LaboroAI Research Memo(3):主力事業はオーダーメイドによる「カスタムAI」の開発・提供(2)

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最新投稿日時:2024/12/16 14:03 - 「LaboroAI Research Memo(3):主力事業はオーダーメイドによる「カスタムAI」の開発・提供(2)」(フィスコ)

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LaboroAI Research Memo(3):主力事業はオーダーメイドによる「カスタムAI」の開発・提供(2)

配信元:フィスコ
投稿:2024/12/16 14:03
*14:03JST LaboroAI Research Memo(3):主力事業はオーダーメイドによる「カスタムAI」の開発・提供(2) ■Laboro.AI<5586>の事業概要

(4) 顧客ポートフォリオ
a) 業界別売上高構成
同社の顧客基盤は、様々な業種(業界)及び企業にわたっており特定の業界には偏っていない。このことから、ある特定の業界や企業の影響は少なく、リスクは分散されていると言えるだろう。

b) 売上規模別の構成比
売上規模別は、2024年9月期実績で100百万円以上が58%、50~100百万円が14%、10~50百万円が22%、10百万円未満が6%となっている。売上規模100百万円以上の大手顧客の割合は、2022年9月期24%、2023年9月期46%と増加傾向にある。

(5) 従業員数の推移
同社の主要事業は「カスタムAI」の開発・提供であることから、その主役となるのは従業員、特にソリューションデザイナ及び機械学習エンジニアからなる専門人材である。言い換えれば、これら人材の質と数が同社の競争優位性の源泉ともいえる。過去3年間の従業員の推移をみると、コアとなるソリューションデザイナと機械学習エンジニアの陣容は順調に拡大している。

3. 特色、強み、競合
同社の主力事業AIモデルおよびシステム開発の受託であるが、特色としては顧客企業の売上向上/成長に資するAI開発をテーマとしたバリューアップ領域に注力している点だ。AI活用は生産性向上、人手の代替によるコスト削減といったテーマ(ランザビジネス領域)が多い中、より難易度が高く、産業インパクトの大きな領域に軸足を置いている点が特徴である。

こうしたバリューアップ領域で「カスタムAI」の開発を行う上では、AIやシステムの知見だけでなく。顧客のビジネスに対する深い理解も求められる。この点において、同社はビジネス・AIの双方の知見を持つ、ソリューションデザイナという専門人材のチームを組成している。創業者である椎橋氏、藤原氏ともにボストン・コンサルティング・グループ出身であり、かつソリューションデザイナには国内外のコンサルティング会社や事業会社の企画部門等でコンサルティングや事業開発に関する経験を積んだメンバーが在籍しており、こうしたメンバーの持つ知見の蓄積及び、各メンバーがプロジェクトでのOJTを通じて技術的知見・業界知見を蓄積することが、新たなソリューションデザイナを育成することにつながっている。このような技術・ビジネス両面の知見を有する専門人材を多く保有していることが同社の強みと言えるだろう。

ビジネス競合となるのは、AI開発に関するスタートアップや戦略・DXに関するコンサルティング会社が多い。コンサルティング会社に対しては、AI開発/実装に関する知見で、AIスタートアップとは注力する領域が「バリューアップ型AIテーマ」により注力しているという点で差別化を図っているといえる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

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配信元: フィスコ

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