~医薬品製剤用機械で世界の先端を走り、高採算の医薬品添加剤も拡大~
【ポイント】
・今2025年2月期の会社計画は減益を見込んでいる。基幹システムの稼働のずれ込みなどが負担となる。機械部門の受注は好調で、3Q末の受注残は194億円と過去最高となった。これを受けて、来2026年2月期からは増益に転換しよう。
・2025年2月期から、新中期計画がスタートした。長期ビジョン「ONE FREUND & BEYOND」では、1)製剤機械でエリアカバレッジを拡げ、グローバルTOP3を確固なものにし、2)医薬品添加剤を主力とする化成品で、日本No.1のスペシャリティカンパニーを目指す。グローバル5極体制を活かして、ワンフロイントを超える進化を続ける。
・中期3カ年計画では、2027年2月期に売上高250億円、営業利益16億円、ROE 7.0%を目指す。固めの計画であるが、計画の内容は充実している。フロイントUS、フロイントイタリアを活かして、新興国の市場開拓が深掘りできよう。
・医薬品添加剤の新工場建設(59億円、2ライン)を予定したが、12月にこれを中止した。建設費のさらなる高騰が、投資採算と建設期間の不確定要因となったことによる。既存設備でまずは1ラインを増設し、当面の需要増に対応する。また、画期的な新製品(「ノンパレル-MM」)の開発も進んでいる。
・内外の製剤機械の受注は好調である。製薬企業の新規投資に加えて、品質の向上や省人化に向けた更新投資も必要になっている。高水準の受注はしばらく続く見通しであり、新製品のニーズも広がっている。
・3ヵ年計画の達成は射程にある。2025年2月期は創立60周年の記念配5円を含めて、配当は25円を予定する。この3ヵ年は経営基盤の強化に力を入れる。需要は旺盛なので、今後の成長余地は大きい。
・次の10年では、売上高400億円、営業利益32億円、ROE 10%以上を目標に掲げている。それに向けた投資が推進されよう。経常利益20億円が見えてくれば、PBRも1.2倍を超えてこよう。そのポテンシャルに注目したい。
目次
1.特色 医薬品用製剤機械の独自開発で発展
2.強み 日本では圧倒的No.1、グローバルな拠点も強化
3.中期経営計画 M&Aや合弁の展開で海外市場の拡大が進展
4.当面の業績 好調な受注の成果は2026年2月期から本格貢献
5.企業評価 新市場の開拓に期待
企業レーティング | B |
---|---|
株価 (2025年2月10日) |
795円 |
時価総額 | 146億円 (18.4百万株) |
PBR | 0.91倍 |
ROE | 5.2% |
PER | 17.4倍 |
配当利回り | 3.1% |
総資産 | 26263百万円 |
純資産 | 14852百万円 |
自己資本比率 | 56.6% |
BPS | 877.9円 |
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | EPS | 配当 |
---|---|---|---|---|---|---|
2016.2 | 19027 | 1346 | 1394 | 961 | 55.7 | 12.5 |
2017.2 | 21164 | 2041 | 2097 | 1064 | 61.7 | 20.0 |
2018.2 | 19801 | 1971 | 1994 | 1477 | 85.7 | 20.0 |
2019.2 | 18408 | 1223 | 1326 | 843 | 50.2 | 20.0 |
2020.2 | 16772 | 558 | 582 | 381 | 22.8 | 20.0 |
2021.2 | 16765 | 1111 | 1308 | 970 | 58.0 | 20.0 |
2022.2 | 17632 | 981 | 1032 | 543 | 32.5 | 20.0 |
2023.2 | 19658 | 451 | 559 | -538 | -32.2 | 20.0 |
2024.2 | 22903 | 1270 | 1285 | 764 | 45.5 | 20.0 |
2025.2(予) | 23500 | 1100 | 1100 | 770 | 45.8 | 25.0 |
2026.2(予) | 24500 | 1400 | 1400 | 970 | 57.4 | 20.0 |
(2024.11ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは2024.2期予想ベース。2016年2月に1:2の株式分割を実施。EPS、配当は修正ベース。2015.2期の配当は50周年記念配2.5円(修正ベース)、2017.2期の配当は上場20周年記念配5.0円を含む。2025.2期は創業60周年記念配5.0円を予定。
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。
レポート全文はこちらから
https://www.belletk.com/furoinntosanngyou202502.pdf
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