◆ “ホップ・ステップ・ジャンプ”… - “147円台”到達
上放れ…。
植田日銀総裁が『緩和度合いを見極める時間は十分ある』を繰り返す中、ADP雇用統計は“好内容(14.3万人)”を示しました。
このため“円売り+ドル買い”が進行しましたが、昨日のマーケットを動意づけたのは石破新首相の以下の発言でした。
『追加利上げをするような環境にはない』
“個人的には”との前置きこそあったものの、マーケットはこれを“日銀追加利上げに否定的”と捉えました。
順番的には“植田総裁→石破首相→ADP雇用統計”の並びでしたが、いわゆる“ホップ・ステップ・ジャンプ”となって、ドル円を“146円半ば(昨日高値は146.504円)”へと押し上げました。
そして当該ラインは“高市トレードの高値(146.489円)”ということもあって、これを突破した本日東京タイムには“147.235円”へと駆け上がるに至っています。
◆ ただ“テクニカルの壁”が待ち構えている…?
テクニカル的に見ると、前記した本稿執筆時までの高値は“9/3高値(147.196円)”をわずかに上回ったに過ぎません。
一方で“日足・一目均衡表の雲(147.098-151.820円)”は分厚く、突破するのは容易ではないと見るのが自然ということになります。
このためすぐ上にある“8/20高値(147.340円)”を突破するようなことがあると、さらに“ストップロスを絡めた上伸”が期待される反面、そうでなければ“押し戻される”可能性を秘めた分水嶺ということに…?
パウエルFRB議長は“利下げを急がない”と繰り返し、一方で石破首相は“追加利上げに否定的”とのスタンスを示しただけに、「日米金利格差縮小」という観点では“緩みがち”と見るのが自然です。
このため“もう一段の上値模索”は十分に期待される局面とは考えますが、それでも“昨日からの上昇スピード”に加えて、前記“テクニカルの壁”を踏まえれば…?
少なくとも“利益確定売り”は入りやすく、一旦“下押す”は想定しておくべきかもしれません。
そして次なる問題となるのは、そこで“下値固め”をできるかということに…?
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
148.370(週足・一目均衡表先行スパン上限)
148.047(8/19高値、大台)
上値5:147.512(ピボット1stレジスタンス)
上値4:147.340(8/20高値)
上値3:147.196(9/3高値)
上値2:147.090(日足・一目均衡表先行スパン下限、20月移動平均線)
上値1:147.000(大台)
前営業日終値:146.474(+2σ)
下値1:146.000(大台)
下値2:145.669(10/1~10/2の23.6%押し)
下値3:145.397(50日移動平均線、9/30~10/2の23.6%押し)
下値4:145.153(10/1~10/2の38.2%押し)
下値5:145.000(大台)
144.819(+1σ)
144.736(10/1~10/2の50%押し)
144.646(9/30~10/2の38.2%押し)
144.589(月足・一目均衡表基準線)
144.432(100週移動平均線、日足・一目均衡表転換線、週足・一目均衡表転換線、ピボット1stサポート)
《10:55》
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