~個人富裕層向け収益不動産事業を拡大、配当利回り4%を確約~
【ポイント】
・業績は順調に拡大している。収益不動産事業が業績を牽引している。不動産小口化事業がリード役となっている。今2024年12月期は営業利益で30億円、税前利益で23億円(前期比+11%)が見込めよう。
・来2025年12月期は、中期3ヵ年計画の2年目に当たるが、会社計画の業績は達成できよう。営業利益で33億円、税前利益で26億円(同+13%)は想定内にある。不動産小口化商品「ARISUTO(アリスト)」が引き続き牽引しよう。
・中期3カ年計画では、3年後の2026年12月期で、営業利益37億円、税前利益30億円、ROE10.4%、この時の収益不動産残高は500億円(前2023年12月末で447億円)を目指す。これらの目標は射程内にあると予想する。
・現在の株価をベースに、PBR0.57倍=ROE 8.82%×PER6.42倍という水準にある。PBRが1倍を割っている要因は、収益性(ROE)の向上と成長性(PER)の確からしさに、まだ市場の信認が得られていないとみられる。今期の配当利回りは4.7%と高く、上場企業の中でも上位2割のところにある。
・12月に、会社サイドは、新しい配当方針を公表した。2024年12月期より、配当性向が50%内であれば、配当利回り4%以上を確約する。2024年12月期の配当は10円を予定している。来期以降、株価が300円ならば、配当利回り4%として配当は12円、400円なら同16円が予定できる。16円でも、今期のEPSに対して配当性向は50%を下回っている。
・投資家にとって、株価が上がったとしても、配当利回り4%を確約する配当が見込めることはありがたい。一方、もし業績が未達になった時でも、安定配当として10円は十分見込めると判断する。配当利回り4%の確約は、ユニークなKPIとして注目されよう。
・今後1年で株価は250円を超えてくるものと予想する。流動株式の時価総額で100億円はクリアできよう。中長期の業績をもう一段飛躍させるには、引き続きビジネスモデル(価値創造の仕組み)の革新が求められる。次なる挑戦に期待したい。
企業レーティング | B |
---|---|
株価 (24年12月17日) |
210円 |
時価総額 | 104億円 (49.659百万株) |
PBR | 0.57倍 |
ROE | 8.82% |
PER | 6.42倍 |
配当利回り | 4.7% |
総資産 | 58911百万円 |
純資産 | 17806百万円 |
自己資本比率 | 30.1% |
BPS | 371.3円 |
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | EPS | 配当 |
---|---|---|---|---|---|---|
2020.12 | 16840 | 645 | 427 | 264 | 6.8 | 2.6 |
2021.12 | 24961 | 933 | 650 | 312 | 7.2 | 3.5 |
2022.12 | 27856 | 1376 | 953 | 527 | 11.3 | 4.5 |
2023.12 | 41342 | 2441 | 1978 | 1419 | 29.9 | 8.0 |
2024.12(予) | 47000 | 3000 | 2300 | 1565 | 32.7 | 10.0 |
2025.12(予) | 52000 | 3300 | 2600 | 1750 | 36.6 | 12.0 |
(24.9ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは今期予想。2020.12期は9カ月決算。
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。
レポート全文はこちらから
https://www.belletk.com/ADWG202412.pdf
関連銘柄
銘柄 | 株価 | 前日比 |
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200.0
(01/17)
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+1.0
(+0.50%)
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