◆ “ハト派寄りではない”と認識されたものの・・・ - 日銀会合
大方の予想通り、日銀は“0.25%利上げ”を実施しました。
そして展望レポートでは、2024-2026年度のインフレ見通し(除く生鮮) を“上方修正”し、「見通し実現の確度は高まっている」と述べています。
これが“タカ派寄り(少なくともハト派ではない)”と受け止められ、ドル円は発表後に“155円割れ(安値は154.839円)”へと値を落とす場面が見られました。
一方で植田日銀総裁は『利上げが後手に回るリスク(ビハインド・ザ・カーブ)を深刻視していない』と述べており、「利上げを急がない」旨が示唆されています。
こうして「円買い材料出尽くし」との見方が強まる中でもあり、その後は“156.580円”へと巻き戻されていきました。
◆ 米経済指標は“マチマチ”・・・
もっとも先週末の米経済指標は、米製造業PMIが“7ヶ月ぶりの50超え(50.1)”を示し、米中古住宅販売件数は“10ヶ月ぶりの高水準(424万件)”を記録したものの、サービス業PMIは“大きく低下(56.8→52.8)”し、ミシガン大消費者態度指数には“下方修正(73.2→71.1)”加わっています。
この“マチマチ”が「足元の米経済は想定ほど強くはない」との見方につながり、“米10年債利回り低下→ドル売り”として“155円半ば”へと再び押し下げました。
こうして結局は“方向感定まらず”を脱するには至っておらず、そのまま先週の取引を終えているのが実状といえます。
◆ 「米欧金融政策」も“織り込み済”と見られるだけに・・・?
今週は週央29日に「FOMC」、翌30日に「ECB理事会」を控えているだけに、「米欧金融政策の行方」へとテーマが移行すると見られます。
ただ前者の“据え置き”、後者の“0.25%利下げ”がほぼ織り込み済となるだけに、“波乱要因”となる可能性は低いと見ざるを得ない・・・?
そうなると「トランプ大統領発言」に振り回されるといった展開が継続すると見ざるを得ませんが、ただしこちらも“何が飛び出すかわからない”といった類のものが多いだけに・・・?
次なる材料がはっきりするまでは、まだ“方向感定まらず”は続くと見ておくべきかもしれません。
それでも不確実要素の強い「トランプ大統領発言」が相手となると、やはり“揺れ動く(乱高下)”は想定せざるを得ませんが・・・。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
157.307(1/10~1/21の61.8%戻し)
157.005(20日移動平均線、大台)
上値5:156.823(1/10~1/21の50%戻し、日足・一目均衡表基準線)
上値4:156.752(1/23高値、ピボット1stレジスタンス)
上値3:156.580(1/24高値)
上値2:156.421(日足・一目均衡表転換線)
上値1:156.000(大台)
前営業日終値:155.914(-1σ)
下値1:155.710(1/24安値後の50%押し)
下値2:155.504(1/24安値後の61.8%押し)
下値3:155.250(1/24安値後の76.4%押し)
下値4:155.000(大台、ピボット1stサポート)
下値5:154.936(50日移動平均線、-2σ)
154.774(1/21安値、1/24安値)
154.438(12/19安値)
《10:55》
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