ダウ平均は続伸 落ち着きを取り戻し、IT・ハイテク株中心に買い戻し=米国株序盤
NY株式28日(NY時間12:01)(日本時間02:01)
ダウ平均 44807.60(+94.02 +0.21%)
ナスダック 19616.25(+274.42 +1.38%)
CME日経平均先物 39190(大証終比:-290 -0.74%)
きょうのNY株式市場、落ち着きを取り戻しており、IT・ハイテク株中心に買い戻しが出ているものの、上値は依然重い印象。ダウ平均は262ドル高まで一時上昇したものの、その後は伸び悩む展開が見られている。ナスダックは上昇。中国のディープシークが構築に600万ドル未満しかかかっていない無料のオープンソースの大型言語モデルを発表したことで、現在のIT大手が投じている巨額な設備投資に疑問符が付いた。
ただ、前日のIT・ハイテク株の急落は行き過ぎとの声も少なくない。米企業によるAIへの投資は当面、力強く成長を続け、中国企業のモデルはクラウドサービスプロバイダーを活用したものだが、この技術はまだ初期段階だとの指摘も出ている。
一方、トランプ大統領の発言で、鳴りを潜めていた関税の話題が再浮上。大統領は、外国製半導体チップと鉄鋼、医薬品に近く関税を適用する方針を明らかにし、銅とアルミニウム製品にも関税を賦課すると語った。ただ、関税が話題に上っている割には株式市場は落ち着いた反応を見せており、静観している状況。
投資家の目先の注目はマグニフィセント7も含めた、今週から活発化する決算に向かっている。中国AI企業のニュースで特にIT・ハイテク企業の決算に注目が集まっているようだ。
また、本日からFOMCが始まり、今回は据え置きが確実視されているものの、パウエル議長の発言などに注目が集まっている。強い米雇用統計などで利下げ期待を後退させているものの、パウエル議長はその可能性を排除することはないと見られているようだ。
GM<GM>が大幅安。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。米国が好調だったほか、中国部門の業績も改善。しかし、株価は売りが強まっている。アナリストが同社は依然として厳しい2025年の課題に直面していると述べていた。関税の影響についても見通しに反映していないとの指摘。
通信機器のシエナ<CIEN>が反発。前日は中国のディープシークの影響で同社も20%超急落していたが、アナリストは同社のような通信関連銘柄に対する今回の投資家の反応は過剰だと述べていた。
ボーイング<BA>が上昇。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、注目のフリーキャッシュフロー(FCF)の赤字は41億ドルと予想は下回った。ただ、事前に暫定決算が公表されていたこともあり、数字自体への反応は限定的で、むしろオルトバーグCEOの発言にポジティブに反応。同CEOは「今年中に737型機の月産38機体制に戻すことに楽観的だ」と述べた。同社は在庫分も活用して、1月には30台後半の737型機を納入できる見込みだとしている。
航空・防衛のRTX<RTX>が決算を受け上昇。1株利益、売上高とも予想を上回った。カリオCEOは「25年に向けて2180億ドルの受注残とかつてない需要により、強いモメンタムを持っている」と述べていた。
産業用アプリ開発のグレコ<GGG>が下落。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を下回った。産業分野が冴えなかった。
GM<GM> 48.98(-5.94 -10.82%)
RTX<RTX> 128.09(+3.04 +2.43%)
ボーイング<BA> 183.70(+8.54 +4.88%)
グレーコ<GGG> 83.58(-2.37 -2.76%)
シエナ<CIEN> 79.95(+3.66 +4.80%)
アップル<AAPL> 239.85(+9.99 +4.35%)
マイクロソフト<MSFT> 443.19(+8.63 +1.99%)
アマゾン<AMZN> 240.16(+4.74 +2.01%)
アルファベットC<GOOG> 196.70(+2.93 +1.51%)
テスラ<TSLA> 391.23(-5.92 -1.49%)
メタ<META> 678.00(+18.12 +2.75%)
AMD<AMD> 114.02(-0.99 -0.86%)
エヌビディア<NVDA> 123.65(+5.23 +4.42%)
イーライリリー<LLY> 807.10(-1.07 -0.13%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 44807.60(+94.02 +0.21%)
ナスダック 19616.25(+274.42 +1.38%)
CME日経平均先物 39190(大証終比:-290 -0.74%)
きょうのNY株式市場、落ち着きを取り戻しており、IT・ハイテク株中心に買い戻しが出ているものの、上値は依然重い印象。ダウ平均は262ドル高まで一時上昇したものの、その後は伸び悩む展開が見られている。ナスダックは上昇。中国のディープシークが構築に600万ドル未満しかかかっていない無料のオープンソースの大型言語モデルを発表したことで、現在のIT大手が投じている巨額な設備投資に疑問符が付いた。
ただ、前日のIT・ハイテク株の急落は行き過ぎとの声も少なくない。米企業によるAIへの投資は当面、力強く成長を続け、中国企業のモデルはクラウドサービスプロバイダーを活用したものだが、この技術はまだ初期段階だとの指摘も出ている。
一方、トランプ大統領の発言で、鳴りを潜めていた関税の話題が再浮上。大統領は、外国製半導体チップと鉄鋼、医薬品に近く関税を適用する方針を明らかにし、銅とアルミニウム製品にも関税を賦課すると語った。ただ、関税が話題に上っている割には株式市場は落ち着いた反応を見せており、静観している状況。
投資家の目先の注目はマグニフィセント7も含めた、今週から活発化する決算に向かっている。中国AI企業のニュースで特にIT・ハイテク企業の決算に注目が集まっているようだ。
また、本日からFOMCが始まり、今回は据え置きが確実視されているものの、パウエル議長の発言などに注目が集まっている。強い米雇用統計などで利下げ期待を後退させているものの、パウエル議長はその可能性を排除することはないと見られているようだ。
GM<GM>が大幅安。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。米国が好調だったほか、中国部門の業績も改善。しかし、株価は売りが強まっている。アナリストが同社は依然として厳しい2025年の課題に直面していると述べていた。関税の影響についても見通しに反映していないとの指摘。
通信機器のシエナ<CIEN>が反発。前日は中国のディープシークの影響で同社も20%超急落していたが、アナリストは同社のような通信関連銘柄に対する今回の投資家の反応は過剰だと述べていた。
ボーイング<BA>が上昇。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、注目のフリーキャッシュフロー(FCF)の赤字は41億ドルと予想は下回った。ただ、事前に暫定決算が公表されていたこともあり、数字自体への反応は限定的で、むしろオルトバーグCEOの発言にポジティブに反応。同CEOは「今年中に737型機の月産38機体制に戻すことに楽観的だ」と述べた。同社は在庫分も活用して、1月には30台後半の737型機を納入できる見込みだとしている。
航空・防衛のRTX<RTX>が決算を受け上昇。1株利益、売上高とも予想を上回った。カリオCEOは「25年に向けて2180億ドルの受注残とかつてない需要により、強いモメンタムを持っている」と述べていた。
産業用アプリ開発のグレコ<GGG>が下落。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を下回った。産業分野が冴えなかった。
GM<GM> 48.98(-5.94 -10.82%)
RTX<RTX> 128.09(+3.04 +2.43%)
ボーイング<BA> 183.70(+8.54 +4.88%)
グレーコ<GGG> 83.58(-2.37 -2.76%)
シエナ<CIEN> 79.95(+3.66 +4.80%)
アップル<AAPL> 239.85(+9.99 +4.35%)
マイクロソフト<MSFT> 443.19(+8.63 +1.99%)
アマゾン<AMZN> 240.16(+4.74 +2.01%)
アルファベットC<GOOG> 196.70(+2.93 +1.51%)
テスラ<TSLA> 391.23(-5.92 -1.49%)
メタ<META> 678.00(+18.12 +2.75%)
AMD<AMD> 114.02(-0.99 -0.86%)
エヌビディア<NVDA> 123.65(+5.23 +4.42%)
イーライリリー<LLY> 807.10(-1.07 -0.13%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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