◆ “緩やかなインフレ鈍化”は再確認されたが… - 米CPI
注目の米CPIは“緩やかなインフレ鈍化”が再確認された格好であり、「米9月利下げ」を囃すには十分な内容となりました。
ただ“概ね想定通り(総合前年比のみ、予想を下回る+2.9%)”となり、また前日の米PPIにて「米9月利下げ観測」へとすでに傾斜していたこともあり、発表後は“やや和らいだ”との印象が勝りました。
このため短期金融市場では「米9月0.50%利下げ」の確率が“低下(53%→40%)”しており、ドル円は“緩やかな巻き戻し(→147.572円)”が先行しています。
◆ 後は「米実体経済の行方」次第…
こうなると「米利下げ」への下地は整ったといえるものの、“その幅(0.25% or 0.50%)”に関しては「米実体経済の行方」に委ねられるというのが実状といえます。
そして本日は「米小売売上高」を始めに、「NY連銀製造業景気指数」「フィラデルフィア連銀製造業景気指数」「新規失業保険申請件数」等が目白押しの一日となります。
そして「米小売売上高」は“マチマチ(コアはマイナス予想も、総合前月比はプラス)”が見込まれるものの、その他は“概ねマイナス”が想定されています。
ただしこれらも蓋を開けるまではわからないといった類の代物・・・。
◆ それでもすでに“織り込んだ”という経緯を踏まえれば…?
“前のめり気味”に「米0.50%利下げ」を織り込んできた前記短期金融市場を踏まえれば、仮に下振れたとしても“急落”は想定しづらいところです。
逆に上振れた場合には、“もう一段の上振れ(巻き戻し)”が発生してもおかしくないという分水嶺…。
後は結果次第ということになりますが、やはり昨日に続き“リスクは上方向の方が大きい”と考えながら、神経質な揺れ動きと対峙したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
149.776(8/2高値)
149.428(7/3~8/5の38.2%戻し、ピボットハイブレイクアウト)
上値5:149.000(大台)
上値4:148.451(7/30~8/5の23.6%戻し、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:148.222(8/12高値)
上値2:147.942(8/13高値、ピボット1stレジスタンス、大台)
上値1:147.572(8/14高値、8/12~8/13の61.8%戻し)
前営業日終値:147.315
下値1:147.000(大台)
下値2:146.512(8/14安値後の押し目)
下値3:146.398(ピボット1stサポート)
下値4:146.068(8/14安値、-1σ)
下値5:145.942(20月移動平均線、大台)
145.820(週足・一目均衡表先行スパン上限)
145.726(8/5~8/12の38.2%押し)
《10:50》
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