◆ 「米9月0.50%利下げ観測」はさらに高まり… - 一時“139円半ば”
FOMCを控えて様子見ムードが漂いやすい中、「米利下げ幅」を巡ってはまだ思惑が揺れ動いています。
こうした状況下、日本市場休場にて流動性が乏しい昨日には「米9月0.50%利下げ」への思惑が高まる場面が見られました。
先週末の米WSJ紙に続き、英FT紙でも「米9月0.50%利下げ」との観測記事が公表されたからです。
このため短期金融市場で「0.50%利下げの確率(→60%超)」を織り込みにかかる中、ドル円は“2023/7/28以来水準(139.581円)”へと値を落とす場面が見られました。
一方で実需絡みの“押し目買い”圧力は根強く、また“(一旦の)下値達成感”も台頭した印象が否めないところです。
このためNY連銀製造業景気指数の“10ヶ月ぶりプラス(11.5)”、つれて台頭した米景況楽観論にて米10年債利回りが“上昇(→3.661%)”したこともあり、昨日欧州タイム以降は“巻き戻し”が先行しています。
NYタイム中盤に“140.905円”へと押し上げられると、本日に入ってから“141円台(141.223円)”へと一時値を戻すなど、“下値の堅さ”も意識されているのが実状といえます。
◆ 基本は“様子見→方向感定まらず→揺れ動き”と見るが…?
注目の「FOMC」を明日に控えるスケジュール感を踏まえれば、基本的には“様子見ムード”が漂うと見られます。
それでいて思惑が定まっていないことを踏まえれば、“不安定な揺れ動き”には要警戒といった状況といえそうです。
ただ前記短期金融市場では「9月0.50%利下げ」を“60%超”の確率で織り込み、「年内1.00%超利下げ」に至っては“90%超”を織り込んでいるのが実状といえます。
そうなると“前のめり”の印象は拭えず、場合によっては“織り込み過ぎ”と捉えられる可能性も…?
基本的には“方向感定まらず(揺れ動き)”と見ますが、まだまだ“紆余曲折”は否めない…。
特に“不意のポジション調整(ドル買い戻し)”に警戒しつつ、臨機応変に対応したい局面といえそうです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
141.882(9/13高値、日足・一目均衡表転換線)
141.721(9/12~9/16の61.8%戻し)
上値5:141.629(ピボット2ndレジスタンス)
上値4:141.288(週足・一目均衡表先行スパン下限、9/12~9/16の50%戻し)
上値3:141.128(ピボット1stレジスタンス)
上値2:141.000(大台)
上値1:140.905(9/16高値、9/12~9/16の38.2%戻し)
前営業日終値:140.578
下値1:140.405(9/16安値後の50%押し)
下値2:140.210(9/16安値後の61.8%押し)
下値3:140.000(大台、-2σ、9/16安値後の76.4%押し)
下値4:139.804(ピボット1stサポート)
下値5:139.581(9/16安値《年初来安値》)
139.000(大台、ピボット2ndサポート)
《10:40》
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