ドル円は151円台での膠着した値動きが続く=NY為替概況

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最新投稿日時:2024/03/29 05:50 - 「ドル円は151円台での膠着した値動きが続く=NY為替概況」(みんかぶ(FX/為替))

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ドル円は151円台での膠着した値動きが続く=NY為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/03/29 05:50
ドル円は151円台での膠着した値動きが続く=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、ドル円は151円台での膠着した値動きが続いた。前日は財務省が円安けん制に対する語気を強めたことで、円が急速に買い戻された。一時151円ちょうど付近まで下落していたが、それ以上の下押しはなく、151円台での推移が続いている。

 財務省のけん制強化で152円に心理的な壁が形成されたことは間違いなさそうだが、152円の上値抵抗を維持できるのはファンダメンタルズが最終的に支持する場合だけで、FRBが高金利を当面維持し、ドル高の流れが更に強まった場合、財務省が152円より上で実弾介入を実施したとしても、一時的な動きに留まるとの見方も多い。

 前日遅くにウォーラーFRB理事の発言が伝わっていたが、「利下げを急ぐべきではない」と述べていた。最近のデータは利下げ開始の延期や年内の利下げ幅縮小を正当化すると強調していた。明日はPCEデフレータの発表が予定されているが、その見方が正当化されるか注目される。

 ユーロドルは1.07ドル台に下落。200日線を下放れる展開が見られており、これまでサポートとなっていた1.08ドルの水準を下抜けていることから、明日以降の動き次第では下値警戒が高まりそうだ。

 利下げが視野に入り、ユーロ圏経済は曲がり角に差し掛かっているとの指摘が出ている。ユーロ圏の景況感に関するデータによると、エネルギー危機以降、長期に渡って低迷していた経済が回復の兆しを見せている。目を見張るようなものはないが、それでも停滞に終止符が打たれつつあるという。サービスセクターでは、価格への期待値が昨年9月以来の低水準に落ち込むなど、活動は依然低調だが、企業は先行きに対して明るさを取り戻している。サービス物価の期待低下はECBの安心材料ではある。

 ポンドドルはロンドン時間に一時1.25ドル台まで下落する場面が見られたが、NY時間に入って1.26ドル台に戻している。ただ、上値は依然重い。一方、本日1.2590ドル付近に来ている200日線はサポートされている状況ではある。

 一部からは、英経済はあと好転するのみだとの見方が出ている。英GDPデータに良いニュースがほとんどなく、2023年の成長は人口と政府支出の増加によるものだった。1人当たりGDPは2022年第1四半期から1.7%減少し、個人消費もパンデミック前の水準から1.9%減少している。逆にそうであれば、ここから若干の回復を望むのは無謀なことではないはずだという。インフレが低下し、実質賃金が上昇、英中銀が利下げを示唆するなど改善の条件は整っているとしている。英PMIのデータはすでにそれを証明しているとも指摘した。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)

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