◆ “マチマチ”というのが実状も… - 一時“143円割れ”
昨日も「米労働環境悪化」が囃されました。
注目された「ADP雇用統計」が、“20年12月以降最小(+9.9万人)”を記録したからです。
この影響にて“米10円債利回り低下→ドル売り”へと傾き、ドル円は“143円割れ(安値は142.854円)”へとさらに値を落としました。
ただ「新規失業保険申請件数」は“2週連続減少(22.7万件)”となり、「ISM非製造業景況指数」は“前月より改善(51.5)”していました。
その構成項目である「雇用指数」は“低下(50.2)”していましたが、いわゆる“強弱混在”といった状況だったことが窺えるところです。
このため“イメージは下方向”といったところですが、“一方通行的”な動きには発展しておりません。
米10年債利回りも“揺れ動き(3.72-3.77%)”となっており、すぐさまドル円も“143円台”へと押し戻されて、そのまま昨日の取引を終えています。
◆ いよいよ“大一番”… - 米雇用統計
「米雇用関連指標」に注目が注がれる中、そのトリを務めるのは本日の「米雇用統計」となります。
事前予想は「非農業部門雇用者数(+16.0万人)」「失業率(4.2%)」「平均時給(前年比+3.7%)」と“前月より改善”が見込まれており、まずはここからの“乖離具合”が注目ということになります。
ただファーストアクションはいつものように「非農業部門雇用者数」と見られますが、「年次改訂(8/21)」にて“下方修正(計81.8万人)”された関係で、“数値の信ぴょう性(中央値の置き所?)”が未知数というのが実状といえます。
そうなると「米労働環境悪化」の度合いを測るには、「失業率」の方がより意識されると見るのが…?
◆ “イメージは下方向”となると、逆にインパクト大は…?
“イメージが下方向”へと傾斜する中での発表ですので、“下振れ→ドル売り”には要警戒と考えるのが妥当かもしれません。
ただし短期金融市場で見た「米9月利下げ」の確率は、今週は“ほぼ変わっていない(40-45%)”というのが実状となります。
そうなると“イメージ先行”を疑わざるを得ず、逆に“巻き戻し”の際の方がインパクトは大きい…?
後は“結果次第”であり、それまでは“動きづらい”が基本ということになりそうですが、いずれにしても発表後は“大きく振れる(動意づく)”を前提に、神経質なマーケットと向き合いたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※米雇用統計が予定されていますので、さらに値幅を拡大しております。
145.561(9/4高値、9/3~9/5の61.8%戻し、ピボットハイブレイクアウト)
145.025(9/3~9/5の50%戻し、日足・一目均衡表転換線、大台)
144.891(ピボット2ndレジスタンス)
上値5:144.607(100週移動平均線、月足・一目均衡表基準線)
上値4:144.513(9/3~9/5の38.2%戻し)
上値3:144.235(9/5高値)
上値2:144.126(-1σ、ピボット1stレジスタンス)
上値1:144.000(大台)
前営業日終値:143.442
下値1:143.000(大台)
下値2:142.854(9/5安値)
下値3:142.786(ピボット1stサポート)
下値4:142.541(-2σ)
下値5:142.129(ピボット2ndサポート)
142.000(大台)
141.688(8/5安値)
141.405(ピボットローブレイクアウト)
《10:55》
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