次週7日、スウェーデン中銀とノルウェー中銀会合結果が相場動意となりそう
【注目ポイント】「0.96680Sクローナ」で下値サポートされるか否か
【シナリオ①】同レートで下値サポートなら、「0.97500Sクローナ」付近までの戻り
【シナリオ②】同レート割れなら、「0.96000Sクローナ」付近までの下押し
【当面の“主戦場”(コアレンジ)】「0.96000~0.97500Sクローナ」
ここもと、上値抑制かつ下値しっかりの相場付き、いわゆるボックス圏相場を形成しているノルウェークローネ/スウェーデンクローナ(以下、ノックセック)。本稿執筆(1日)時点では、ローソク足が約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MA(移動平均線)付近にあることから、現状のノックセックは「極めて居心地の良い値位置にある状態」と言えそうです。
上図の各メルクマールをそれぞれ見ていくと、1) 21日MAが横向きであること、2) 遅行スパンがローソク足と絡み合う状態であること、3) ローソク足が青色雲(=先行スパン、サポート帯)の上辺付近で推移していること、4) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の下方で点灯していること、そして5) DMI(方向性指数)でADX・+DI・-DIが収斂する状態(上図青色点線丸印)となっていることから、現在のノックセック・日足チャートは、上下圧力が拮抗するレンジ相場(ボックス圏相場)を示すチャート形状であると判断します。
足もとの注目ポイントは・・・上述した21日MAをメドとする「0.96680Sクローナ」(上図黄色矢印および黒色線)で下値サポートされるか否か。
筆者が想定する今後のシナリオは以下の通りです。(シナリオ①、②)
[シナリオ①]
この先において、「0.96680Sクローナ」で下値サポートされた場合は、「下値固め」→「小反発フロー」となりそうです。当該ケースでは、「SARの買いサインへ継続」や「+DI>-DIへの変化」なども伴いながら、BB(ボリンジャーバンド)・+2σラインをメドとする「0.97500Sクローナ」(上図Ⓐ赤色線)付近までの戻りとなりそうです。
[シナリオ②]
一方で、「0.96680Sクローナ」割れとなった場合は、「基準線割れ」→「小反落フロー」となりそうです。当該ケースでは、「SARの売りサインへの転換」や「-DI>+DIへの変化」なども伴いながら、BB・-2σラインをメドとする「0.96000Sクローナ」(上図Ⓑ水色線)付近までの下押しとなりそうです。
上記シナリオ①および②を概括すると、現下のノックセックは引き続き上下往って来いの相場付きとなる中、当面※は「0.96000~0.97500Sクローナ」を“主戦場”(コアレンジ)とするボックス圏相場を形成する動きになりそうです。 (※ここでの「当面」は、1~2週間のスパンを想定しています。) よって、当該レンジ内にトラリピを仕掛けるのが得策と言えそうです。
目先は、次週7日(木)のスウェーデン中銀とノルウェー中銀の政策金利発表とともに両中銀の声明文内容がノックセックの相場動意となりそうです。
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