円買いは続かず、ドル円は１５６円台割れ回避して反発 欧州株など堅調で＝ロンドン為替概況

円買いは続かず、ドル円は１５６円台割れ回避して反発　欧州株など堅調で＝ロンドン為替概況

　ロンドン市場は、円売りの動き。前日は米株安を受けてＮＹ市場では円高の動きが広がった。今日のアジア市場でもアジア株が下落、円買いの動きが継続した。しかし、ロンドン市場に入ると欧州株が堅調に推移、米株先物・時間外取引も反発。円買いの動きは反転して値を戻している。ドル円はアジア朝方に157円台に乗せていたが、その後は売りが継続。ロンドン朝方には156.02近辺まで下落した。しかし、156円台割れは回避され、157円手前水準まで反発している。ただ、157円台回復もならず、156円台後半で推移している。クロス円も同様の動き。ユーロ円は163円台半ばから162円台半ばで、ポンド円は197円付近から195円台後半で下に往って来いとなっている。ドル相場は方向性がはっきりしない。ユーロドルは1.04台割れとなる場面もあったが、その後は1.04台前半で小高く推移。ポンドドルは1.25台前半から後半で振幅も前日終値付近に落ち着いた。ユーロ買い・ポンド売りの動きがややみられているが、特段の材料はみられず。年末らしい方向感に欠ける取引が続いている。

　ドル円は156円台後半での取引。アジア午前に157.07レベルの高値をつけたあとは、売りに押された。ロンドン朝方には156.02近辺まで下落。しかし、156円の大台割れには至らず反発。ロンドン午前には157円に接近するなど、下に往って来いとなっている。

　ユーロドルは1.04台前半での取引。アジア午前に1.0397近辺まで売られたが、すぐに1.04台に戻している。その後は売買交錯にじり高となり、ロンドン序盤には1.0424近辺まで高値を伸ばした。ユーロ円はドル円とともに上下動。アジア朝方の163.44近辺を高値に、その後は軟調に推移。ロンドン朝方には162.46近辺に安値を広げた。しかし、その後は反転して上昇、163.40付近まで買い戻された。対ポンドではややユーロ買いの動きがみられた。

　ポンドドルは1.25台前半での取引。前日終値1.2550レベルを軸に上下動。ロンドン序盤に1.2569近辺まで買われたあと、すぐに1.2532近辺まで下落。方向性に欠ける取引となっている。ポンド円はドル円などとともに下に往って来い。アジア午前の197.06近辺を高値に、ロンドン序盤には195.75近辺まで下落。その後は196円台半ばから後半に下げ渋っている。ユーロポンドは0.8284から0.8308までのレンジで、ややユーロ買いが優勢。

minkabu PRESS編集部 松木秀明