エスエルディー、株式上場以来の最高益を更新 飲食サービスにおける顧客満足度の向上が寄与

目次

有村譲氏：株式会社エスエルディー代表取締役社長の有村譲です。本日は、2025年2月期第3四半期決算についてご説明し、その後、今後の取り組みについてみなさまにお伝えします。

会社概要

まずは、弊社の会社概要、事業内容を簡潔にご説明します。

当社の創業は2004年、IPOは2015年となります。前事業年度末においての従業員数は、社員数127名、アルバイト782名の規模の会社です。

事業内容

事業としては、大きく2つのサービスを提供しています。

kawaraCAFE＆DININGを中心に、全国7都市11ブランドを展開している飲食サービスと、他社の店舗における開業支援やメニュー開発等の店舗プロデュースを展開する飲食サービスと、定期的にIPコンテンツを入替し、コンテンツごとに合わせた商品・空間を提供するコラボレーションカフェを運営しているコンテンツ企画サービスの、2つのサービスを事業の柱としています。

決算サマリー

それでは、2025年2月期第3四半期の決算についてご説明します。はじめに、当第3四半期の決算サマリーです。

当第3四半期累計期間における業績は、売上高は27億6,900万円で前年同期比2.4パーセント増、営業利益は1億800万円で前年同期比12.8パーセント増となりました。

サービスセグメント別の業績については、飲食サービスにおける当期間中の累計の売上高は19億7,900万円で前年同期比4.5パーセント増、コンテンツ企画サービスにおける当期間中の累計の売上高は7億8,900万円で前年同期比2.4パーセント減となりました。

当社店舗において、「食」×「コンテンツ」をテーマに掲げ、アニメ、音楽アーティスト、キャラクターなどの優良なコラボレーションをしたメニューとコンテンツを楽しんでいただける空間を創出する店舗を拡大したことで、飲食サービスの既存店舗の業績は好調に推移しました。

また、定借満了にて2024年7月末に1店舗退店の影響により、売上高は前年より低く推移したものの、運営受託店舗のキャラクターカフェを中心に、引き続き好調で推移したことにより、既存店は前年を越えることができました。

また、当期間において、IPコンテンツを活用した企画を他社が経営する飲食店舗に提案し、自社開発したIPコンテンツを活用したメニューを他社が経営する飲食店舗に提供するといった取り組みを実施しました。

損益計算書（P/L）

以上の結果、当第3四半期累計期間においては、株式上場以来の最高益を更新することができました。

売上高・営業利益の四半期推移

売上高・営業利益の四半期推移についてご説明します。

先ほどもお伝えしましたが、当第3四半期は、飲食サービスにおける期間限定のIPコンテンツを活用したコラボレーションカフェの実施、既存店における季節限定商品の提供等の取り組みにより、お客さま満足度の向上を実現しました。このような取り組みを加速することにより、多くのお客さまに店舗をご利用いただけました。

このような取り組みの結果、当第3四半期において、売上高は前年同期比102.4パーセントとなりました。

売上高・営業利益の四半期推移については、資料をご確認ください。

セグメント別状況

セグメント別の状況については、先ほどのご説明と重複するため、この場では割愛します。

貸借対照表（B/S）

貸借対照表についてご説明します。

当第3四半期会計期間末の資産合計は、前事業年度末比で約3,700万円増加し、約10億8,500万円となりました。

流動資産は、前事業年度末比で約3,800万円増加し、約7億1,400万円となりました。これは主に、売掛金が3,900万円増加したこと等によるものです。

固定資産は、前事業年度末比で約300万円増加し、約3億7,000万円となりました。これは主に、工具、器具及び備品が約300万円増加したこと等によるものであります。

当第3四半期会計期間末の負債合計は、前事業年度末比で約3,300万円減少し、約6億2,800万円となりました。

流動負債は、前事業年度末比で約3,400万円減少し、約5億5,200万円となりました。これは主に、未払費用約2,400万円、短期借入金約1億万円が増加したものの、1年内返済予定の長期借入金が約1億5,000万円減少したこと等によるものです。

固定負債は、前事業年度末比で大きな変動なく、約7,600万円となりました。

当第3四半期会計期間末の純資産合計は、前事業年度末比で約7,100万円増加し、約4億5,600万円となりました。これは主に、その他資本剰余金が約3,200万円減少したものの、四半期純利益を約1億300万円計上したことによるものです。

業績予想

2025年2月期通期の業績予想です。

記載のとおり、売上高は36億円、営業利益は1億5,100万円、経常利益は1億5,100万円、当期純利益1億4,100万円を予想しています。

売上高においては、前期における不採算店舗5店舗の退店による減収を補うため、既存店のさらなる成長およびIPコンテンツを活用する取り組みを加速し、さらに新規の運営受託獲得を進め、増収を目指しています。

営業利益においては、既存店の収益改善を進めるとともに、グループシナジーを活かして販管費を抑制することで、事業の収益性を高め、結果として増益を予想しています。

トピックス

当第3四半期のトピックスについてお伝えします。

飲食サービスにおいては、期間限定のIPコンテンツとのコラボレーションカフェを7コンテンツ実施し好調に推移したほか、既存店における季節限定商品の提供により、客単価の向上に成功した結果、既存店前年比を大きく超える結果となりました。既存店の前年売上比は110.4パーセントとなり、収益性の改善は前期比改善率0.6パーセントとなっています。

コンテンツ企画サービスにおいては、キャラクターコンテンツの運営受託店舗のインバウンド需要が10パーセント増加したことにより、運営業務受託店舗の売上が上がり、その効果により受託費も増加しました。この結果、利益率においても、前年同期比3.2パーセント成長となっています。

事業トピックス：期間限定コラボレーションカフェ実施

各サービスにおける取り組みについてご説明します。

当第3四半期においては、南海電気鉄道株式会社が運営する「なんばパークスミュージアム」で開催されるイベント「黒子のバスケ 15th ANNIVERSARY EXHIBITION」と連動したコラボカフェを、同施設内の当社店舗で開催しました。

店内のスペースはイベント「黒子のバスケ15thミュージアムカフェ」仕様に装飾され、このイベントのために開発された、ストーリーから飛び出してきたようなワクワクするオリジナルのメニューをお楽しみいただけるカフェを開催し、連日ファンの方々に高く評価していただきました。

今後も、IPコンテンツの版権元さまとの関係性を強化し、取り組みの企画、提案を加速させ、新しい価値を創出できるように事業を推進していきます。

事業トピックス：店舗限定メニューの販売、グランドメニューの改定

また、直営ブランドにおいて、顧客のニーズに合わせたメニューの企画提案を継続しています。

kawara CAFE&DINING横浜店において、当店舗限定の餃子串メニューを販売したほか、Cafe&Dining balloballoにおいて、グランドメニューを改定し、多くのお客さまにご利用いただき、楽しんでいただけるメニューを提供しました。

引き続き、より多くのお客さまに喜んでいただけるように、全社社員一丸となってがんばっていきます。

今後の取り組み

最後に、今後の取り組みをお伝えします。

飲食サービスにおいては、引き続き、IPコンテンツを活用した取り組みや企画提案を強化していきます。また、さまざまな店舗の業務受託を通じた新たな取り組みへの挑戦、当社の既存ブランドの新規出店などを戦略的に行い、さらなる収益向上を目指します。

プロデュースの領域においては、既存運営受託元との信頼関係を今以上に築き、既存業務受託も含め、新たな取り組みを加速して事業の成長を進めます。

以上、2025年2月期第3四半期の決算概況についてのご説明でした。