◆ “利益確定売り”進行… - 一時“147円半ば”へ
昨日は主だった米経済指標もなく、米雇用統計後に強まった「米大幅利下げ観測後退」は継続しています。
ただ「石破ショック(高市トレードの巻き戻し)」で付けた“9/30安値(141.640円)”からはすでに“1週間で7.5円強上昇”していますので、いわゆる“往き過ぎの調整(利益確定売り)”が昨日は入りました。
さらに「三村財務官の円安けん制」も加わったこともあり、今朝方には“147.573円”へと値を落とすに至っています。
◆ 「米ソフトランディング期待」が幾分緩む中…?
米10年債利回りは“8/8以来の4%超え(高値は4.03%)”を記録していますので、冒頭で記したように「米大幅利下げ観測後退」は継続していると見るのが自然です。
一方で昨日はNYダウが“下落(△398ドル)”したこともあり、「米ソフトランディング期待」は幾分後退したと見るのが妥当です。
そうなると「中東情勢悪化」への思惑は根強いだけに、“下値はしっかり(金利選好)”より“上値の重さ(リスク回避)”が勝ると見るのが妥当ということにもなります。
◆ さらに“テクニカル”の後押しを踏まえれば…!?
もちろんこれは“円買い”だけでなく“ドル買い”にも機能しかねない要因となるだけに、一概にいうことはできません。
ただ先週末急伸の要因の一つとなった「週足・一目均衡表の雲突破」ですが、その雲が切り上がって(当時148.370円→現在149.074円)”います。
“昨日高値(149.123円)”がほぼ同水準であることを踏まえれば、実は“超え切れていない”ということに・・・。
「米大幅利下げ観測後退」「米ソフトランディング期待」、そして「中東情勢悪化懸念」に挟まれて“動きづらい”状況ですが、“上値の重さ”をより意識したい局面と考えたいところです。
もちろん“下値はしっかり”を想定しながらにはなりますが…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
149.776(8/2高値)
149.660(ピボット2ndレジスタンス)
上値5:149.371(8/15-16高値)
上値4:149.123(10/7高値、週足・一目均衡表先行スパン上限)
上値3:149.000(大台)
上値2:148.924(ピボット1stレジスタンス)
上値1:148.681(+2σ)
前営業日終値:148.188
下値1:148.000(大台)
下値2:147.850(10/7安値)
下値3:147.651(ピボット1stサポート)
下値4:147.357(9/30~10/4の23.6%押し)
下値5:147.171(20月移動平均線、ピボット2ndサポート)
147.000(大台)
146.886(日足・一目均衡表先行スパン下限)
《10:45》
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