豊田合が反発、世界トップクラスの光出力を実現した深紫外線ＬＥＤを開発

　豊田合成<7282.T>が反発している。午後１時ごろ、除菌用の水銀ランプの代替光源として注目されているＵＶ－Ｃ（深紫外線）ＬＥＤに関して、世界最高水準となる光の出力を実現したと発表しており、好材料視されている。

　ＵＶ－Ｃはウイルスや細菌の遺伝子情報を破壊し増殖を抑える効果があるため各種除菌に用いられている光源で、除菌用の水銀ランプと比べて水銀フリーで環境負荷が低く、小型かつ長寿命といった利点がある一方、出力に課題があることから、浄水場など高い除菌能力が必要とされる場面では現在でも水銀ランプが使われている。今回同社が開発したＵＶ－Ｃ　ＬＥＤは、１チップで２００ミリワット級の光の出力を実現し、除菌能力が約３倍に上昇。これにより、将来的な水銀ランプの代替も含め、ＵＶ－Ｃ　ＬＥＤの活用領域拡大が期待されている。なお、同社では今月中に国内外でサンプル販売を始め、水や空気などの除菌用途での利用拡大を推進するとしている。

出所：MINKABU PRESS