弱いカナダ小売売上高、６月の利下げ期待を後押し＝ＮＹ為替

　きょうのカナダドルは売りが優勢となっており、カナダ円は一時１１２円台に下落する場面が見られた。ドルカナダは１．３７ドル台に上昇している。ドル円は１５５円台に上昇しているものの、一方的な円安にはなっていないようで、カナダ円は下落している。

　きょうは２月のカナダの小売売上高が発表され、１月に引き続き予想外の減少となった。カナダ統計局の予想では３月は横ばいと見られている。第１四半期のカナダの小売売上高は２０２３年第２四半期以来の弱さとも見られている。

　２月は記録的な暖かさだったが、それによる押し上げ効果はほとんどなかったようだ。自動車が０．５％増でなければ、落ち込みはさらに弱かっただろうとの指摘もエコノミストからは出ている。

　カナダ中銀が次回６月の政策委員会で利下げに踏み切る可能性が高いとの見方を強めている。

USD/CAD　1.3716　CAD/JPY　113.09

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美