大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 39920 +30 (+0.07%)
TOPIX先物 2757.0 +6.0 (+0.21%)
シカゴ日経平均先物 39920 +30
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
23日の米国市場はNYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。「米国第一主義」を掲げるトランプ米大統領は、世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)にオンラインで出席し、外国製品に関税を課す一方、米国で製造する企業の法人税率を15%に引き下げる考えを示すなどの発言が材料視された。足もとでハイテク株への物色が強まっていたが、景気敏感株やディフェンシブ株の一角に買いが広がった。主要な株価指数は4日続伸となり、S&P500指数は昨年12月6日以来の最高値を更新した。
NYダウ構成銘柄では、キャタピラー
シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比30円高の3万9920円だった。日経225先物(3月限)のナイトセッションは、日中比30円安の3万9860円で始まり、一時3万9710円まで下げ幅を広げる場面もみられた。ただし、米国市場の取引開始後に持ち直し、終盤にかけて緩やかなリバウンドをみせる形となり、3万9920円とプラス圏を回復してナイトセッションの取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする形から、小動きで始まることになろう。日経225先物は前日の日中取引でボリンジャーバンドの+1σ(3万9780円)を突破しており、ナイトセッションでは利益確定に伴うロング解消の動きが入る場面もみられたが、概ね同水準を上回っての推移が目立った。
日経225先物は前日までの4営業日で1400円超上昇しているほか、一時4万円を回復したこともあり、いったんは達成感が意識されやすいところではある。ただし、+1σ水準での底堅さがみられる局面では押し目待ち狙いのロング対応に向かわせそうだ。+1σを上回っての推移が続くようだと、+2σ(4万0320円)とのレンジに移行することで、4万円が通過点になるだろう。
また、週足の+1σ(3万9760円)も上回ってきた。終値で同水準を上回ってくることで+2σ(4万0450円)とのレンジが意識されやすくなると考えられ、ショートは控えておきたい。
本日は日銀の金融政策決定会合の結果判明待ちのなかで午前中は膠着感が強まりやすいだろうが、政策金利を現行の0.25%程度から0.5%程度に引き上げるとの見方がコンセンサスであり、市場は利上げを織り込んでいる状況である。結果判明後はイベント通過に伴うアク抜けからロングの動きが強まる可能性がありそうだ。
23日の米VIX指数は15.02(22日は15.10)に低下した。小動きであるが、一時14.59まで低下する場面もみられた。引き続き昨年12月24日につけた直近安値(14.27)が意識されており、リスク選好に傾きやすいだろう。
昨日のNT倍率は先物中心限月で14.50倍に上昇した。一時14.54倍まで上げており、昨年11月6日につけた14.59倍が意識されてきた。また、11月高値を突破してくるようだと、10月15日の14.70倍が射程に入ってくる。本日のところは日銀会合通過後のリバランスが意識されやすく、NTロングを巻き戻す動きが優勢になると考えられる。
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