フリービット、2回上方修正した通期売上高の目標を達成 当期純利益は前期比で実績+99.0%

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最新投稿日時:2024/06/18 08:00 - 「フリービット、2回上方修正した通期売上高の目標を達成 当期純利益は前期比で実績+99.0%」(ログミーファイナンス)

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フリービット、2回上方修正した通期売上高の目標を達成 当期純利益は前期比で実績+99.0%

投稿:2024/06/18 08:00

2024年4月期第4四半期決算説明会

清水高氏:フリービット株式会社 取締役副社長CFOの清水です。2024年4月期通期決算説明資料につきまして、私のほうからご報告させていただきます。

連結⼦会社(ギガプライズ社及びその⼦会社)決算期変更に係る影響

フリービットグループでは、連結子会社のギガプライズグループにおいて、2024年4月期に決算期変更を行っております。こちらの影響で、ギガプライズグループ分の数字については13ヶ月分という数字となっておりますので、その部分が変則的になっています。

そのため、会計数字の増減率について、決算短信はバー表記とさせていただいておりますが、本説明資料の中では、そのような決算期変更の影響を除外した値も参考のために併記しております。ご理解いただければ幸いです。

2024年4⽉期 通期 連結業績予想の上⽅修正

2024年4月期については、当社通期連結業績予想を2回上方修正させていただいております。期初予想では、売上高500億円、営業利益50億円で業績予想を出させていただいておりましたが、12月8日にまず1回目の上方修正、4月23日に2回目の上方修正をさせていただいております。

その結果、売上高につきましては530億円、営業利益は58.5億円という値が業績予想の公表値となっておりました。

特に2回目の上方修正では、5Gデータセンター移設費用等々について、本来であれば『SiLK VISION 2024』の中で完遂すべきだった項目についても、一部が2025年4月期にスライドしてしまい、約2億円が繰越しになったというところがございます。

ただし、数字上は営業利益58.5億円を業績予想として考えておりました。

2024年4⽉期 通期 連結業績サマリ

そのような背景も踏まえた、2024年4月期の最終的な連結業績でございます。まず、売上高につきましては、530億3,700万円という数字となっております。

営業利益につきましては、会計上の実績と戦略投資を除いたベース利益の2つを記載しております。会計上の実績としては58億8,700万円、ベース利益としては68億4,900万円という数字となっております。経常利益につきましては、会計実績では57億5,600万円、ベース利益では67億1,800万円という数字となっております。

当期純利益につきましては35億6,600万円となっており、1株当たりの当期純利益につきましては178円58銭という着地となっております。

ギガプライズグループが13ヶ月決算であったというところもありますので、会計上の増減率については、当然ながら大きく上振れており、前年同期と比べて増加しているというところでございます。

決算期変更の影響を除外した値についても、スライドに記載のとおりの数字になっております。売上高は9.7パーセントの増加、営業利益は37パーセントの増加というかたちとなっております。

純利益についても前期比90.2パーセント増加し、『SiLK VISION 2024』の最終年度においては大幅な増加を達成できたかたちとなっております。

2024年4⽉期 通期 トピックス

続いて、トピックスです。

まず、売上高につきましては、フリービットのモバイルサービスが大きく伸長しているというところでございます。結果として、規模の拡大が実現できております。

また、5G生活様式支援事業につきましては、ギガプライズ中心というところで「5G Homestyle」の集合住宅向けISPサービスについて、提供戸数の順調な増加を達成しました。

企業・クリエイター5G DX⽀援事業につきましては、フルスピードグループ中心ですけれども、アフィリエイトサービスでの海外顧客をはじめとして、新規顧客の獲得の進展が実現したというかたちとなっております。

このように、3つのセグメントがそれぞれ増収となっておりますので、その影響を受けて、営業利益はプラスになってきております。

それに加えて、5G生活支援事業と企業・クリエイター5G DX⽀援事業については、利益の改善効果もございます。売上の増加だけでなく、営業利益についても大きく伸長できたというところとなっております。

また、営業利益の伸長に伴って経常利益のほうも伸びておりまして、当期純利益につきましても、プラスアルファの要因もあり伸長しております。詳細は後ほどご説明します。

その結果を踏まえて、決算期変更の影響を除外した売上高は前年同期比プラス9.7パーセント、営業利益はプラス37.0パーセント、当期純利益はプラス90.2パーセントというかたちとなっております。

前期⽐差異分析 売上⾼

それでは、前期比差異分析です。まず売上高についてですが、企業・クリエイター5G DX⽀援事業のアフィリエイト事業といったところを中心に、全セグメントが堅調に推移いたしました。

その結果として、前期比で実績13.4パーセント増の530億3,700万円という数字で着地しております。

前期⽐差異分析 営業利益

続いて、営業利益です。我々の『SiLK VISION 2024』では、戦略投資を積極的に実行してきております。

その一方で、5G生活様式支援事業を中心に、すべてのセグメントにおいて堅調に推移いたしました。その結果、前期比で実績46.9パーセント増の58億8,700万円という数字で着地しております。ベース利益につきましても、29.4パーセント増となっております。

2023年4⽉期と2024年4⽉期の戦略投資内訳

続いて、2023年4月期と2024年4月期の戦略投資の内訳です。

2023年4月期については、総額12.8億円の戦略投資を実行しております。2024年4月期についても、『SiLK VISION 2024』では積極的に戦略投資を行っていくという方針でもございましたので、もともと同レベルの戦略投資を見込んでいたというところでございます。

結果として、投資の総額は9.6億円となっております。まず、5Gインフラ支援事業で3億100万円、5G生活様式支援事業で5億2,400万円、企業・クリエイター5G DX⽀援事業で1億3,600万円という内訳となっております。

2023年4月期については、主に「TONE」ならびに「TONE Labo」のユーザー獲得費用とに大きな戦略投資を行っていました。その部分については効率性を重視し、きっちりコントロールしていくという方針でしたので、コストを抑えて戦略投資を実行できたかたちとなっております。

5G生活支援事業では『SiLK VISION 2027』に向けて、より多面的な戦略投資を実行していきたいという意図がございましたので、スライドに記載のように、より多面的な展開ができたというかたちとなっております。

5Gインフラ支援事業の5Gデータセンター整備については、コロナ禍の初期の頃から、半導体の調達に遅れが出ていたという影響もあります。

本来であれば『SiLK VISION 2024』の中できっちりと終えるべき項目だったというところではございますので、この部分について、戦略投資としてはやや少なくなってしまいました。結果として、利益のほうが上振れしたかたちとなっております。

前期⽐差異分析 経常利益

続いて、経常利益です。こちらについてはベース利益が好調に推移したという結果で、前期比で実績55.3パーセント増の57億5,600万円というかたちで着地しております。ベース利益については前期比34.6パーセント増というかたちです。

前期⽐差異分析 親会社株主に帰属する当期純利益

また、当期純利益につきましては、前期比で実績99.0パーセント増の35億6,600万円というかたちとなっております。

ただし、2024年4月期については、投資有価証券および関係会社の売却益が2億5,000万円計上されている部分と、繰延税金資産の計上というところがございまして、合計すると概算で約4.5億円分が一時的に増加しています。

これは2025年4月期にはない部分になりますので、ご留意いただければと思っております。

連結業績サマリ BS⽐較

続いて、バランスシートの比較です。こちらについては、業績の堅調な進捗によって利益剰余金が増加したというところもあり、当然ながらキャッシュの部分の積み上げもできている状況です。

また、その結果として有利子負債の圧縮等々にもつながっておりますので、自己資本比率につきましては前期の22.9パーセントから、今期は30.5パーセントという数字で着地しております。

1⼈当たり売上⾼・営業利益

また、1人当たりの売上高・営業利益につきましても、『SiLK VISION 2024』の中で継続的な伸長が実現できました。特に最終年度については、売上高・営業利益を大きく増加させた結果、スライドのグラフにあるような数字で着地しております。

セグメント別構成

続いて、通期セグメント別の業績についてご報告させていただきます。まずセグメント別の構成比については、スライドに記載のとおりとなっております。

結果として、売上高、セグメント利益とも、全セグメントにおいて増収増益を達成することができております。

【業績進捗】5Gインフラ⽀援事業(モバイル⾰命領域)

ここからは、各事業の業績進捗について説明します。まず、5Gインフラ支援事業の業績進捗です。

5Gインフラ⽀援事業業績進捗

こちらについては、固定網のサービス利用減と人件費増の影響があった一方で、モバイルサービスは継続して堅調に推移しているというところでございます。

その結果として、ベース利益は前期比プラス7.6パーセントとなる18億700万円で着地しております。

5Gインフラ⽀援事業 業績進捗

続いて、トピックスです。

まずは、MVNO事業者向けの「freebit MVNO Pack」というサービスです。こちらについては、より付加価値が高いデータとSMSと音声というパッケージ販売が順調に伸びており、売上高ならびに営業利益に貢献しているかたちとなっております。

また、2023年9月からスタートしております新サービス「どこでもIP」については、300社超の契約を獲得しておりますし、2025年4月期についても継続して伸長しているかたちとなっております。

【業績進捗】5G⽣活様式⽀援事業(⽣活⾰命領域)

続いて、5G生活様式支援事業の業績進捗です。

5G⽣活様式⽀援事業業績進捗

こちらについては、「5G Homestyle」の順調な推移と、TONE事業の利益改善という結果を踏まえまして、前期比36.8パーセントの利益増、ベース利益として38億4,400万円となっております。

5G⽣活様式⽀援事業 業績進捗

セグメントの主要KPIというところで、集合住宅向けISPの提供戸数を発表させていただいております。こちらは前期末比で15万7,000戸増となっておりまして、累計120万という数字を突破することができているというかたちです。

5G⽣活様式⽀援事業 トピックス

また、「5G Homestyle」については、新規プロダクトの開発を中心に、既存市場への横展開と新規市場向けの投入を行うかたちで、5G/web3時代の生活様式支援を進めていっております。

5G⽣活様式⽀援事業 トピックス

1つ目のトピックスといたしまして、大東建託株式会社と共同開発して、練馬区に高付加価値賃貸住宅を完成させております。

こちらについては、ギガプライズの複数のソリューションを導入しておりますので、そのような部分を居住者にも提案し、サービスの提供ができているかたちとなっております。

5G⽣活様式⽀援事業 トピックス

また、エネルギー分野にも進出しておりまして、EV充電インフラ事業を展開するTerra Charge株式会社と業務提携を結んでおります。

こちらについては、集合住宅の管理会社やオーナーに対して充電インフラの提案を行い、結果として入居者・利用者の利便性と満足度の向上を図っていくというかたちで進めております。

5G⽣活様式⽀援事業 トピックス

最後に、こちらはグループ横断的な活動というかたちになりますが、5G、web3、AI、IoTの技術を垂直統合するかたちで社会実装を推進しております。

まず、フリービットグループだけではなく、アルプスアルパイン株式会社(以下、アルプスアルパイン)とNECネッツエスアイ株式会社との間での技術提携というところで、施設内にLocal 5G SAの環境を構築しております。

こちらの環境を使って、スマートホームやスマートタウンといったところを実感できるような技術体験型の検証として、「LIVE! LIVINGTOWN」というところをスタートすると発表させていただいております。

また、こちらの5G SA環境を使って、我々だけでなく、その他の実証実験を行いたいという機関や事業者さま向けにも提供していき、より幅広い5G/web3ソリューションを提供していくところを企図し、発表させていただいております。

【業績進捗】企業・クリエイター5G DX⽀援事業(⽣産⾰命領域)

最後に、企業・クリエイター5G DX⽀援事業の業績進捗です。

企業・クリエイター5G DX⽀援事業 業績進捗

こちらについては、アフィリエイト事業を中心に、売上高は堅調に推移しているというかたちです。

また、第3四半期と第4四半期については、各種利益改善効果も反映するかたちで、前期比51.6パーセントの利益増、ベース利益では12億4,000万円で着地しております。

企業・クリエイター5G DX⽀援事業 トピックス

こちらのトピックスについては、「StandAlone」での新規アーティストのサービス展開が堅調に進捗しております。5G/web3時代のファンコミュニティの形成拡大を目指して進めております。

2025年4⽉期 通期連結業績予想

最後に、2025年4月期通期連結業績予想についてご報告させていただきます。

フリービットグループでは、2021年から2030年にかけての10ヶ年を1つの計画として考えております。第2弾となる『SiLK VISION 2027』では、『SiLK VISION 2024』と同様、さらなる成長を図っていきたいと考えております。

2025年4⽉期 通期連結業績予想

それを踏まえて、2025年4月期の公表数字でございますが、売上高540億円、営業利益57億円、経常利益55億円、当期純利益30億円という業績予想を出させていただいております。

今年度は『SiLK VISION 2027』の初年度となっております。パフォーマンスゾーンの継続的な成長を図りつつ、トランスフォーメーションゾーン、インキュベーションゾーンの5G/web3領域における事業の社会実装を推進していきたいと思っております。

また、継続的な成長、特に『SiLK VISION 2027』の最終ゴールを強く意識したかたちで、戦略投資も引き続き実行していきたいと思っております。

さらにM&Aや業務提携を結んで、戦略ポートフォリオもしっかりと拡充していき、最終的なグループ全体の競争優位性を高めていきたいと思っております。

最後に、2025年4月期の数字についていくつか補足させていただきます。

まず、戦略投資の内訳にある、データセンターの移設ならびにモバイルネットワークの設備の更改という部分について、本来であれば『SiLK VISION 2024』の中で終了させておきたかったところですが、2億円程度が2025年4月期にスライドしております。

また、当期純利益につきましては、投資有価証券および関係会社株式の売却益、ならびに繰延税金資産の計上がございましたので、概算で4.5億円程度の一時要因があったというところでございます。この点について、ご理解いただければ幸いです。

以上をもちまして、2024年4月期通期決算についての報告を終了させていただきます。なお、『SiLK VISION 2027』における中期経営計画の発表につきましては、7月下旬を予定しておりますので、期待してお待ちいただければと思っております。

最後までご視聴いただきまして、ありがとうございました。

2021年から2030年にかけての10ヵ年計画

石田宏樹氏:みなさまこんにちは、フリービット代表取締役社長CEO兼CTOの石田です。

それでは私から、「毎日、発明する会社」フリービットの、今年4月末に終了いたしました2021年から2030年にかけての10ヶ年計画、その中の第1号『SiLK VISION 2024』の実績に関してのご説明と、7月の株主総会の直前、あるいは株主総会の日に発表予定の『SiLK VISION 2027』の骨子についてご説明いたします。

『SiLK VISION 2027』は本年5月1日からスタートしておりますので、少し進捗がございます。それらも体感していただければと思っております。

『SiLK VISION 2024』というのは、我々が言ってまいりましたコアである5G、Web3を、『SiLK VISION 2027』以降に対するセットアップの3年間と位置づけて展開してまいりました。

Platformers Maker

社会背景として、さまざまな社会の変化、そして技術の変化があり、ITはかなり加速度的に成長してまいりました。その中でプラットフォーマーに対し、多くの情報やいろいろな権限などが集中することによりまして、新しいテクノロジーが必要になってきているという時代背景をもとに設定いたしました。

そのため、我々は非中央集権化と言われるようなプラットフォーマーにすべてを言わば「委ねる」ということではなく、さまざまなプラットフォーマーが分散した状態で社会を前に進めていく、そのような未来を目指しております。

そのために、新しく分散したプラットフォーマーを支援していく事業ということで、我々は「プラットフォーマーメーカー」を標榜して、この中期経営計画を進めております。

この中で我々が持っているビジネス的な要素としては、既に開発済みのさまざまなビルディングブロック、技術の要素を再利用して、限界コストがゼロに近いかたちで事業の立ち上げが可能になってくるような未来を見ております。

当然ながら、ビルディングブロック自体のバージョンアップは必要になってきますけれども、そのようなかたちでプラットフォーマーを助けて、その立ち上げを支援していくことが我々の重要なポイントだと、この中期経営計画では設定しております。

モバイル革命/生活革命/生産革命

領域としては、「モバイル革命」、生活、医療、高齢者など、我々や日本が世界に先駆けて課題として持っている領域をどのようにクリアしていくのかという「生活革命」、そしてメーカームーブメントの中で知的生産に関して特化して展開していく「生産革命」の3分野で事業を進めてまいります。

売上500億 営業利益50億

こちらのスライドは、我々のロードマップでした。最初は、「ポートフォリオの綺麗なかたちで我々が集中できる状態にしよう」ということです。

実際にそれらを行いながら売上高500億円、営業利益50億円を目指し、さらに、新規事業投資や新しい技術開発も先行して行っていくことが、『SiLK VISION 2024』におけるセットアップの中期経営計画の重要な3つの要素となっていました。

中期経営計画『SiLK VISION 2024』 3カ年の実績 ※GPG決算期変更影響除外

売上利益に関しましては、中期経営計画の最終年度が終わったということで、目標達成できているということになります。なお、ギガプライズグループは最終年度におきまして13ヶ月決算を行っております。

スライドが開示数値となっておりますが、12ヶ月の状態でこの目標を達成できたかどうかということが非常に重要だと考えておりまして、それを目指して事業を行っておりました。

12月決算で補正したものに対しても、売上高は達成率102.6パーセントの513億600万円、営業利益は達成率109.8パーセントの54億8,900万円ということで、この2つの領域をしっかり達成することができたように感じております。

中期経営計画『SiLK VISION 2024』 3カ年の実績

こちらに関しましては、13ヶ月決算ということで、開示数値はスライドのとおりとなっておりますが、当然達成できております。

その反面、今年の5月1日から始まった当期に関しましては、13ヶ月と12ヶ月の比較になりますので、その部分の数字が少々下がって見えるかたちになっております。次の3年に向けて着実に準備しながら、数字もしっかりと出してまいります。

セグメント別 業績サマリー

セグメント別の業績サマリーです。

5Gインフラ支援事業、5G生活様式支援事業、企業・クリエイター5G DX支援事業に関しましても、売上高は110パーセントから125パーセントの上昇率を達成しております。利益に関しましても、127パーセントから160パーセントほどの上昇率になっており、全ての領域で売上高、利益ともに成長しております。

SiLK Investment Policyについて

「SiLK Investment Policy」についてです。言ってみれば資本政策、財務政策になりますけれども、『SiLK VISION 2020』が終わった時点でネットキャッシュがマイナス30億円、自己資本比率が19パーセントになっておりました。

「SiLK Investment Policy」により、事業のオフバランス化、さらにはアルプスアルパインと自動運転・EVの領域に関する新しい3Gを使った取り組みとして資本業務提携などを行ったことにより、『SiLK VISION 2024』の終わりの時点では、ネットキャッシュが45億円となりました。

実際にここまでを比べますと、3年間のトランスフォーメーションイヤーを入れた4年間で、約70億円ほどの改善となっております。自己資本比率も30.5パーセントということで、しっかりと次に向けての体制ができていると考えております。

1人当たり売上高・営業利益

また、我々が重要指標としています、1人当たりの売上高、営業利益のベースに関しましても、しっかりと過去最高を達成することができているということで、グループ全員一人ひとりがしっかりと我々の成長を支えてくれている状態になってきております。

これから、人件費などのさまざまなところで、我々が社会全体として改善を求められている部分も、本当にスタッフ一人ひとりが頑張ってくださったことによりまして、この原資を手に入れることができている状態となっております。

売上500億 営業利益50億

したがって、この数字の面に関しましては、しっかり達成できていると思っております。

5G/web3時代のジャーニーマップ

同時に、我々は投資を行って新しいシーズを作っていくことにトライしてまいりました。5G、Web3時代のジャーニーマップとして、基本的にはヒトとモノがネットワークに繋がり、そこでID、つまり(e)SIMも使っていくという考え方を持っておりました。

このIDを持って5Gに繋がり、5Gのさまざまな新しい技術を使いまして、高速性や大規模接続、低遅延というようなことを実現しつつ、このインフラ自体を改ざん不可能なものにしていくために、ブロックチェーンを組み合わせました。

さらに、このネットワークから外に出ていくときに関しましては、ネットワークレイヤにおいて、AIが、そこに対して侵入がないか、アタックされてないか、例えば個人であれば不適切なコンテンツが中から外から出ていないかどうかなどをしっかり見守った上で、SDNというソフトウェアでコントロールされたネットワークの構成において、我々が新しく解決しないといけない生活革命領域や生産革命領域に対して、我々がヒト・モノのサービスを運んでいくというところを、ジャーニーマップとして持っております。

フリービットグループの中⻑期の成⻑イメージ

全体の中で、我々は継続課金が非常に大きな部分になっておりますので、既存事業のパフォーマンスゾーンと位置づけまして、ここからの利益を使い、変革が必要でさらに伸ばしていくゾーン、そして新たに挑戦していくゾーンに対して投資していくという戦略を作っております。

この戦略を作った時点では、ここに対するシードはほとんどない状態でした。そこで、『SiLK VISION 2024』の「よーいドン」から、パフォーマンスゾーンの資金であったり、今まで培ってきたコンポーネントを使って、このシードを作っていくというところにスタートした、というかたちになります。

『SiLK VISION 2024』の3年間における主要3社の戦略投資額

投資といたしましては、これは通常の事業投資と別にある戦略的な投資の部分になりますけれども、スライドのかたちで、3年間において相当量の戦略投資を行ってきております。

また、主要3社全体としては、20億円弱の投資をしてきております。全体的な企業ごとのポートフォリオはスライドのようなかたちの投資になっておりまして、言ってみれば、フリービット、そして100パーセント子会社のフルスピードでしっかりと先行的な投資を行い、競争が激しく、しかし成長余力が高いギガプライズに関しては、事業拡大と利益創出にとにかく集中していただいております。

その先の世界に関しては、この両者で技術開発や実際の市場検証などをしっかり進めておくという役割分担で、この3年間行ってきたというかたちになっております。

中央集権から非中央集権へ

いくつかの領域がありますが、まずはWeb3領域に関してのこの3年間の成果ということになります。

少し繰り返しになりますけれども、インターネット、コンピュータネットワークは集中と分散を繰り返しております。そして、インターネットで完全に分散、非中央集権型になったものがクラウドが出てきたことによりまして、かなり集中することになりました。

それらの弊害から、今度はWeb3と言われるような非中央集権化、そしてDAOというような組織の作り方が求められるようになってきております。我々はこのあたり(インターネット)に起業した企業群ですが、基本的にインターネットの黎明期と現在のWeb3に関しては、非常に似ているような状況があります。

ここはビジョンとしては非常に近いのですけれども、当時はインターネット自体のテクノロジーが足りなかったことによりまして、ドットコムバブルのようなかたちの、言ってみればある意味では期待値が一気にしぼんでしまうというようなことがありました。

我々は、この時代から足りないインターネット技術をさまざまなかたちで補完して成長してきた会社になっております。我々から見ますと、このWeb3の現在というのも、まさにテクノロジーが足りないような状態だと思っております。

ここに我々はどのようなかたちでテクノロジーをしっかりとインストールしていくのか、その足りないところと、やらないといけないこと、そしてやれる技術が重なった状態というのが、現在のフリービットグループであると感じております。

web3 Lifestyle「TONE Coin」

1つの事例として、さまざまなかたちのWeb3のサービスを展開可能にする「freebit web3 Blocks」を開発いたしました。

こちらを最初の事例として「TONE e22」に搭載しまして、TONEユーザー向けの、世界初のスマートフォン上で動作するレイヤ1のブロックチェーンネットワーク「TONE Chain」、そしてその上で動くコインサービス「TONE Coin」を2022年6月にリリースいたしました。

このときには、実際に「スマートフォンでこんなものが動くのか」というような声がありましたが、我々はそれを証明いたしました。

TONE Coin、ユーザーのNode数のみで世界3位規模に拡大(2024年6月時点)

現在、Ethereumの「PoS」、そして「bitcoin」に続く世界第3位のNode数を実現しております。

これは実数として、非常に有名かつさまざまなWeb3のブランドがございますが、Web3というのは、やはりそのNodeがどれだけ分散しているか、そしてオーナーがどれだけ分散しているかということでセキュリティが担保されております。

その中で、我々は約2年間で世界第3位の規模まで到達したという実績を持ちました。これは、これから3年間の中計にとって大きなアドバンスになったと感じております。

「TONE」の端末と販路

「TONE」については、MVNOのサービスである「TONEモバイル」、さらに「TONEウェア」というソフトウェアのサービスの集合体がございます。

こちらに関しましては、まず販路面の部分で、この中計内においてドコモショップ全店舗を追加しまして、店舗数で2,163店舗、そして当然ながら公式サイトでも全部販売できるようになっております。

そして「TONEモバイル」のテクノロジーを「TONE」以外のスマートフォンで動かす、さらには別のIoT機器や、よそのサービスでも使っていけるようになる技術「TONE eテクノロジー」が完成いたしまして、「iPhone」「Android」など94種類の端末をサポートしております。

究極の非中央集権化インフラ

創業以来フリービットは、とにかく非中央集権化をどうやって目指していくのかということがコーポレートポリシーになっています。

特にスマートフォンが生まれるしばらく前から、「スマートフォンなるものが生まれてくる」という情報をベースに、スマートフォンによる究極の非中央集権化インフラというものを目指していきたいと考えておりました。

freebitのスマートフォンによる非中央集権化の取り組みの歴史

これがどのようなかたちで動いてきたかといいますと、まず、2009年に世界で初めてスマートフォン上でWebサーバーを動かしました。「ServersMan」というテクノロジーになります。これは今、IP電話などさまざまなところに使われている技術になっております。

そして2022年、先ほど申し上げました、スマートフォン上でレイヤ1のブロックチェーンを動作させました。そして今年発表いたしましたが、2024年に、今度はスマートフォン上で大規模言語モデルの中の1つになりますLLM、生成AIをスマートフォン上で動かすということを実現いたしました。

先日、Appleが「Apple Intelligence」というかたちで発表いたしましたが、これも非常に似たポリシーになっております。我々は、その情報の安全安心に特化したものをやっておりますが、情報を一切クラウドサイドに送らず、スマートフォン上でAIが判断します。

それによりまして、プライバシーなどの大事な情報がクラウドに流出することを防ぐ力を持っています。このWebサーバー、ブロックチェーン、そしてLLMまで、全てローカルで動かすことに成功しております。

ロードマップ(2013年11月13日発表)

これは、2013年11月13日に発表しました「フリービットモバイル」、日本で初めてスマートフォンとSIMを同時販売するという、本当に今のMVNO(格安スマホ)の走りになったようなものですが、その発表会の日に使った、我々が考えるロードマップをベースにしております。

携帯電話会社のロードマップとしては、携帯電話からガラケーになり、スマートフォンになり、ガラスマになり、将来おそらくこのようなスマートフォンになってくるのではないか、というようなことを、そのときに予測しておりました。

我々インターネット屋が考えるスマートフォンというのは、元々コンピュータのロードマップとは全く違うというお話しをしていました。PC、そして我々はエグゼモード株式会社を買収してタブレットなどを開発することができるようになりました。中国の爱国者数码科技有限公司とも連結して、大量生産にもチャレンジいたしました。

そしてそれがネットワークに繋がるようになって、ちょうどスライド真ん中の交差するところにスマートフォンがあるということで、2013年に「フリービットモバイル」というかたちで展開したということになっております。

その先にはスーパースマホ、スマホがnodeになるという言い方をしております。そしてこれからはどんどん見えなくなってくるというもので、Invisible Computer、Invisible Computingを目指してまいります。

ロードマップ(2013年11月13日発表)

現在、我々は、まさにここにいるような状態になってきております。Webサーバー、そしてブロックチェーン、さらにはLLMをスマートフォンに搭載して、非中央集権型のインフラを、言ってみれば10年間から11年間で達成したということになっております。

そしてこの3つの発明は、インターネットの三大発明となっているというわけです。

TONE IN 戦略で、IoT等に幅広く展開

我々はスマートフォンだけではなくて、新しいIoT機器やサービスにこれから展開していくという戦略で進めてまいりまして、これが実際に事例としてこれから出始めてきているということになるわけです。

B2C2Cへの参入

そして、クリエイターDX領域というものですが、こちらに関しましては、フリービットグループとしてB2B、B2B2C、BもしくはB2Cというかたちで事業をスタートしていましたが、これから実際に個人に対して影響を与えるのは、言ってみれば企業ではなく非常に優秀なクリエイターであり、インフルエンサーが影響力を持つと言われております。

そのクリエイターというのは、基本的な技術のバックグラウンドや、支える組織など、そういったところがなかなか手薄な部分もございます。

この領域に対してフルスピード、フリービットは参入しましたが、これはB2C2C(Business to Creator to Consumer)と言われるもので、どのようなかたちでクリエイターの創造活動や発信活動を支えていくのかというところを、これからのフルスピードとフリービットの共同領域というかたちで展開してまいります。

インフルエンサーマーケティングの市場規模

この中の1つの領域であるインフルエンサーマーケティングに関しましても、2022年に2.6兆円だった市場が約2年間で3.8兆円まで伸びているという、大きな市場になってきております。

Stand Alone

現在、さまざまなプラットフォーマーのプラットフォームを使ってクリエイターの方々が活動されているのですが、我々は、そのクリエイター自身がプラットフォーマーになるべきであると考えております。

StandAlone

そのサポートをするためのプラットフォームとして、「StandAlone」というオリジナルアプリを展開しています。

StandAlone Building Blocks

「StandAlone」はフリービットグループのプロダクトですので、当然すべてが「Building Blocks」化されております。

ライブ機能や写真を取り扱う機能、チケット販売の機能、物販の機能などがすべてブロックとして用意されており、これらをクリエイターの特性に合わせて自由に組み合わせることができます。

すでに利用可能なコンポーネントがこれだけ揃っておりますので、組み合わせてアプリにするまで数週間でできてしまうという特徴を持っています。

StandAlone AI翻訳(グローバルクリエイターの⾔葉の垣根を超える)

グローバルに展開するプラットフォーマーを支えるために、AI機能などがあります。こちらのスライドは、坂口健太郎さんのオフィシャルアプリで行っているものですが、坂口さんが日本語でつぶやけば、自動的に英語、中国語、韓国語に翻訳されていく機能を持っています。

クリエイターの負荷を下げ、さらにグローバルへの橋渡しをする機能を、AIを使って展開しています。

StandAlone 展開中のStandAlone⼀覧

非常に有名なクリエイターの採用が決まっており、特徴ある方々にどんどんこの分野へ入ってきていただいています。

「StandAlone」のプラットフォームは、このようなクリエイターだけではなく、企業用のDXとしても使うことができます。例えば「SaveYou」というフリービットの社員用アプリも、クリエイタープラットフォームである「StandAlone」を使って開発されています。

フリービットグループの中⻑期の成⻑イメージ

中⻑期成長のイメージです。パフォーマンスゾーンで生まれた資金を投下し、お約束した予算を守りながらゼロから始まり、この3年間でグループ全体において非常に多くのシードを生み出すことができました。

フリービットグループの中⻑期の成⻑イメージ

これらの部分は、それぞれの企業ががんばって生み出してきたものですが、かなり良いセットアップができたのではないかと思っています。

『SiLK VISION 2027』に向けてのSetupは順調に進捗

実際の売上・利益面では、我々は継続課金ですので、これがベースになって、ここから先の世界というものができてきます。そして、多くのシードが創出されています。さらに、財務基盤もかなり良い状態です。

2021年から2030年にかけての10ヵ年計画

そのようなしっかりとしたセットアップのもと、次の5G、そしてWeb3の本番である『SiLK VISION 2027』に、我々は今足を踏み入れたところであります。

近未来情報

さまざまな未来情報です。LLM登場後の世界が『SiLK VISION 2027』というかたちになっています。Web3、5G、車、移動、さまざまな変化がありますが、基本的にはGPU、5G、Web3がAIの進化を止めずに展開していくものになっています。

AIとこれらの技術は非常に親和性が高くなっておりまして、例えば、現在のGPT系の進化も目を見張るようなものがあります。加速度的に社会が成長し変化していく世界に本当に入ってきたということだと思います。

Setup/Implementation/Expansion

実際に我々は『SiLK VISION 2024』におきまして、セットアップというかたちで売上500億円、営業利益50億円を実現しております。

次の『SiLK VISION 2027』は、5G、Web3の世界を社会実装していく時代と位置づけています。その次に関しましては、現時点ではこれらの部分をさらに拡大していきます。そして6G、Web4の時代に対してスタンバイしていくのが、次の『SiLK VISION 2030』というかたちで考えております。

5月1日からスタートし、現在1ヶ月少し経ちましたが、すでにこの領域に関してはかなりのセットアップをしてきたこともあり、進捗をしております。

モバイル革命/生活革命/生産革命

まず、生活革命領域、生活・医療・高齢者の領域になります。

TONE Care

『SiLK VISION 2024』におきまして、「TONE Care」というサービスの準備をしていました。少子高齢化社会に関しては、子どもや高齢者に対してどのような医療サービスを提供できるのかということが重要になります。

「TONE」はテクノロジーを使って社会問題を解決していくという社是を持っておりますので、日本が抱える保健医療の問題に対してどのように対応していくのか、「TONE」を中心にさまざまな検証を行いました。

「TONE Care」というサービスは、予防と診療・治療前、経過観察の3つの部分に対し、我々のセンサ、AIを用いてサービスを展開し、2年間ぐらいしっかり進捗をさせました。

お医者さんに朝から夕方まで常駐していただき、AIがこれは相談するべきだと判断したり、子どもの場合はスマホの使いすぎなどの問題を検知したりして医療につなぎ、健康相談やいろいろな助言を受けられるというサービスです。

その後もその方がどのくらい動いているのかなどのライフログを観察し、3つの部分のサイクルを回す展開をしてきました。

医療/ヘルスケア領域 医療DX/Trusted Web 社会実装

これは『SiLK VISION 2024』から行ってきたことですが、今回発表した分野は、この医療・ヘルスケア領域、医療DX、Trusted Webの社会実装と、まさにど真ん中のところに進出をしています。

医療DXとは

国が進める医療DXは、高齢化社会に伴う医療リソースの不足と効率化を目的として、デジタル技術を活用し医療の質向上とコスト削減を図るものです。内閣官房、厚生労働省、デジタル庁、総務省、経済産業省が一体になって医療DXを推進しています。

マイナンバーカードとは

キーになるのは、マイナポータルやマイナ保険証、マイナンバーカードというものです。チップを入れた1枚のカードによってさまざまな社会サービスを受けられるようにするもので、保険証や免許証もこの中に統合していくものになっています。

このチップが持つセキュリティ機能やカードの仕組みというのは、特にアジア諸国から注目されており、検証方式をそのまま使うような国も出てきているということで、先駆けとして展開しております。

さまざま問題点が指摘されていますが、我々テクノロジーサイドからすると、これについてはテクノロジーによって展開できる、解消できる領域は非常に大きいと考えています。

こちらは、スライド左下に記載のさまざまな省庁が入って展開しています。

Trusted Webとは

それをどのようにインターネットにつないでいくのかというのがTrusted Webという構想になります。内閣官房、それからデジタル市場競争本部が一番上にあり、実行部隊としてスライド右上に記載の省庁が入っています。

インターネットへの接続だけではなく、デジタルアイデンティティの世界まで含めて展開していくのがTrusted Webの領域になります。

藤田医科大学 ✕ freebit

新しい中期経営計画『SiLK VISION 2027』が始まり、早くも20日後の5月20日に発表しましたのが、医療DX、マイナンバー、Trusted Web、すべてを包括する藤田医科大学との提携です。

藤田医科大学 ✕ freebit

岩盤のように固かった医療情報をスマートフォンに直接つないで届けていく実証実験をこれから行うということで、そのパートナーとしてフリービットを選択していただいたというかたちになります。日本経済新聞など、さまざまなところに掲載をいただいています。

藤⽥医科⼤学グループ

藤田医科大学グループは、ダイヤモンド・プリンセス号の新型コロナウイルス集団感染があった時に、乗客乗員をほとんど丸ごと受け入れたことで有名になりました。基本的には、大学病院としての病床数が日本一、そしてレセプトの数に関しても全国一になっています。

1日当たりの外来患者は約3,200名です。移植手術やダビンチ手術なども行われているということで、先進的な取り組みをしている病院として医療業界では非常に有名です。

藤⽥リアルワールドデータのためのアーキテクチャーを設計

藤田医大では150万件の電子カルテレセプトデータがあり、この医療データをどのようなかたちでサービスとして構築していくのかという点が重視されています。企業や創薬、保険などに役立てていくというところに挑まれています。

藤田リアルワールドデータの利活用プラットフォーム

藤田医大では、すでに電子カルテなどのコアなシステムを2次利用するための「FHIR(世界標準HL7 モデル)」まで構築していました。

これを外部の病院、スマホで動くPHR(パーソナル・ヘルス・レコード)、その他の研究機関へとどのようにつないでいくのかという点で、非常に悩まれていました。

ここをTrusted Webの概念でつないでいくところで、我々にお声がけをいただきました。提携範囲としましては、まずパーソナル・ヘルス・レコードへつなぐことが今回のPoC、実証実験の部分になっています。

PHR 認証(PoC1)

PoC1としては、藤田医大のRWD(リアルワールドデータ)は最も深い個人情報とされているところです。高齢者が多いため、「TONE」端末を使ってしっかりセキュリティを守っていくというものです。

PoC1を、まず実際のマイナカードではなく仮想的なものを使いますが、実際の患者さんのデータを患者さんのスマートフォンで見られる状態にしていきます。

やさしいスマホへ TONE

この端末貸与に関しましても「TONE IN」されており、高齢者をサポートするためにシンプルな画面にしていたり、箱に戻すだけでスマートフォン自体の8割の問題を解消したりします。

また、電話がかかってきた時に迷惑電話をAIが遮断する、なにかあったらコールセンターや家族が遠隔でサポートできるなど、このような仕組みまで整えた状態でPoCを行っていきます。

PoC2以降のシステム

PoC2に関しましては、マイナカードで認証し、診療科を拡大させていくものを作っていくことになっています。このような先進的なものを、医療現場でご利用いただけるような状況ができています。

PHR UI

スライドはPoCのものですが、いつ診察に行ったのかや、お薬情報も出てきます。そして、処方内容や検査結果も出ます。検査結果の経緯なども見ることができます。

これからPoC2に関しては、患者さんサイドから意見を吸い上げ、「ePRO(イープロ)」といわれる領域もサポートしていくかたちになっています。

藤⽥医科⼤とのPoCにおけるフリービットの独⾃開発技術の活⽤

このTrusted Webはさまざまなかたちのセキュリティで作られているのですが、ここにフリービットの「Emotion Link」を使った技術がほとんど総動員されております。

2000年から開発してきました「Emotion Link」「TONE」で開発した技術、「StandAlone」で開発する技術、すべてが動員されているというかたちになっています。

TONE Care

先ほどお伝えした医療、健康に関しての取り組みでは、この医療のど真ん中といわれるところが、PoCベースですが我々の技術によって始まってくるということになります。

5G/web3時代のジャーニーマップ

ジャーニーマップにすると、今回の藤田医大に関してはスライドのようなもので実現されています。

『SiLK VISION 2027』が5月1日に始まり、一番最初からそのような案件がスタートしているということになります。

web3領域 新しいステークホルダー還元社会実装

そして、新しいステークホルダー還元の社会実装が実際にリリースされるということを、本日発表させていただきます。

『SiLK VISION 2027』の方針

前回の決算発表の時に、5G、Web3の社会実装とともにステークホルダー、株主、顧客のみなさまや従業員への還元、そして地域社会、取引先への貢献というところをすべて拡大していくのが、『SiLK VISION 2027』の方針と申し上げたと思います。

先行して、まずは株式の世界における配当金の増配ということで、フリービットとしては3.9倍の増配になっています。

また、この間発表させていただいたのが、株主、顧客、従業員が1つの「TONE Chain」をシェアしながら、さまざまな価値をつくっていく「One Vision」というものです。

「One Vision」の進捗

そして本日発表させていただくのが、スライドの株主の領域になります。

Web3時代の新しい株主向け還元施策「フリービット株式DAO」を、2024年の6月中に運用開始いたします。4月末時点の株主のみなさまに関しましては、まずは、それぞれの方々に対してエントリーコードを案内させていただきます。これは郵送させていただき、郵送によるセキュリティ、住所確認を行います。

この「TONE Chain」は、「PoA(Proof of Authority)」ということで、信頼された人をネットワークに入れることによって、ブロックチェーン自体を動かしていくというものになっております。

こちらで住所等が正しいという確認や、eKYCというオンラインでできる本人認証の仕組みを使い、ご本人だという確認をした上で、実際にブロックチェーンに参加することができるようになってきます。

登録ができると、自動的にウォレットに「株主NFT」という、フリービットの株式であることを証明するトークンがインストールされます。このトークンを持って、掲示板に対してアクセスできるかたちになっております。

これは、新しいデジタルウォレットの未来を先行して株主のみなさまに使っていただくというものになっています。

「StandAlone」基盤でできましたこのアプリに関しましては、今までご利用いただけなかったフリービットの先進的なサービスをみなさまにご利用いただけるようになりますし、掲示板では、フリービットスタッフだけではなく、我々経営陣も実際に参加して、さまざまなかたちでみなさまとコミュニケーションできればと思っていますので、ぜひともご意見などをいただきたいと思います。

グループ連携領域 さらなる連携による5G/web3 社会実装

最後になりますが、『SiLK VISION 2027』に関しましては、グループの連携領域がさらに拡大していくと考えていただければと思っています。

Building Blocksに、5G/web3対応コンポーネントを追加

実際の財務基盤、そして「Building Blocks」が完成してきたということで、グループの顧客市場に対して徹底的に社会実装を行っていきます。

このようなかたちで、ギガプライズの顧客層に対して、そしてフルスピードの顧客層に対して、しっかりと社会実装していくようなかたちになっています。

すでにフリービットとフルスピードに関しましては、「StandAlone」というかたちでできていました。これからギガプライズとグループというところも、しっかりこのような領域で展開していきたいと思っています。

21世紀の3つのパラダイム

我々を取り巻く3つのパラダイムシフトがあります。

地球が有限であること、少子高齢化に対して対応していくこと、それを知の爆発、スマートフォンなどさまざまな知恵をつなぐことによって、このような社会問題を解決していくことが、そもそも『SiLK VISION 2016』から我々が引き継いできているものです。

先ほどお伝えしたとおり、我々がプラットフォーマーズメーカーとなり、これを解決していきます。

この『SiLK VISION 2027』においては、具体的に進めていくために、ギガプライズとも価値創造委員会などを設立し、前社長の梁瀬氏をシニアアドバイザーとして迎え、両社のトップ人材、各分野の執行役員クラスメンバー、事務局長を入れた組織で、社会実装をしっかり行っていくことになっています。

この第1段階が、アルプスアルパインも含めました「LIVINGTOWN」での5Gの実証実験です。5月31日に無事にローカル5Gの免許を取得し、みなとみらいの空間で我々自身がコントロールしていく「StandAlone」環境で動き出します。

アルプスアルパインのセンサや機器を使って、新しい価値創造を目指します。これがここからできてくる第1段階のものになります。そして、フルスピードを加えたチームによってしっかり社会実装をしていきたいと思っています。

『SiLK VISION 2027』に向けて

これらの新しい実際のシードの部分を、『SiLK VISION 2027』においてしっかりと社会実装していきます。

『SiLK VISION 2024』においては一切M&Aは行ってこなかったのですが、『SiLK VISION 2027』においては成長を実現していくためにM&Aなども手段として使いながら、しっかりとした社会実装をしていきたいと思っています。

『SiLK VISION 2027』の発表について

『SiLK VISION 2027』本編の発表に関しては、2024年7月の定時株主総会またはその直前に数字を含めた発表を予定していますので、ぜひともご期待いただければと思います。

以上です。ありがとうございました。

配信元: ログミーファイナンス

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