ドルカナダ、週足チャートで上値抵抗帯突破となるか

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最新投稿日時:2025/11/07 10:12 - 「ドルカナダ、週足チャートで上値抵抗帯突破となるか」(津田隆光)

ドルカナダ、週足チャートで上値抵抗帯突破となるか

著者:津田隆光
投稿:2025/11/07 10:12

カナダ10月雇用統計が相場動意となりそう

ドルカナダ・週足・複合チャート
ドルカナダ・週足・複合チャート出所:トラリピFX/CFDチャート

【注目ポイント】「1.41640カナダドル」を上抜けブレークするか否か
【シナリオ①】同レート超えなら、「1.45000カナダドル」付近までの上昇を想定
【シナリオ②】同レート超え未達なら、「1.38000カナダドル」付近までの下落も
【1~2カ月程度の“主戦場”(コアレンジ)】「1.38000~1.45000カナダドル」
【注目材料】カナダ10月雇用統計


米ドル/カナダドル(USD/CAD、以下ドルカナダ)における足もとの着目点と見ていた「1.39000カナダドルでの下値サポート成否」。以後の動きは、「同レートでの下値サポート示現」→「反発/上昇フロー」となり、ここもとは今年4月10日以来となる「1.41カナダドル台」まで上昇する展開となっています。ドルカナダはもう一段の上値追いとなるのでしょうか。今回は週足チャートをベースに考察してみましょう


上図(週足チャート)をそれぞれ見ていくと、1) 26週および200週MA(移動平均線)が右肩上がりであること、2) 遅行スパンがローソク足を上抜ける“好転”(上図黄色丸印)が示現しつつあること、3) ローソク足が赤色雲(=抵抗帯、先行スパン)の中で推移していること、4) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の下方で点灯していること、そして5) DMI(方向性指数)で+DI>-DIとなり、ADXが低位置から右肩上がりでの推移になりつつある(上図赤色点線丸印)ことから、現在のドルカナダ・週足チャートは上昇トレンドを示すチャート形状であると判断します。

その他では、ⅰ) ローソク足がBB(ボリンジャーバンド)・+1σラインと同・+2σラインの間を推移する“上昇バンドウォーク”となっていること、またⅱ) BB・±2σラインが拡張する“エクスパンション”が示現していることを合わせると、足もとのドルカナダはトリガー次第では上昇モメンタムがさらに加速する可能性も。


上記を踏まえた上で、目先注目すべきポイントは・・・赤色雲の上辺である先行2スパンをメドとする「1.41640カナダドル」(上図黄色矢印および黒色線)を上抜けブレークするか否か。

筆者が想定する今後のシナリオは以下の通りです。(シナリオ①、②)


[シナリオ①]
この先、「1.41640カナダドル」を終値ベースで上抜けブレークした場合は、「上値抵抗帯突破」→「もう一段の上値切り上げ」へのトリガーとなりそうです。当該ケースでは、「遅行スパンの上放れ」や「上昇バンドウォークおよびエクスパンションの進展」、また「+DI>-DIの乖離拡大」なども伴いながら、今年3月以来の高値水準である「1.45000カナダドル」(上図Ⓐ赤色線)付近までの上昇を想定すべきでしょう。

[シナリオ②]
一方で、「1.41640カナダドル」超え未達(=上値抑制)となった場合は、「上値抵抗圧力の強まり」→「下押しフロー」となりそうです。当該ケースでは、「上昇バンドウォーク崩れ」や「遅行スパンの“好転フェイク(ダマし)”」、また「+DI>-DIの乖離縮小ないしは収斂」なども伴いながら、約半年間における市場参加者の平均コストを示す26週MAをメドとする「1.38000カナダドル」(上図Ⓑ水色線)付近までの下落となりそうです。


上記シナリオ①および②を概括すると、現下のドルカナダはもう一段の上値切り上げを模索する相場付きとなる中、当面※は「1.38000~1.45000カナダドル」を“主戦場”(コアレンジ)とする動きになりそうです。(※ここでの「当面」は、1~2カ月程度のスパンを想定しています。)


足もとでは、日本時間本日22時30分に公表されるカナダの10月雇用統計結果がドルカナダの目先の相場動意となり得るため、要注目でしょう。

津田隆光
マネースクエア チーフマーケットアドバイザー
配信元: 達人の予想

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