*16:07JST RIZAP-G Research Memo(7):2025年3月期中間期は、前年同期比8.9%の増収(1)
■RIZAPグループ<2928>の業績動向
1. 2025年3月期中間期の業績概要
2025年3月期中間期の業績は、売上収益が85,115百万円(前年同期比8.9%増)、営業損失が2,529百万円(前年同期は6,023百万円の損失)、税引前損失が4,495百万円(同7,423百万円の損失)、親会社の所有者に帰属する中間損失が4,282百万円(同7,596百万円の損失)となり、増収とともに収益性が改善した。
売上収益に関しては、コンビニジム「chocoZAP」事業の成長が継続しており、RIZAP関連事業(chocoZAP事業含む)が大幅に増収(前年同期比7,563百万円増)となった。前期末からchocoZAPが321店舗増加し、2024年9月末の店舗数は1,704店舗となった。その後2024年11月14日時点では1,755店舗まで増えている。店舗数の増加に伴い会員数も伸びており、2024年11月15日時点で130.1万人となっている。進行期は、洗濯・乾燥機やカラオケ新規サービス導入や人的サポートの導入、機器メンテナンス及び清掃の強化などの顧客満足度向上策が行われており、退会率を一定以内に抑制している。chocoZAPの成功はRIZAP(ボディメイク)へも好影響があり、RIZAP本入会者の増加につながった。既存事業では、アンティローザ、一新時計、MRKホールディングス、BRUNO等の増収分(同4,659百万円増)があった一方で、REXT Holdings(トレカ市場反動減)、堀田丸正(受注減、原価高)などによる減収(同4,342百万円減)があった。営業損失に関しては、chocoZAP事業で上期に戦略的投資を実施していることなどにより、損失を計上しているが計画通りであり一過性のものである。RIZAP関連事業(chocoZAP事業含む)の利益は前年同期と比較して3,607百万円改善した。なお、店舗投資の資金調達に関連して金融費用(2,024百万円)が重くなっているが、財務健全化に伴いリファイナンスを実施し、負担を軽減する計画である。
(1) ヘルスケア・美容セグメント
chocoZAP事業については前期に月次ベースで黒字化している。進行期は計画的な出店や広告宣伝、店舗品質・顧客満足度の向上に積極的に取り組んでいる。カラオケ、洗濯・乾燥機などの新規サービス導入やトレーナーの配置、マシン故障対応の改善、清掃パートナーの拡充などが矢継ぎ早に行われた。これらの成果として退会率が良化する傾向にある。既存のボディメイク事業ではchocoZAP会員へのアプローチを強化しRIZAP入会者の18.4%がchocoZAP会員となっている(2024年9月実績)。MRKホールディングスでは、婦人下着等の事業において、補正下着の新色や補整ランジェリー、EC販売等が好調に推移し増収増益となった。ヘルスケア・美容セグメントの売上収益は36,280百万円(前年同期比29.9%増)、営業損失は2,189百万円(前年同期は5,620百万円の損失)となった。
(2) ライフスタイルセグメント
REXT Holdingsでは、前期に店舗の退店(116店舗)や滞留在庫の処分などの構造改革が完了し、高収益業態への転換が進んでいる。そのうちエンターテイメント事業では、トレカが前年同期好調だったため反動減の影響を受けたが、リユース事業では既存店の強化やコスト見直し等により収益性を改善した。BRUNOは外出機会の増加などからトラベル関連が好調だったのに加え、カタログギフトやキッチン家電の回復、海外卸販売の伸長などにより増収となり、営業損益も改善した。ライフスタイルセグメントの売上収益は38,382百万円(前年同期比3.4%減)、営業利益は232百万円(同100百万円の損失)となった。
(3) インベストメントセグメント
SDエンターテイメント<4650>では、主力のウェルネス事業の成長戦略に取り組み、ピラティススタジオ、保育園、就労支援B型事業所を出店し増収となった。堀田丸正では、マテリアル事業をはじめとした各事業での需要減等により減収減益となった。インベストメントセグメントの売上収益は12,991百万円(前年同期比6.1%増)、営業損失は49百万円(同265百万円の利益)となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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1. 2025年3月期中間期の業績概要
2025年3月期中間期の業績は、売上収益が85,115百万円(前年同期比8.9%増)、営業損失が2,529百万円(前年同期は6,023百万円の損失)、税引前損失が4,495百万円(同7,423百万円の損失)、親会社の所有者に帰属する中間損失が4,282百万円(同7,596百万円の損失)となり、増収とともに収益性が改善した。
売上収益に関しては、コンビニジム「chocoZAP」事業の成長が継続しており、RIZAP関連事業(chocoZAP事業含む)が大幅に増収(前年同期比7,563百万円増)となった。前期末からchocoZAPが321店舗増加し、2024年9月末の店舗数は1,704店舗となった。その後2024年11月14日時点では1,755店舗まで増えている。店舗数の増加に伴い会員数も伸びており、2024年11月15日時点で130.1万人となっている。進行期は、洗濯・乾燥機やカラオケ新規サービス導入や人的サポートの導入、機器メンテナンス及び清掃の強化などの顧客満足度向上策が行われており、退会率を一定以内に抑制している。chocoZAPの成功はRIZAP(ボディメイク)へも好影響があり、RIZAP本入会者の増加につながった。既存事業では、アンティローザ、一新時計、MRKホールディングス、BRUNO等の増収分(同4,659百万円増)があった一方で、REXT Holdings(トレカ市場反動減)、堀田丸正(受注減、原価高)などによる減収(同4,342百万円減)があった。営業損失に関しては、chocoZAP事業で上期に戦略的投資を実施していることなどにより、損失を計上しているが計画通りであり一過性のものである。RIZAP関連事業(chocoZAP事業含む)の利益は前年同期と比較して3,607百万円改善した。なお、店舗投資の資金調達に関連して金融費用(2,024百万円)が重くなっているが、財務健全化に伴いリファイナンスを実施し、負担を軽減する計画である。
(1) ヘルスケア・美容セグメント
chocoZAP事業については前期に月次ベースで黒字化している。進行期は計画的な出店や広告宣伝、店舗品質・顧客満足度の向上に積極的に取り組んでいる。カラオケ、洗濯・乾燥機などの新規サービス導入やトレーナーの配置、マシン故障対応の改善、清掃パートナーの拡充などが矢継ぎ早に行われた。これらの成果として退会率が良化する傾向にある。既存のボディメイク事業ではchocoZAP会員へのアプローチを強化しRIZAP入会者の18.4%がchocoZAP会員となっている(2024年9月実績)。MRKホールディングスでは、婦人下着等の事業において、補正下着の新色や補整ランジェリー、EC販売等が好調に推移し増収増益となった。ヘルスケア・美容セグメントの売上収益は36,280百万円(前年同期比29.9%増)、営業損失は2,189百万円(前年同期は5,620百万円の損失)となった。
(2) ライフスタイルセグメント
REXT Holdingsでは、前期に店舗の退店(116店舗)や滞留在庫の処分などの構造改革が完了し、高収益業態への転換が進んでいる。そのうちエンターテイメント事業では、トレカが前年同期好調だったため反動減の影響を受けたが、リユース事業では既存店の強化やコスト見直し等により収益性を改善した。BRUNOは外出機会の増加などからトラベル関連が好調だったのに加え、カタログギフトやキッチン家電の回復、海外卸販売の伸長などにより増収となり、営業損益も改善した。ライフスタイルセグメントの売上収益は38,382百万円(前年同期比3.4%減)、営業利益は232百万円(同100百万円の損失)となった。
(3) インベストメントセグメント
SDエンターテイメント<4650>では、主力のウェルネス事業の成長戦略に取り組み、ピラティススタジオ、保育園、就労支援B型事業所を出店し増収となった。堀田丸正では、マテリアル事業をはじめとした各事業での需要減等により減収減益となった。インベストメントセグメントの売上収益は12,991百万円(前年同期比6.1%増)、営業損失は49百万円(同265百万円の利益)となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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