チエル、今期最終を一転24％減益に下方修正、配当は2円増額

　チエル <3933> [東証Ｓ] が3月11日大引け後(16:00)に業績・配当修正を発表。24年3月期の連結最終利益を従来予想の4億5000万円→3億2000万円(前期は4億2300万円)に28.9％下方修正し、一転して24.3％減益見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終利益も従来予想の1億9500万円→6500万円(前年同期は1億5400万円)に66.7％減額し、一転して57.8％減益計算になる。

　同時に、期末一括配当を従来計画の5円→7円(前期は5円)に大幅増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　当社が保有する投資有価証券の一部について、取得価額に比べて実質価額が著しく下落したため、減損処理により投資有価証券評価損100 百万円を特別損失として計上することとし、2024年３月期の連結業績予想を修正することといたしました。

　当社は、株主の皆様への利益還元を重要な経営課題と認識しつつも、企業体質の強化及び継続的な商品開発に備えた資金の確保を優先し、内部留保の充実に努めてまいりました。本日付けで、「特別損失（投資有価証券評価損）の計上及び通期業績予想の修正に関するお知らせ」を開示させていただきましたが、配当につきましては、今後の業績動向を踏まえ、１株あたり５円から２円の増配を実施し、１株あたり７円の期末配当の実施予定といたします。なお、今後につきましても、内部留保の充実を図りつつ、各事業年度の経営成績及び財政状態を総合的に勘案しながら株主の皆様への利益還元を検討していく方針であります。