ドル円は157円台での推移 ドル買いは一服=NY為替概況
ドル円は157円台での推移 ドル買いは一服=NY為替概況
きょうのNY為替市場、ドル円は157円台での推移が続いた。一時156円台に値を落とす場面が見られたものの下押す動きまではなく、底堅い推移が続いている。本日はドル高が一服していたが、今年のドル高への期待は根強い。そのような中、ドル円は158円手前で上値を抑えられてはいるものの、もう一段の上げを待っている状況に変化はない。
市場では日銀の早期利上げ期待が後退しており、日銀も1月の利上げに関する明確なシグナルは避けている。市場でも、1月の可能性を排除はしていないものの、3月の可能性の方を高めている状況。
今年前半はドル高が進むとの見方もドル円の下値をサポート。トランプ次期大統領が関税を迅速に導入する可能性が高いこと、FRBの利下げ期待の後退などがその背景にある。また何と言っても、本日のISM製造業景気指数もそうだったが、米経済指標が力強さを堅持していることがドルの優位性を温存しているようだ。来週から東京勢が正月休みから戻ってくるが、ドル円は160-165円のゾーンを試しに行くか注目される。
きょうのユーロドルは下げが一服し、1.03ドルちょうど付近に下げ渋った。前日の急落でユーロドルは下向きの流れを加速させており、1月20日のトランプ氏の就任式を前に2年ぶりの安値水準で推移している。
トランプ氏が提案している貿易関税がすでに低迷しているユーロ圏経済にさらに追い打ちをかけ、ECBが大幅利下げに踏み切ることを余儀なくされると見られている。半面、関税やその他の政策が米国ではインフレを招くことが予想され、FRBによる利下げは限定的になる可能性が指摘されている状況。短期金融市場ではECBが今年中に1.75か2.00%程度でまで政策金利を引き下げると見込んでいる。
ポンドドルも下げ止まり、1.24ドル台前半に戻した。ただ、英経済への先行き不透明感や英中銀の追加利下げ期待も浮上する中、ポンドドルは買い戻しを強める動きまでは出ていない。
その英中銀の追加利下げだが、予想以上であればポンドはアンダーパフォームする可能性が指摘されている。英中銀が市場予想を上回るペースで利下げを実施する可能性があり、その場合にポンドは打撃を受けると指摘。今年の利下げに対する市場の価格設定は慎重過ぎるように思われ、ポンドは年末にかけてドル以外の通貨に対してもアンダーパフォームする可能性があるという。
前日のポンドはG10通貨の中で最悪のパフォーマンスを示したが、12月の英製造業PMIの確報値が予想外に下方修正されたことや、天然ガス価格が急騰したことで、2月の利下げ観測がさらに高まったとしている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
きょうのNY為替市場、ドル円は157円台での推移が続いた。一時156円台に値を落とす場面が見られたものの下押す動きまではなく、底堅い推移が続いている。本日はドル高が一服していたが、今年のドル高への期待は根強い。そのような中、ドル円は158円手前で上値を抑えられてはいるものの、もう一段の上げを待っている状況に変化はない。
市場では日銀の早期利上げ期待が後退しており、日銀も1月の利上げに関する明確なシグナルは避けている。市場でも、1月の可能性を排除はしていないものの、3月の可能性の方を高めている状況。
今年前半はドル高が進むとの見方もドル円の下値をサポート。トランプ次期大統領が関税を迅速に導入する可能性が高いこと、FRBの利下げ期待の後退などがその背景にある。また何と言っても、本日のISM製造業景気指数もそうだったが、米経済指標が力強さを堅持していることがドルの優位性を温存しているようだ。来週から東京勢が正月休みから戻ってくるが、ドル円は160-165円のゾーンを試しに行くか注目される。
きょうのユーロドルは下げが一服し、1.03ドルちょうど付近に下げ渋った。前日の急落でユーロドルは下向きの流れを加速させており、1月20日のトランプ氏の就任式を前に2年ぶりの安値水準で推移している。
トランプ氏が提案している貿易関税がすでに低迷しているユーロ圏経済にさらに追い打ちをかけ、ECBが大幅利下げに踏み切ることを余儀なくされると見られている。半面、関税やその他の政策が米国ではインフレを招くことが予想され、FRBによる利下げは限定的になる可能性が指摘されている状況。短期金融市場ではECBが今年中に1.75か2.00%程度でまで政策金利を引き下げると見込んでいる。
ポンドドルも下げ止まり、1.24ドル台前半に戻した。ただ、英経済への先行き不透明感や英中銀の追加利下げ期待も浮上する中、ポンドドルは買い戻しを強める動きまでは出ていない。
その英中銀の追加利下げだが、予想以上であればポンドはアンダーパフォームする可能性が指摘されている。英中銀が市場予想を上回るペースで利下げを実施する可能性があり、その場合にポンドは打撃を受けると指摘。今年の利下げに対する市場の価格設定は慎重過ぎるように思われ、ポンドは年末にかけてドル以外の通貨に対してもアンダーパフォームする可能性があるという。
前日のポンドはG10通貨の中で最悪のパフォーマンスを示したが、12月の英製造業PMIの確報値が予想外に下方修正されたことや、天然ガス価格が急騰したことで、2月の利下げ観測がさらに高まったとしている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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