ドル円は156円台に下落 リスク回避の雰囲気が広がる=NY為替概況

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最新投稿日時:2024/12/31 06:50 - 「ドル円は156円台に下落 リスク回避の雰囲気が広がる=NY為替概況」(みんかぶ(FX/為替))

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ドル円は156円台に下落 リスク回避の雰囲気が広がる=NY為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/12/31 06:50
ドル円は156円台に下落 リスク回避の雰囲気が広がる=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、ドル円は戻り売りが強まった。本日の市場はリスク回避の雰囲気が広がる、ドル円は156円台まで下げ幅を拡大した。米株式市場でダウ平均が一時700ドル超の大幅安となり、米国債利回りも低下したことから、為替市場はリスク回避のドル高・円高が出ている。

 株安については特段の悪材料はないが、これまで年末年始のサンタクロース・ラリーへの期待を市場は高めていたが、先週末の下落から、その期待が一気に後退しており、IT・ハイテク株中心に利益確定売りが強まっている。年末で市場参加者も少なく薄商いの中、ドル円も急速に下落している格好。

 ただ、ドル円の上値期待は根強く、一部からは日本の年末年始の長期休暇で流動性が低下するため、短期的に160円に向かって勢いづく可能性が指摘されている。日本の財務省が年末年始も注視し続けると口先介入をするだろうが、あまり大きな意味はないという。市場は日銀と財務省の不一致に着目しており、日銀の追加利上げが明確になるまでは、7月に見られたような日銀の利上げと為替介入が重なった際のドル安・円高が繰り返されるリスクは限定的だという。

 短期金融市場では1月の日銀決定会合での利上げ確率を40%程度で想定しているが、2025年にかけての円ショートは間違った戦略だと投資家を説得するには、多くハードルがあるとも述べている。

 ユーロドルは1.04ドル台半ばに上昇してNY時間に入ってきたものの、一時1.03ドル台に再び下落。本日の21日線は1.0465ドル付近に来ていたが、その水準の回復を達成できずにいる。テクニカル的には1.04ドル台半ばと21日線を突破できれば、1.05ドル程度までの短期的なリバウンド相場も一部で期待されていた。

 ただ、ECBとFRBの金融政策格差から、来年もユーロドルは上値の重い展開が予想されている。短期金融市場では来年1年間で計1.00-1.25%の利下げを織り込む動きが見られており、それは政策金利が現行の3.00%から、2.00%ないしは1.75%までの低下を意味する。やや行き過ぎとの見方もあるものの、ECBの利下げ期待はFRBや英中銀よりも圧倒的に強い。

 ポンドは対ユーロで2015年以来の最も強い年末の値動きを見せているが、来年の早い段階で反転するとの見方も出ている。来年のポンドはユーロを上回るパフォーマンスを見せると予想しているが、短期的には逆の展開も考えられるという。

 来年の英経済見通しが悪化しており、市場の予想以上に速いペースでの英中銀の利下げを織り込む必要があるかもしれないと述べている。英民間企業はリーブス財務相による給与税の増税の影響で急速に人員削減を行っているほか、英企業の景況感も2年ぶりの低水準となっている。

 ゼロ成長となった第3四半期の英GDPに続き、2月発表予定の第4四半期はハードルが高くなりそうだという。一方、市場は2025年第3四半期までにECBの金利はさらに1.00%ポイント引き下げられると予想しているが、ECBがより長期間を待つことを検討している可能性があるため、この予想は修正されるかもしれないという。これらを考慮すると、1月にかけてポンドは対ユーロで緩やかに下落するリスクがあるという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)

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