◆ 「トランプ・トレード」は緩むも… - さらに“156円半ば”へ上伸
“4.48%”へと上昇していた米10年債利回りは、一時“4.39%”へと低下しました。
また高騰続けてきたビットコイン(BTC)も、昨日は“上値を削って”います。
このためいわゆる「トランプ・トレード」は、ここに来て緩みつつあると見るのが妥当といえます。
ただ昨日は米PPIは“強め(+2.4%/コア+3.1%)”となり、「米早期利下げ観測」は幾分緩みました。
そしてダメを押したのが、パウエルFRB議長の以下の発言でした。
『利下げを急ぐ必要はない』
この発言を機にドル円は再び盛り返し、“7/23以来水準(高値は156.418円)”へと駆け上がるに至っています。
◆ 普通に考えれば“一旦一服”だが・・・?
当該“156円台”というのは、昨日も記した「チャート上の真空地帯」に当たります。
このため“ストップロス”が警戒されましたが、それは冒頭の「トランプ・トレードの緩み」にて抑制されているように見えます。
ただ新たに飛び出した「米早期利下げ観測後退」は、“ポジション調整(利益確定売り)”を阻害するには十分に材料といわざるを得ない…?
先週末からはすでに“4円”、つまり1日換算で見ると“日々1円”という上昇スピードは、明らかに“往き過ぎ”を意識せざるを得ないのが実状といえます。
またユーロドルが“心理的な節目(1.05ドル)”を割り込んだことで、“下値達成感”も台頭しないとは限りません。
ただ政府・日銀は一昨日から主だった「円安けん制」を行っておらず、このまま何も発せられないともなると…?
◆ それでも現時点では“素通り”を警戒せざるを得ない・・・!?
筆者としてはそれが“不気味”に考えており、また本日は「米小売売上高」がありますので、“弱め”ともなれば「週末要因」と重なって“利益確定売り”が加速する展開も期待されるところです。
ただし“強め”ともなれば「円安けん制」くらいでは効果が見込めないとあっては、現時点では“(156円台を)素通り”との警戒感は持っておく必要がありそうです。
いいところまですでに来ているとは思っていますが・・・。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
157.862(7/19高値)
157.797(ピボットハイブレイクアウト)
157.618(7/22高値)
上値5:157.097(7/23高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:157.000(大台)
上値3:156.706(ピボット1stレジスタンス)
上値2:156.588(+2σ)
上値1:156.418(11/14高値)
前営業日終値:156.305
下値1:156.000(大台)
下値2:155.615(ピボット1stサポート)
下値3:155.408(11/8~11/14の23.6%押し)
下値4:155.327(11/14安値)
下値5:155.000(大台)
154.926(ピボット2ndサポート)
154.783(11/8~11/14の38.2%押し)
154.524(ピボットローブレイクアウト)
154.341(11/13安値、+1σ)
154.279(11/8~11/14の50%押し)
154.023(日足・一目均衡表転換線、大台)
《10:50》
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