GMOフィナンシャルHD、営業収益はQ3累計過去最高を更新も、タイ証券事業における貸倒引当金繰入額計上で減益

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最新投稿日時:2024/11/01 17:00 - 「GMOフィナンシャルHD、営業収益はQ3累計過去最高を更新も、タイ証券事業における貸倒引当金繰入額計上で減益」(ログミーファイナンス)

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GMOフィナンシャルHD、営業収益はQ3累計過去最高を更新も、タイ証券事業における貸倒引当金繰入額計上で減益

投稿:2024/11/01 17:00

Q3’24(1-9月)決算サマリー(前年同期比)

石村富隆氏(以下、石村):本日はお忙しい中、決算説明会にご参加いただき、誠にありがとうございます。代表執行役社長の石村です。2024年12月期第3四半期決算についてご説明します。

2024年1月から9月の決算サマリーです。前年同期比と比べています。営業収益は、第3四半期累計で過去最高となりました。しかしながら、タイ証券事業での貸倒引当金繰入額計上で、減益となりました。

タイ証券事業|方針と対応

タイ証券事業の方針と対応です。方針については、2024年度で損失処理完了を目指し、現在対応しているところです。

対応の詳細は、スライドに記載のとおりです。貸倒引当金繰入額未計上の担保による保全額が39.6億円あります。こちらは、これまでに貸倒引当金繰入額を計上した不良債権ですが、回収見込みが立たないため、担保の売却を加速し処理完了を目指します。

信用取引の貸付金については、通常のマージンローンであり、残高が173.9億円あります。この部分に関しては、2024年12月20日の信用サービス終了を、お客さまにすでに通知済みです。終了時点でその返済が実現しないお客さまに関しては、貸付金回収に向けて、速やかに担保株式をマーケットで売却し、回収を実行する予定です。

強制決済での回収が見込めない顧客については、個別に株式以外の担保等を取得した上で、約定弁済契約に切り替え、債権保全を強化するとともにリスクの移転を図ります。

タイ証券事業の今後についてです。来期以降は、タイ証券事業からの撤退も含め、将来の損失・リスクを最小化する選択肢を検討しています。言い換えると、このようなタイからの引当による損失などが、来期以降に出ないように、今期中での処理完了を目指して動いているところです。

タイ証券事業|信用取引・不良債権残高の推移

こちらはブレイクダウンですが、タイ証券事業の信用取引残高と不良債権残高の推移です。この四半期で、貸倒引当金繰入額約22億円を計上しており、1月から9月の累計で約67億円となりました。

残高に関しては、スライド左のグラフのとおり、徐々に減ってきています。グラフの右端が第3四半期末の状況です。

スライド右の数字でご説明したほうがわかりやすいかと思いますが、不良債権残高が188.1億円あります。スライド左のグラフでいうと、グレーの部分です。そのうち、担保による保全額が39.6億円ありますので、これまで貸倒引当金として差額の148.5億円を引き当てている状況です。不良債権残高については、担保処分により引当金未計上の39.6億円を回収したいと考えています。

信用取引サービスに関わるリスクとしては、スライド右下に記載のとおり、信用取引貸付金残高173.9億円です。スライド左のグラフでいうと、下の青い部分です。

こちらについては、今年12月20日までに、返済で自然に減る部分もあれば、一部が残る可能性もあります。残った場合には期限の利益を喪失しますので、そこから強制決済を実行し、担保株式を売却して回収を図ることを考えています。

Q3’24(1-9月)|セグメント別の状況(前年同期比)

2024年1月から9月のセグメント別の状況です。証券・FX事業に関しては、営業収益は前年同期比4.4パーセント減と、少し減っています。営業利益についても、タイの証券事業が大きく影響し、前年同期比42.7パーセント減となりました。

暗号資産事業に関しては、営業収益は前年同期比118.1パーセント増となっています。暗号資産のマーケットが強い状況に伴い、取引もあり、収益が確保できています。

Q3’24(1-9月)|営業利益増減(前年同期比)

営業利益の増減、前年同期比です。CFD・暗号資産は好調に推移する一方、FXの減収と貸倒引当金繰入額の追加計上により、減益となっています。

株主還元|配当

株主還元、配当についてです。目標は変わらず連結配当性向50パーセント以上を目指しています。2024年12月期第3四半期は、1株当たり8.27円の配当を実施したいと考えています。

Q3’24(7-9月)|マーケット環境

第3四半期のマーケット環境です。スライド左側のグラフは、個人株式等委託売買代金の推移を示しており、第3四半期の状況はご覧のとおりです。

スライド中央のグラフは、国内店頭FX取引高の推移を示しています。第3四半期は前四半期に比べて大きく取引が増えました。要因としては、総裁選や金利の動きにより、FXのマーケットが非常に活況だったことが挙げられます。

スライド右側のグラフは、国内の暗号資産売買代金の推移を示しています。売買代金は前期比で少し減少していますが、収益は確保できるレベルの取引高がありました。

Q3’24(7-9月)|決算サマリー(前四半期比)

前四半期と比較した、第3四半期の決算サマリーです。営業収益は約10億円増、7.6パーセント増となりました。純営業収益は、スライドに記載のとおりです。

営業利益に関しては、第2四半期はタイ証券事業に係る貸倒引当金繰入額の計上により大幅に減っていましたが、第3四半期は前四半期比で計上額が減少したことにより、増益となりました。

Q3’24(7-9月)|セグメント別の状況(前四半期比)

前四半期と比較した、セグメント別の状況です。証券・FX事業の営業収益は、前四半期比約10パーセント増となりました。FXのマーケットが活況だったことによる収益増もありますが、どちらかと言うと第2四半期が大きく落ち込んでいたため、前四半期比で増益となっています。

暗号資産事業に関しては、第3四半期の取引高減少に伴い、前四半期比で減益となりました。

Q3’24(7-9月)|営業利益増減(前四半期比)

営業利益の増減です。FXの大幅増収と貸倒引当金繰入額の計上額の減少により、第3四半期は大きく上振れ、増益となりました。

四半期業績推移|営業収益(セグメント別/商品別)

セグメント別の営業収益です。基本的な構造は変わらず、FXとCFDで収益の大半を確保し、さらに暗号資産でも一定の収益を確保できています。

四半期業績推移|営業利益

営業利益の推移は、スライドのとおりです。

四半期業績推移|販売費及び一般管理費

販管費及び一般管理費、についてですが、基本的に、コントロールできていない貸倒引当金繰入額以外はほぼ変わらず、コストに関して特に大きな変化はありません。

店頭FX|国内取引高シェアの推移

店頭FXの国内取引高シェアは、20パーセント前後で安定的に推移しています。

店頭FX|預り証拠金残高の推移

店頭FXの預り証拠金残高の推移については、前四半期に比べて少し減っている状況です。こちらについては、マーケットが大きく動くことがいくつかありました。その際に、ロスカットになってお客さまの資産が一時的に毀損することがありましたので、減っていると見ています。

CFD|売買代金・収益の推移

CFDに関しては、スライドのとおりです。売買代金は伸びていますが、収益はやや減少しています。

こちらに関しては、一部の銘柄でスプレッド縮小を行った経緯もあり、収益性が低下しています。お客さまを獲得するために、スプレッドの部分を魅力的に見せる取り組みをしているため、このような結果になっています。

CFD|預り証拠金残高の推移

CFDの預り証拠金残高は、ほぼ横ばいに推移しています。こちらもFXと同様、大きく動くことが多かったため、マーケット急変時にロスカットが発生し、お客さまの資産が一時的に減っています。

国内株式|株式委託手数料・委託手数料率の推移

株式委託手数料・委託手数料率の推移は、スライドのグラフのとおりです。売買代金が減少し、それに伴って委託手数料も減少しています。

国内株式|金融収支の推移

金融収支の推移です。前年同期比0.5パーセント増と、こちらも特に通常どおりであり、横ばいと見ていただいてよいと思っています。

暗号資産|売買代金の推移

暗号資産の売買代金の推移は、スライドのグラフのとおりです。ビットコインを中心とする暗号資産の価格上昇によって、売買代金は前年同期比では増加しています。

暗号資産|口座数と預り残高の推移

口座数と預り残高の推移です。口座数に関しては、スライドのオレンジ色の折れ線グラフで示したとおり、新規のお客さまは右肩上がりで一定程度、獲得できていると認識しています。

預り資産に関しては、スライドの青い棒グラフで示したとおりです。減っているようにも見えますが、純減というよりは、暗号資産の価格の部分で、顧客の預り資産の額がかなり動きますので、そちらの影響が大きいと見ています。

暗号資産|セグメント収益・利益の推移

暗号資産のセグメント収益と利益の推移です。収益の推移に関しては、スライド左側のグラフでオレンジの点線で示した売買代金に、基本連動して、収益が発生している状況に変わりはありません。

利益の推移に関しても、スライド右側のグラフのとおり、ほぼ売買代金と連動しています。

新規|医療プラットフォーム事業の開始

新規で、医療プラットフォームの事業を開始しています。2024年9月に、3つのサービスを連携させた、無料の医療プラットフォームの提供を開始しました。調剤収入や規模拡大とともに、広告収入を見込むビジネスモデルで考えています。

サービスの1つ目は患者さま向けの、クリニック検索・予約サイト「GMOクリニック・マップ」です。2つ目はお医者さま向けの、AI搭載のクリニック向けシステム「AIチャート byGMO」です。3つ目は、処方箋が出た後の、オンライン服薬指導にも対応した「薬局24」です。

今のところは提供を開始したばかりであることから、詳細をお伝えできる状況ではありませんので、今後、開示ができるような段階になりましたら、開示を始めていきたいと考えています。

私からのご説明は以上となります。ありがとうございました。

配信元: ログミーファイナンス

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