRも前年同期比で16パーセント成長しています。
JAPAN AIの成長実績・成長可能性

JAPAN AIは、ジーニーとのクロスセルやシナジーも強力に発揮されており、我々としても将来の市場として大きな成長を期待しています。スタートアップの中でも非常に高い成長率を実現しており、前年比500パーセント以上の成長を見込んでいます。
また、2025年10月から12月も堅調な成長を遂げており、2026年1月から3月にかけて来期の予算をさらに大きく成長させられるかという状況です。
現在、ジーニーグループとしては連結対象外の扱いとなっていますが、エンタープライズ案件でのクロスセルなどを通じて貢献しており、将来的には連結する方針です。
セグメント別|業績割合

スライドはセグメント別の業績割合についてです。
TOPICS 外部評価(受賞)実績:JAPAN AI AGENT / JAPAN AI CHAT

次にトピックです。外部評価として、「ITreview Grid Award 2026 Winter」において「JAPAN AI AGENT」が「Leader」賞を、「JAPAN AI CHAT」が「High Performer」賞を受賞しました。
さらに「JAPAN AI AGENT」は、競争が激しく他社が徐々に参入してきているAIエージェント部門において、「AIsmiley AI PRODUCTS AWARD 2026」AIエージェント部門でグランプリを獲得することができました。
TOPICS 採用支援AIエージェント「JAPAN AI HR」を提供開始

JAPAN AIでは今年度職種別のAIエージェントを開発しており、人間と一緒に働くエージェントを職種ごとに作り込むことに取り組んでいます。
具体的には、人事領域向けに、人事が抱える書類選考の課題や、面接の評価基準、面接に関する工数を自動化し、効率化するツールを提供しています。エンタープライズのお客さまから非常に評判が良く、日本を代表する自動車企業にも導入され、大企業のお客さまへの導入が進んでいます。
TOPICS 「JPXスタートアップ急成長100指数」構成銘柄に選定

我々の成長性が認められ、JPX総研が算出する「JPXスタートアップ急成長100指数」の銘柄に選定されました。この指数に応じて運用されるファンドやETFが登場する可能性があり、今後の株価向上の下支えになることを期待しています。引き続き努力していきます。
マーケティングSaaS事業|ハイライト

マーケティングSaaS事業は、第3四半期は堅調に推移しました。特に、過去の受注案件の納品課題を解消する取り組みに注力しました。
第3四半期末までにその目処がつき、第4四半期には期待値が上がってきたため、来期の予算や次のプロジェクトをいただいたり、他のプロダクトの販売を進めたりしている状況です。
マーケティングSaaS事業|売上収益推移

第3四半期は、ワンショットの売上よりもリカーリング比率が圧倒的に高くなり、売上収益は前年同期比15.5パーセント増となりました。現在、納品課題が解消されつつあるため、あらためて受注の最大化を目指して動いています。
前期まではなんとか案件を獲得しようと動いていましたが、現在は、エンタープライズのお客さまに対して、要望のヒアリングや移行システムのご説明などを受注前に行うプリセールスのプロセス改善に取り組んでいます。
この取り組みにより、第4四半期には受注数および受注金額の最大化を図ることを目指しています。
マーケティングSaaS事業|KPI

マーケティングSaaS事業のKPIです。アカウント数は前年同期比で約20パーセント増加し、解約率は下げ止まってきています。
マーケティングSaaS事業|販管費の売上に対する比率

マーケティングSaaS事業は、冒頭でも触れたとおり、AI時代におけるビジネスモデルへの変革や成長率向上のための施策などを中期経営計画の中で戦略化しています。2026年4月から、その戦略をさらに推進できる体制に若干修正する予定です。
広告プラットフォーム事業|売上収益推移

アドテクは、第3四半期に前年同期比で3パーセントの成長率となり、増収基調で推移しています。第3四半期に構造改革を進めており、第4四半期からは成長ペースが向上すると見込んでいます。
広告プラットフォーム事業|KPI

スライド上段のグラフのとおり、前年同期比で社数は若干増加しているものの、社単は下がっているのがアドテク事業の現状です。社単は、一時的な案件や社内の計上タイミングなどの影響で下がっていますが、実力を細かく分析すると前年同期比で微増となります。
引き続き、第4四半期以降に再び成長率を高め、KPIベースでも成長率を上げられるよう努めていきたいと思います。
FY2025|通期業績予想の修正

前回修正した通期業績予想の達成に向けて取り組んでいます。先述のとおり、SaaS案件を最終的に決めきることができるかどうかが鍵となっています。この2月、3月で大型案件がいくつも動いているため、私も先頭を切ってこれらをクロージングし、特に営業利益目標の達成を目指していきたいと考えています。
私からのご説明は以上です。
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