◆ “リスク回避”再燃・・・ - 再び“154円割れ”へ
注目の「植田日銀総裁発言」は、日銀12月利上げに向けた“地ならし”が行われることはなく、従来姿勢を“踏襲”するに留まりました。
ただし「ウクライナ情勢緊迫化」が一段と進行したこともあり、ドル円は“154円割れ(安値は153.912円)”へと再び押し下げられています。
『ロシア、大陸間弾道弾(ICBM)を発射』
当該報道はその後に“紆余曲折(ICBMではないとの一部報道)”もありましたが、“リスク回避→円買い”をぶり返さすには十分でした。
一方で昨日発表の「新規失業保険申請件数」は“4月以来(21.3万件)”に低下し、「中古住宅販売件数」も“強め(396万件)”でした。
「フィラデルフィア連銀製造業景気指数」こそ“急低下(△5.5)”したものの、米10年債利回りは一時“低下(→4.37%)”したことが“金利選好→ドル売り”となり、ドル円を押し下げたと見られるところです。
もっともこちらに関しては『利下げペースを緩めるのが賢明』とのグールズビー・シカゴ連銀総裁発言もあり、幾分“緩んで”昨日の取引を終えているのが実状となります。
◆ “不透明感”は否めないが、それだけに本日は・・・?
こうして“リスク+金利”の両面から押し下げられた昨日のドル円ですが、後者に関しては前記したように“緩み”がすでに見られています。
一方で後者は“不透明”といわざるを得ませんが、地政学的リスクは“短命”ということも少なくありません。
何より本日は週末に当たりますので、週跨ぎのポジションは“リスクが大きい”と捉えられる可能性が否めないところ…?
まだ“底打ち”を確認できたわけではありませんので楽観は禁物ですが、“154円台”には応分以上の“収斂圧力”もかかっています。
ポジション調整的な“ドル買い戻し”を基本としつつ、“底堅い”展開を想定したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
156.328(+2σ)
156.109(ピボット2ndレジスタンス)
156.000(大台、11/15~11/18の76.4%戻し)
155.883(11/20高値)
155.405(11/21高値)
上値5:155.321(ピボット1stレジスタンス)
上値4:155.130(11/20~11/21の61.8%戻し)
上値3:155.011(日足・一目均衡表転換線、+1σ、大台)
上値2:154.898(11/20~11/21の50%戻し)
上値1:154.665(11/20~11/21の38.2%戻し)
前営業日終値:154.532
下値1:154.212(11/21安値後の61.8%押し)
下値2:154.097(11/21安値後の76.4%押し)
下値3:154.000(大台)
下値4:153.912(11/21安値)
下値5:153.843(11/18安値、20日移動平均線、11/8~11/15の61.8%押し水準、ピボット1stサポート)
153.410(11/12安値)
153.268(11/19安値、11/8~11/15の76.4%押し)
153.123(ピボット2ndサポート)
153.000(大台)
152.923(日足・一目均衡表基準線)
152.860(週足・一目均衡表先行スパン上限)
《10:55》
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