トリップアドバイザーが決算受け大幅安 既存事業が振るわず ビアターも予想下回る＝米国株個別

（NY時間13:55）（日本時間02:55）
トリップアドバイザー＜TRIP＞　13.95（-2.37　-14.52%）

　オンライン旅行のトリップアドバイザー＜TRIP＞が大幅安。前日引け後に４－６月期決算（第２四半期）を発表し、１株利益は予想を上回ったものの、売上高が予想を下回った。ブランドホテルなど既存事業が振るわなかったほか、ビアターも予想を下回った。

　今回の決算を受けてアナリストからの投資判断引き下げも出ている。既存事業の伸びと利益悪化を反映させたとしている。「経営陣が計画している持続可能な成長に向けた取り組みへの投資は、当面は利益率を悪化させる」と指摘。「旅行の減速と高水準の競争が売上の伸びにとって逆風になる」とも述べた。ビアターの予約がここ数四半期で一段落している点にも言及した。

（４－６月・第２四半期）
・１株利益（調整後）：0.39ドル（予想：0.36ドル）
・売上高：4.97億ドル　0.6％増（予想：5.05億ドル）
　　既存事業：2.50億ドル（予想：2.59億ドル）
　　　ブランドホテル：1.50億ドル（予想：1.65億ドル）
　　　広告・メディア：0.41億ドル（予想：0.43億ドル）
　　　エクスペリエンス＆ダイニング：0.48億ドル（予想：2.386億ドル）
　　　その他：0.11億ドル（予想：0.13億ドル）
　　ビアター：2.44億ドル（予想：2.45億ドル）
　　ザ・フォーク：0.42億ドル（予想：0.43億ドル）
・EBITDA（調整後）：0.97億ドル（予想：0.87億ドル）
・FCF：0.37億ドル　59％減、予想：1.48億ドル）

【企業概要】
　米国内外において、オンライン旅行サイトの運営を行う。オンライン上で宿泊施設・観光ツアー・レストラン等を比較・予約できるサービスを提供する。旅行代理店・ホテル、その他の広告を掲載し、クリック数に基づく報酬等で収益を得る。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美