■Sサイエンス <5721> 222円 (+50円、+29.1%) ストップ高
エス・サイエンス <5721> [東証S]がストップ高。同社は15日の取引時間中、株主割当による新株予約権の無償発行と、暗号資産の投資枠拡大に関する発表を行っており、引き続き材料視されたようだ。非上場型の新株予約権を発行する。12月31日を基準日として、普通株式1株に1個の新株予約権を割り当てる。新株予約権の権利行使期間は来年3月2日から5月29日。行使価額は12月30日の同社株終値の50%相当の額とし、行使価額を支払った株主に対して、1個の新株予約権につき普通株式2.5株を交付する。新株予約権が全て行使された場合の調達資金額は手取り概算で約240億円。ビットコインの購入などに充てる。あわせて同社は暗号資産の投資枠の拡大とともに、商号を来年4月1日付でエスクリプトエナジーに変更する予定だと発表。更に、今年12月24日に中期経営計画を公表する方針も明らかにしている。
■アセンテック <3565> 1,554円 (+249円、+19.1%) 一時ストップ高
アセンテック <3565> [東証S]が急反騰、一時ストップ高となった。15日の取引終了後、26年1月期の連結業績予想について、売上高を170億円から175億円(前期比20.0%増)へ、営業利益を22億円から27億5000万円(同3.2倍)へ、純利益を16億3000万円から18億3000万円(同2.1倍)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を23円から30円(前期実績15円)へ引き上げており、これを好感した買いが流入した。仮想デスクトップ事業の仮想デスクトップソフトウェア及びサービスが想定以上で推移しているほか、クラウドインフラ事業の自社製品「リモートPCアレイ」が、総務省の新ガイドラインに沿って地方自治体での導入が進み好調に推移していることが牽引する。また、米CSG社との資本・業務提携の契約条件に沿った大型案件獲得に伴う収益も寄与する。なお、同時に発表した第3四半期累計(2-10月)決算は、売上高140億7300万円(前年同期比51.8%増)、営業利益24億8300万円(同3.6倍)、純利益16億8600万円(同2.9倍)だった。
■MDV <3902> 642円 (+100円、+18.5%) ストップ高
東証プライムの上昇率トップ。メディカル・データ・ビジョン <3902> [東証P]がストップ高。15日の取引終了後、日本生命保険がMDVに対し、完全子会社化を目的としてTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。買付価格は1株1693円で、MDVの15日終値542円に対し3.1倍の水準となる。MDV株は日本生命のTOBに関する事前報道から15日にストップ高に買われていたが、16日も大量の買い注文を抱えTOB価格にサヤ寄せする動きをみせた。買付予定数の下限は1167万4800株で、上限は設定しない。買付期間は16日から2026年2月3日。TOB成立後、所定の手続きを経てMDVは上場廃止となる見込み。MDVはTOBに賛同の意見を表明している。日本生命はヘルスケア領域の強化につなげる方針。東京証券取引所は15日付でMDVを監理銘柄(確認中)に指定した。
■松屋R&D <7317> 1,054円 (+150円、+16.6%) ストップ高
松屋アールアンドディ <7317> [東証G]がストップ高。15日の取引終了後、オムロン <6645> [東証P]傘下のオムロンヘルスケアが松屋R&Dに対し、完全子会社化を目的としてTOB(株式公開買い受け)を実施すると発表した。買付価格は1株1110円で、松屋R&Dの株価はこれにサヤ寄せする動きをみせた。買付予定数の下限は1123万300株(所有割合51.93%)で、上限は設定しない。6月下旬をメドに買い付けを始めることを目指す。TOB成立後は所定の手続きを経て、松屋R&Dは上場廃止となる見通し。松屋R&DはTOBに賛同の意見を表明し、株主に対し応募を推奨している。オムロンヘルスケアは血圧計腕帯の安定供給の確保や新製品の迅速な開発などにつなげる構え。東京証券取引所は15日付で、松屋R&Dを監理銘柄(確認中)に指定した。
■かっこ <4166> 1,149円 (+150円、+15.0%) ストップ高
かっこ <4166> [東証G]がストップ高。引き続き10日に発表した、NTTデータ(東京都江東区)とのクレジットカード不正利用対策における業務提携を好感した買いが入ったほか、16日に不正検知サービス「O-PLUX(オープラックス)」がヨンドシーホールディングス <8008> [東証P]が展開するジュエリーブランド「4℃」の公式オンラインショップ「4℃ JEWELRY ONLINE SHOP」に、クレジットカード不正利用対策を強化するために採用されたと発表したことも好材料視された。「O-PLUX」は、ECで起こる不正ログイン・不正注文をリアルタイムに検知し、個人情報漏洩やクレジットカードの不正利用、悪質転売などの不正被害の防止及び審査業務の自動化を実現するクラウドサービス。今回の採用により「4℃」では、不正注文を的確に排除できたことで、特定のカード会社で低下していた決済承認率が10%改善したとしている。
■トリプラ <5136> 1,864円 (+216円、+13.1%)
tripla <5136> [東証G]が急反騰。宿泊施設向けにクラウド型の予約システムや会話ツール(AIチャットボット)などの提供を主力としているが、契約施設数の増加を背景に業績拡大基調に陰りがない。15日取引終了後に発表した26年10月期の業績予想は、売上高が前期比36%増の34億9300万円、営業利益は同46%増の7億5500万円と大幅な伸びを見込み、売上高・利益ともに連続での過去最高更新見通しとなった。これを材料視する投資資金が集中した。
■Fインタ <7050> 2,747円 (+318円、+13.1%)
フロンティアインターナショナル <7050> [東証G]が3日続急騰。15日取引終了後、26年4月期第2四半期累計(5-10月)の連結決算の発表にあわせて、通期業績予想を上方修正した。売上高予想を前回予想の230億円から285億円(前期比40.2%増)、営業利益を15億5000万円から18億円(同40.9%増)に引き上げた。同時に2026年2月1日付で1株を2株に株式分割するとともに、期末一括配当予想を株式分割考慮後ベースで63円に見直すと開示。実質6円50銭の増額修正となり、業況と株主還元姿勢を好感した買いが流入した。10月中間期は既存事業及びM&Aにより取得した連結子会社がともに好調に推移しており、売上高が144億7300万円(前年同期比67.3%増)、営業利益が11億2300万円(同2.7倍)になった。第3四半期(11月-26年1月)も同様の傾向が継続すると見込んでおり、業績予想を変更した。株式分割では同社株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図る。前期の期末一括配当は株式分割考慮後ベースで49円50銭だった。
■パーク24 <4666> 2,121.5円 (+218円、+11.5%)
東証プライムの上昇率3位。パーク24 <4666> [東証P]が3日続急騰。同社は15日取引終了後、26年10月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比10.5%増の415億円としていることや、期末一括配当計画を前期比35円増配の65円としていることが好感されたようだ。売上高は同9.6%増の4450億円を見込む。事業規模の拡大及び事業モデルの進化に加え、「モビリティ事業の成長軌道への回帰」と「経営資源の選択と集中」を基本方針とし、中期経営計画の達成に向けて各種施策の着実な遂行とサービス進化の実現に取り組むとしている。また、同日には11月度の月次速報も発表しており、タイムズパーキングの売上高は前年同月比8.4%増となっている。
■マンダム <4917> 2,804円 (+285円、+11.3%)
東証プライムの上昇率4位。マンダム <4917> [東証P]が急騰。16日付の日本経済新聞朝刊が「米投資ファンドのKKRがマンダムの創業家などによるMBO(経営陣が参加する買収)に関し、別の買収提案を出したことが15日分かった」と報道した。同提案のTOB(株式公開買い付け)価格は1株2800円以上と伝えている。マンダムは1株2520円のTOB価格でMBOを進めており、報道を受けて価格引き上げへの思惑から買いが集まった。MBOにおける公開買付者のカロンホールディングス(東京都千代田区)は15日の取引終了後に買付期間を2026年1月5日まで延長すると開示していた。同社は投資ファンドのCVCキャピタル・パートナーズの傘下にある。
■プロレド <7034> 607円 (+57円、+10.4%)
東証プライムの上昇率5位。プロレド・パートナーズ <7034> [東証P]が4日続急騰。15日の取引終了後に発表した25年10月期連結決算が、売上高123億200万円(前の期比2.6倍)、営業利益49億4500万円(同5.0倍)、純利益2億500万円(同35.6%減)となり、従来予想の営業利益27億4000万円を大きく上回って着地したことが好感された。ファンドの投資先のExitに係る損益表示を従前の営業外損益から売上高へ変更したことや、第3四半期及び第4四半期に投資先のExitが発生したため売上高及び営業利益が膨らんだ。なお、26年10月期は、固定報酬型コンサルの成長を見込む一方、コンサルタント採用に係る採用費や人件費も増加する見通し。ただ、ファンドの投資先のExitに係る損益発生時期や金額の合理的な予測が困難であることを踏まえ、予想を非開示としている。
■グッドコムA <3475> 1,230円 (+112円、+10.0%)
東証プライムの上昇率7位。グッドコムアセット <3475> [東証P]が続急騰。15日取引終了後、26年10月期連結業績予想について売上高を792億8100万円(前期比45.3%増)、営業利益を77億2900万円(同2.6倍)と発表した。売上高、営業利益とも2期ぶりに過去最高を更新する見通し。配当予想も46円(前期45円)とした。これを好感した買いが集まった。不動産ファンドへの販売を継続的に実施するほか、富裕層への販売強化などによって販売戸数の拡大を見込む。同時に発表した25年10月期決算は売上高が545億8100万円(前の期比8.7%減)、営業利益が29億3500万円(同46.2%減)だった。物価高やマンション価格の上昇を背景に、主要顧客の公務員への販売が減少した。あわせて、30年10月期を最終年度とする中期経営計画を発表した。既存事業や展開エリアの拡大、マンション以外への進出に加え、不動産ファンド事業の拡大、建設会社のM&Aによる供給力増加などに取り組み、最終年度に売上高6000億円の達成を目指す。
■積水ハウスR <3309> 83,000円 (+4,100円、+5.2%)
積水ハウス・リート投資法人 <3309> [東証R]が急反発。積水ハウスRは12月15日大引け後(15:30)に決算を発表、25年10月期の経常利益は前の期比6.0%減の95.1億円になったが、26年4月期は前期比25.6%増の119億円に拡大を見込み、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことで好感されたようだ。
■ミガロHD <5535> 355円 (+13円、+3.8%)
ミガロホールディングス <5535> [東証P]が大幅続伸。15日の取引終了後、26年3月期の利益予想の上方修正を発表。また、今期も株主優待を実施すると開示した。業況と株主還元姿勢を評価した買いが入った。通期の営業利益予想を前回の見通しの29億円から30億円(前期比10.6%増)に引き上げた。収益の柱であるDX不動産事業は不動産価格の上昇や堅調な需要で想定を超えて推移。DX推進事業の収益性も向上する。同時に26年3月末を基準日として500株以上を保有する株主にデジタルギフト1万円を贈呈する株主優待を実施する。売上高の予想は据え置いた。
■AB&C <9251> 1,159円 (+40円、+3.6%)
AB&Company <9251> [東証G]が大幅高で3日続伸。同社は15日取引終了後、26年10月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比47.1%増の24億円としていることが買い安心感につながったようだ。売上収益は同18.2%増の228億9700万円となる見通し。リピーターの積み上がりによる顧客単価の上昇を見込んでいる。
■Dサイクル <5888> 3,520円 (+120円、+3.5%)
DAIWA CYCLE <5888> [東証G]が大幅高で3日続伸。15日の取引終了後、第3四半期累計(2-10月)単独決算を発表しており、売上高161億5600万円(前年同期比13.7%増)、営業利益13億200万円(同4.3%増)、純利益8億3800万円(同7.8%増)となり、通期計画に対する営業利益の進捗率が94%に達したことが好感された。14店舗の出店と2店舗の直営化で店舗数が16店舗増となったことに加えて、電動アシスト車販売の好調で売上高が第3四半期累計として過去最高を更新した。出店を加速させたことにより出店関連費用は増加したものの、一方で修理の増加なども寄与し営業利益も第3四半期累計として過去最高となった。なお、26年1月期通期業績予想は、売上高205億8600万円(前期比12.2%増)、営業利益13億8900万円(同1.0%増)、純利益9億3000万円(同3.6%増)の従来見通しを据え置いた。また、同時に発表した11月度の売上速報で、直営既存店売上高は前年同月比12.5%増と3ヵ月ぶりに前年実績を上回ったことも好材料視された。主に休日の数が前年に比べて2日多かったことや好天に恵まれたことで客数が同4.8%増となったことに加えて、電動アシスト車の売り上げ好調もあって客単価も同7.4%増となった。
■フジHD <4676> 3,705円 (+114円、+3.2%)
フジ・メディア・ホールディングス <4676> [東証P]が大幅高で3日続伸。15日取引終了後、村上世彰氏の長女である野村絢氏から「大規模買付行為等趣旨説明書」を受領したと発表した。趣旨説明書には、野村氏が旧村上ファンド系の投資会社らと共同でフジHD株を議決権保有割合の最大33.3%まで買い増しする意向が示されている。一方、不動産事業(都市開発・観光事業)のスピンオフや完全売却、DOE4%を下限とする配当方針を公表した場合には買い付けを行わないなどとも記載されているという。
■梅の花G <7604> 827円 (+24円、+3.0%)
梅の花グループ <7604> [東証S]が反発。15日の取引終了後に、26年10月末時点の株主から新株主優待制度を導入すると発表したことが好感された。26年4月末日以前の株主名簿に記載または登録された既存株主については、現在の20%割引優待証を継続するとともに、500株以上保有の株主には新たに優待券を追加。また、26年5月以降の新規株主については、保有株数に応じて100株以上で10%割引優待証、200株以上で20%割引優待証を贈呈し、500株以上には優待券(保有株数に応じて年間4000~1万円)を追加する。
■ドリムアーツ <4811> 3,885円 (+105円、+2.8%)
ドリーム・アーツ <4811> [東証G]が続伸。15日の取引終了後、25年12月期の連結業績予想について、売上高を56億円から56億5000万円(前期比12.3%増)へ、営業利益を7億7800万円から9億6200万円(同24.5%増)へ、純利益を6億500万円から7億2600万円(同31.8%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を40円から54円(前期実績40円)へ引き上げたことが好感された。ライセンス販売が計画を大幅に超過し、メンテナンス契約も想定以上に維持されているため、オンプレミス事業の売上高予想を引き上げるほか、クラウド移行プロジェクトや大型案件の導入支援サービスが順調に推移したことでプロフェッショナルサービス事業も計画を上回る見通し。また、インフラコストの抑制に加え、SmartDBへの開発投資を積極化した結果、ソフトウェア資産計上額が増加し原価が減少したことなども寄与する。
■大豊工業 <6470> 807円 (+18円、+2.3%)
大豊工業 <6470> [東証S]が7日続伸。時価は昨年6月以来1年半ぶりの高値圏に浮上した。トヨタ系自動車部品会社でベアリング、ダイカスト、金型3部門を収益の柱とし、摩擦工学を中核技術に研究開発分野でも高い技術力が評価されている。とりわけエンジンベアリングでは世界首位級の商品競争力を有するが、PBRが0.3倍台と株価は解散価値のおよそ3分の1に放置されており、割安感が際立っていた。足もとの業績も絶好調に推移、26年3月期営業利益見通しは増額修正され、前期比3.8倍化となる23億円を見込んでいる。
■クラシコム <7110> 2,223円 (+41円、+1.9%)
クラシコム <7110> [東証G]が3日続伸。15日の取引終了後に発表した第1四半期(8-10月)連結決算が、売上高24億3300万円(前年同期比28.4%増)、営業利益3億2300万円(同2.6倍)、純利益2億1900万円(同2.8倍)と大幅増益だったことが好感された。マーケティング投資と商品企画の相乗効果で「北欧、暮らしの道具店」が高成長を継続したことに加えて、需要に合わせた在庫準備により「foufou」が狙い通りの成長を実現したことが牽引した。また、マーケティング投資などのコストが予測よりも若干低めでコントロールできていることも寄与した。なお、26年7月期通期業績予想は、売上高102億円(前期比20.1%増)、営業利益14億5300万円(同33.2%増)、純利益9億6400万円(同34.6%増)の従来見通しを据え置いた。
■レナ <4889> 1,788円 (+23円、+1.3%)
レナサイエンス <4889> [東証G]が続伸。同社は16日、膵がんを対象とするゲムシタビン及びナブパクリタキセル療法におけるPAI-1阻害薬「RS5614」併用療法の第2相試験に関する契約を東北大学と締結し、東北大学病院など複数の医療機関と医師主導治験を開始すると発表。これを手掛かりとした買いが入ったようだ。実施期間は来年5月から2029年12月までとする。
■王子HD <3861> 842.2円 (+10.2円、+1.2%)
王子ホールディングス <3861> [東証P]が5日続伸。16日午後1時ごろに自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を8200万株(自己株式を除く発行済み株数の9.03%)、または500億円としており、取得期間は12月17日から来年12月16日まで。東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)を含む市場買い付けにより取得する。
■SANEI <6230> 2,090円 (+20円、+1.0%)
SANEI <6230> [東証S]が3日続伸。15日の取引終了後、26年3月期の期末配当予想を32円から37円へ増額修正した。25年12月に上場5周年を迎えることを記念して、記念配当5円を実施する。年間配当予想は69円となり、前期実績(60円)に対しては9円の増配となる。
※16日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
関連銘柄
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4676
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