【QAあり】アンビション DXHD、2Qにおいて過去最高の売上高・営業利益 売買DXはインバウンドが奏功、外国人契約者数+75%
目次
清水剛氏(以下、清水):株式会社アンビション DX ホールディングス代表取締役社長の清水でございます。本日は、2024年6月期第2四半期決算説明会にご参加いただきありがとうございます。これより、ご説明を始めさせていただきます。
本日の目次はスライドのとおりです。2024年6月期第2四半期の決算概要、セグメント別の業績概要、アンビションDXホールディングスの戦略と今後の展望、2024年6月期通期の業績予想と配当予想、Appendixの順にご説明します。
アンビションDXホールディングスとは
当社の理念とビジョンです。当社は「『住まい』の未来を創造するという『大志』を抱いて、出会った人すべてに『夢』を提供できる『リアルカンパニー』を目指す」という、創業時から現在まで変わらない企業理念があります。
こちらに加えて「DXによって不動産ビジネスを変革し、デジタルとリアルを融合した唯一の不動産デジタルプラットフォーマーになる」というビジョンを掲げ、事業を推進しています。
2024年6月期 第2四半期 増収・増益
2024年6月期第2四半期の決算概要です。売上高と利益はともに増収・増益となり、過去最高を達成しました。売上高は前年同期比11.3パーセント増の191億4,400万円、営業利益は前年同期比24.5パーセント増の9億9,000万円で着地しています。
通期業績予想に対する進捗率
通期業績予想に対する進捗率です。売上高と営業利益は、ともに約50パーセントの進捗率で着地しました。なお、当社の事業体のうち、賃貸DXの繁忙期は1月から3月になっています。
売上高・営業利益 上期・下期 構成比
上場以来の売上高と営業利益について、スライドには上期と下期の構成比の推移を記載しています。賃貸DXの繁忙期が1月から3月ということもあり、例年、下期に偏重する傾向があります。
上場以来の9年間において、上期の平均売上高は通期売上高の46パーセント、下期平均は54パーセントとなっています。営業利益の上期平均は21パーセント、下期平均は79パーセントです。この数字からもわかるとおり、今期上期は例年になく良いかたちで乗り切ったと考えています。書き入れ時となる下期を、私も大変楽しみにしています。
業績ハイライト
業績ハイライトです。売上高は191億4,400万円、営業利益は9億9,000万円、経常利益は8億9,000万円、四半期純利益は5億3,500万円となりました。賃貸DXの管理戸数は2万5,522戸で、管理戸数の入居率は96.4パーセントです。売買DXの売却戸数は187戸で、そのうち買取再販事業の売却戸数が48戸です。
業績トピックス
業績トピックスです。今期は、第2四半期において過去最高の売上高と営業利益を上げることができました。売上高は前年同期比11.3パーセント増の191億4,400万円、営業利益は前年同期比24.5パーセント増の9億9,000万円となっています。
賃貸DXは、プロパティマネジメント事業の売上高が、前年同期比5.8パーセント増の98億6,600万円となりました。営業利益は、前年同期比32.7パーセント増の8億3,300万円で着地し、第2四半期において過去最高益となっています。
売買DXについては、売上高が前年同期比15.3パーセント増の84億2,600万円、営業利益が前年同期比9.8パーセント増の12億円となりました。販売戸数は、前年同期比9戸減の187戸となっています。また、インバウンドが奏功した結果、外国人契約者数が75パーセント増加しました。
インキュベーション事業は、今期は新規2社へ投資を実行し、1社の上場を実現しています。現在は30社のベンチャー企業へ投資しており、当社サービスを含めた不動産テック市場15分野へ網羅的に展開しています。
その他・不動産DX事業は、第2四半期において過去最高の売上を達成しました。売上高は前年同期比101.2パーセント増の4億8,900万円と、前年に比べて倍以上を計上しています。こちらは、少額短期保険事業のHOPEや、2023年4月にM&Aにてグループインし、ZEH/ライフライン事業を行う子会社のDRAFTが貢献しました。
損益計算書
損益計算書です。第2四半期は増収・増益となり、過去最高の売上高と営業利益を達成しました。人材やDX投資が浸透し、成果が出てきたことが要因です。
売上高は前年同期比11.3パーセント増の191億4,400万円、売上総利益は前年同期比20.2パーセント増の37億4,700万円、EBITDAは前年同期比26.3パーセント増の11億7,300万円、営業利益は前年同期比24.5パーセント増の9億9,000万円、経常利益は前年同期比20.3パーセント増の8億9,000万円となっています。
その結果、四半期純利益は、前年同期比26.3パーセント増の5億3,500万円となりました。
貸借対照表
貸借対照表です。販売用不動産の仕入が順調に進んだことにより、販売までのリードタイムが短縮されており、高い在庫回転率を維持しています。流動資産は、販売用不動産の仕入により42億5,500万円増加しました。
また、販売が堅調に進んだこともあり、仕掛用販売不動産が28億6,800万円減少しています。
当社が開発する不動産DXプロダクト
当社が開発する不動産DXプロダクトをご紹介します。
まずは賃貸DXです。プロパティマネジメント事業が取り扱い、契約進捗管理・修繕管理・募集管理・債権管理・退去管理・新規受託管理などのシステムを網羅しているのが「AMBITION Cloud」というDXプロダクトです。
また、オンライン上で重要事項説明や契約締結を可能とする「AMBITION Sign」というシステムも扱っています。入居者アプリとしては、コンソーシアムによるさまざまなサービスで住まい体験の向上を実現する「AMBITION Me」があります。
賃貸仲介事業のうち、B2Bの不動産DXプロダクトには「ラクテック自動入力」があります。こちらでは、一括物出しや個別物出しなどのツールを提供しています。B2C向けのDXプロダクトとしては、お部屋探しユーザーとコンシェルジュをつなぐマッチングアプリ「ルムコン」があります。
売買DXについては、インベストメントでDXプロダクトを企画開発中です。
事業セグメント
セグメント別の業績概要です。当社は、賃貸DXのプロパティマネジメントと賃貸仲介、売買DXのインベスト、インキュベーション、その他・不動産DXという5つの多様な事業セグメントがあり、それぞれが強固な事業基盤を構築しています。
コロナ禍が過ぎ、各セグメントとも地力をつけてきたと感じています。
セグメント別 売上高構成比
セグメント別の売上高構成比です。賃貸DXの安定的なストックビジネスに加え、売買DXが大きく成長しています。スライドの円グラフからも、事業バランスのとれた構成であることがおわかりいただけるかと思います。
賃貸DX プロパティマネジメント事業 業績
プロパティマネジメント事業の業績です。DX推進による生産性向上により、第2四半期は過去最高の売上高・営業利益を達成しました。売上高は前年同期比5.8パーセント増の98億6,600万円、営業利益は前年同期比32.7パーセント増の8億3,300万円で着地しています。
賃貸DX 管理戸数の推移
プロパティマネジメント事業における、管理戸数の推移です。前年同期比で1,002戸、4.1パーセント増加し、現在は2万5,522戸となっています。
賃貸DX 入居率の四半期推移
管理物件の入居率の四半期推移です。現在は96.4パーセントと、業界平均を上回る入居率を達成しています。
昨年に比べて入居率が下がっていますが、こちらは1月から3月の繁忙期に向け、戦略的な物件獲得を実施したことが要因です。戦略的に獲得した物件により、繁忙期でさらなる入居率アップを狙っています。
賃貸DXによる顧客体験・従業員体験の変革
賃貸DXによる顧客体験・従業員体験の変革についてです。当社はDXにより事業を行っており、問い合わせから入居まですべてデジタル化し、圧倒的な顧客体験を実現しています。ペーパーレス化による業務効率化は、SDGsの観点からも社会に大きく貢献すると考えています。
賃貸DX システム全体像
賃貸DXシステムの全体像です。B2BからB2C、不動産管理から仲介、契約後の入居者との末永い関係性作りまで、顧客がたどる一連の体験を網羅しています。
賃貸DXプロダクト AMBITION Cloud
賃貸DXプロダクト「AMBITION Cloud」についてご説明します。「AMBITION Cloud」は、不動産賃貸管理に関わるあらゆる業務をDXするサービスです。こちらのシステムはフルスクラッチで開発し、各種システムとのAPI連携に加え、RPAを活用して基幹システムとも連動しています。
当社独自のシステムにより、不動産仲介会社や保証会社、不動産オーナーとも連携するプラットフォームへと進化しています。
賃貸DXプロダクト AMBITION Sign
賃貸DXプロダクト「AMBITION Sign」についてご説明します。こちらは、「AMBITION Cloud」の中核を担うサービスで、これまでできなかったオンラインでの重要事項説明と契約書署名を実現したシステムです。
重要事項に特化したオンライン・ビデオ会議システムとして、ユーザビリティの高い機能を実現しました。また、ブロックチェーン技術の活用により高いセキュリティを担保しており、今後は入居者向けのサービスなどシームレスな顧客体験を実現していきます。
賃貸DXプロダクト AMBITION Me
賃貸DXプロダクト「AMBITION Me」です。こちらは、更新・退去・入居中の連絡、インフラサービス(電気・ガス・水道)・保険などをオールインワンで連携し、入居者の満足度とエンゲージメントの向上、LTV(顧客生涯価値)の最大化を実現するサービスです。
今後はさまざまな生活サービスやインフラ、金融機関に至るまで、パートナー企業と連携し、独自の経済圏を構築した入居者のエンゲージメントを高めるサービスを展開していきたいと考えています。
AMBITION Meに新サービス(1/2)
「AMBITION Me」の新サービスとして、2023年7月から「オンライン診療サービス」を始めました。こちらは「LINE」から一般的な自費診療サービスを提供しているクリニックへシームレスに連携し、「AMBITION Me」内で診療予約ができるシステムです。
専門的な知識を持つ医師が入居者の症状や詳細をヒアリングし、アドバイスや治療法を提案します。さらに、迅速で便利な医療サービスを実現し、入居者の健康を支えていきたいと考えています。
2023年10月からは「住まいのお役立ちサービス」の提供を開始しました。電力自由化による多くの電気サービスに対して、当社のグループ会社であるDRAFTが持つ知見を活かし、お客さまにとってベストなライフライン関連サービスを提供します。
今後は、ガスやインターネットサービス、ウォーターサーバーまで、ライフラインとして利用する機会のある取り扱い商品を、さまざまなかたちで準備していきたいと考えています。
AMBITION Meに新サービス(2/2)
さらなる「AMBITION Me」の新サービスとして、FAQ機能に「ChatGPT」を導入しました。こちらは、AIが回答するため24時間いつでも質問を投げかけることができ、即時に回答を得られる機能です。
家賃の支払いや施設の利用方法、緊急連絡先など、どのようなトピックに対してもAIが回答します。また、AIが学習していくことで、回答精度がどんどん向上していくようになっています。
賃貸DXプロダクトの今後の展望
賃貸DXプロダクトの今後の展望についてです。入居前の接点構築から入居後の生活サポートまで、入居者の満足度向上と長期的な関係性の構築により、LTVの最大化を目指していきます。
賃貸DX 賃貸仲介事業 業績
賃貸仲介事業の業績です。売上高は、前年同期比9.9パーセント増の3億5,900万円となりました。
営業損失は7,000万円で、前年同期比で微増しています。理由の1つとして、繁忙期に向けた営業人員の増加が挙げられます。ただし売上高は、当社サービス「ラクテック」の活用により、前年同期比で増加傾向にあります。
賃貸仲介事業が当社管理物件のリーシングに寄与
賃貸仲介事業は、プロパティマネジメント事業で扱う管理物件のリーシングに大きく寄与しています。第2四半期時点の契約率は全体の16.6パーセントとなっており、前期は14パーセントだったことから、今期のプロパティマネジメント事業の入居率向上にかなり貢献しており、第3四半期以降の繁忙期に期待しています。
売買DX インベスト事業 実績
インベスト事業の実績です。売上高は前年同期比15.3パーセント増の84億2,600万円、営業利益は前年同期比9.8パーセント増の12億円となっています。新築投資用マンションの販売や、買取再販事業の販売戦略が計画どおりに進捗したことが、成長の理由として挙げられます。
売買DX インベスト事業 事業構成
インベスト事業の構成についてです。投資用ワンルームマンションの開発および販売と、買取再販売・リノベーション販売の2事業により、安定的に成長しています。
売上高および販売戸数の計画進捗
インベスト事業の売上高および販売戸数の計画進捗です。2024年6月期第2四半期の販売戸数は、前年同期比9戸減の187戸となりました。
一方、買取再販事業の販売戸数は前年同期比8戸増の48戸となっており、すでに売却も済んでいます。こちらは前年同期比で23パーセントの増加で、そのうち外国契約者数の推移は前年比では倍近い75パーセント増となっています。外国契約者への販売チャネルが拡大されたことによって、契約者数が増加しました。
インキュベーション事業 業績
インキュベーション事業の業績です。売上高が200万円で、営業利益はマイナス1,200万円となりました。
第2四半期は新たに2社へ投資を実行し、今期はバリュークリエーション社が上場を実現されました。現在は30社のベンチャー企業へ投資しており、そのうち6社の上場を実現させています。
不動産テック カオスマップと当社のカバー領域
スライドは、不動産テック協会による業界地図「不動産テック カオスマップ」と、当社のカバー領域を示したものです。当社が出資した投資先と当社自前のサービスにより、「不動産テック カオスマップ」の15分野における全領域を網羅しています。
GameFi事業を展開するDEA社との業務提携
GameFi事業を展開するDEA社との資本業務提携についてご説明します。2023年11月より「NFTゲームマンション」の実証実験を開始しました。この業務提携を通じ、相乗効果による成長を目指していきたいと考えています。
現在は、入居者がNFTゲームをプレイすることの延長として、実質的に無料で住めるスキームを構築しています。インキュベーション事業では、資本業務提携による新たな事業創出にも積極的にチャレンジしています。
その他事業 業績
その他事業の業績です。売上高は前年同期比で倍増となる101.2パーセント増の、4億8,900万円となりました。営業損失は3,000万円ですが、昨年度の6,600万円から赤字幅は減少しています。
この理由として、ストックビジネスである少額短期保険事業のHOPEが収益に大きく貢献しました。さらに、ZEH/ライフライン事業のDRAFTが、顧客ロイヤリティ戦略の実行によりLTVの最大化を実現し、売上高を牽引しました。
賃貸DXから顧客の一連の体験をサポート
2023年4月にグループインしてZEH/ライフライン事業を行うDRAFTは、グループイン直後より事業シナジーを創出し大きく成長しています。今後はこれまでの不動産領域に加え、新たな価値を提供していく予定です。
当社の不動産DXにおけるAI活用
不動産DX事業における、AIの活用についてです。当社は生成AIを活用し、新入社員と既存社員の基礎的教育を行っています。さらにはロープレなども行い、継続的な学習とスキルアップへのサポートに取り組んでいます。
目指す姿
当社の戦略と今後の展望についてご説明します。まずは目指す姿です。当社は、不動産ビジネスを一気通貫で効率化できるDXプラットフォームを構築し、快適な住まい体験を提供していきたいと考えています。
不動産DX 当社の強み
不動産DX事業における当社の強みです。当社は、賃貸の仲介から売買、関連領域に至るまで、すべての不動産業務のDXを一気通貫で推進します。これにより、リアルとデジタルが融合した、業界では唯一無二の事業基盤を構築しています。
当社の不動産DX戦略
不動産DX事業の戦略についてです。当社では「攻めのDX」と「守りのDX」に分類し、あらゆる不動産業務のDXを推進していきます。
攻めのDXでは、競争力の強化、データ統合・BI基盤構築、顧客接点の抜本的改革を進めます。守りのDXでは、業務効率化に向けた業務フローの再構築、ブロックチェーン・AI活用を行います。
当社の不動産DX戦略 攻めのDX
攻めのDXでは現在、従来の業界の壁をも超える革新的な取り組みを実施しています。顧客接点の抜本的改革を通して、ビジネスモデルの抜本的な改革や既存事業のバリューアップを行っています。
加えて、データに基づいたサービスの価値向上や、データの統合による基盤構築なども進めています。
当社の不動産DX戦略 守りのDX
守りのDXでは、ブロックチェーンやAIを活用し、IT重説および電子契約に向けたシステムを構築しています。こちらはブロックチェーン技術を活用し、当社の入居者情報などをしっかりと管理できるシステムになっています。
業務フローの再構築については、業務プロセスの改革・再設計、業務処理の効率化を進めています。
今後の展望
今後の展望についてご説明します。既存事業のオーガニックな成長は当然ながら、プラスアルファでM&Aやアライアンス・ベンチャー投資を加速させ、非連続的な成長を実現していきたいと考えています。
今後の展望
これまでも積極的にM&AやDX投資を行ってきましたが、今後もさらなる飛躍を目指していきます。
スライドの曲線をご覧ください。左下にあるルームピアは、現在では仲介事業を牽引しています。そこから、VALOR、インベスト事業を経営するヴェリタス・インベスメントが続いています。現在ZEH/ライフライン事業を行うDRAFTは、M&Aによるグループイン後にさらなる成長を実現し、当社に大きく貢献しています。
当社はM&Aを得意分野としているため、これからもチャンスがあればどんどんM&Aを実施し、グループインしてもらう流れを作っていきたいと考えています。
今後の事業成長イメージ
今後の事業成長イメージです。複数の成長曲線を掛け合わせ、さらに急角度の業容拡大を目指していきます。
全社売上高・営業利益の推移
2024年6月期通期の業績予想および配当予想についてご説明します。
スライドには、全社の売上高と営業利益の推移を示しています。当社の売上高は、上場以来毎年右肩上がりで成長してきました。上場来のCAGRは、売上高が23.8パーセント、営業利益が36.1パーセントと大きく成長しています。
通期業績予想
通期業績予想です。今期も増収・増益の予想を立てており、過去最高の売上および利益を達成する見込みです。
売上高は前期比4.2パーセント増の377億6,000万円、EBITDAは前期比25.7パーセント増の23億9,200万円、営業利益は前期比25.1パーセント増の20億600万円、経常利益は前期比13.2パーセント増の16億7,700万円を目指します。
親会社株主に帰属する当期純利益は、前年同期比14.9パーセント増の11億400万円で着地する計画となっています。
通期業績予想
通期業績予想のうち、売上高と営業利益の詳細をご説明します。売上高は前期比4.2パーセント増の377億6,000万円、営業利益は前期比25.1パーセント増の20億600万円と予想しており、伸長を目指しています。
主力事業であるプロパティマネジメント事業のさらなる成長により、全事業への相乗効果を最大化していきたいと考えています。
配当予想
配当予想です。成長分野への積極的な投資を行いつつ、安定的な株主還元を継続する方針です。2024年6月期も増配を見込み、1株あたり3円増配の25円、配当性向15.4パーセントを計画しています。
AMBITION Cloud バックステージシステム
ここからはAppendixです。「AMBITION Cloud」のバックステージシステムについてです。
賃貸DX 当社の成長ポテンシャル
賃貸DXの成長ポテンシャルについてです。
当社ターゲット市場の環境
当社がターゲットとする市場環境についてです。
賃貸DX AI×RPAツール「ラクテック」
賃貸DXのAI×RPAツール「ラクテック」についてです。
一般消費者向けサービス「ルムコン」
当社が提供する「ルムコン」というマッチングアプリサービスについてのご説明です。
質疑応答:DX戦略で進行中の事業改革や業務改善施策について
司会者:「中期経営計画で掲げているDX戦略で進行中の事業改革や業務改善施策について、具体的な内容があれば教えてください」というご質問です。
清水:「AMBITION Me」を中心に、長期的な顧客価値の向上を含めて継続的な収益をもたらすような戦略をとっていきたいと考えています。研究開発を行っている生成AIについては、自然言語による集客や既存顧客対応などで業務改善や事業改革ができればと思っています。
司会者:たくさんの言語があると思いますが、自然言語については日本語以外の言語にも対応しているのでしょうか?
清水:現在は対応していませんが、今後はそのようなかたちでの対応ももちろん考えています。
質疑応答:配当に対する考え方について
司会者:「配当についての考え方を教えてください」というご質問です。
清水:株主還元を念頭に置いています。配当額や配当性向に関しては、あらゆる協議を重ねて株主に判断していただきます。
質疑応答:下期の業績が予想を上振れする可能性について
司会者:「下期に繁忙期を迎えることで、業績予想を上振れて着地する可能性はありますか?」というご質問です。
清水:まずは計画した数字をしっかりと達成し業績を残すことが大前提であり、現時点では計画どおりに推移すると考えています。当然ながら、上振れる場合は速やかにみなさまへ報告したいと思いますが、今期下期はまず、過去最高益という計画の達成に向けて邁進していきたいと考えています。
質疑応答:単身入居者対象の新サービスについて
司会者:「単身入居者を対象に今後、展開予定のサービスなどがあれば教えてください」というご質問です。
清水:現在開発している「AMBITION Me」という入居者アプリを我々の管理物件に入居するみなさまに登録してもらっています。
今後は積極的にどんどんアプローチしていきますし、アライアンスを組みたいという話もさまざまな業種から来ています。
消費者に最適なタイミングで良いものをお届けすべくいろいろな業種と共にサービスを検討して、入居者さまに必要なサービスについては、入居者さまにどんどん情報提供していきたいと考えています。
司会者:現在はZ世代の方々がターゲットとして増えてきていると思います。「AMBITION Me」はその世代にまさにマッチしそうですが、いかがでしょうか?
清水:私も、そのように思っています。アプリ1つでさまざまなことを完結できるため、入居者が非常に扱いやすく、便利ですばらしいサービスになっていると確信しています。
質疑応答:賃貸仲介事業における下期の利益見通しについて
司会者:「賃貸仲介事業について、下期のセグメント利益がプラスになる見通しはありますか?」というご質問です。
清水:これは業界全体に言えることですが、賃貸仲介事業は、1年の中で第3四半期に当たる1月から3月が繁忙期です。逆に言えば、新入学生や新社会人の部屋探しというかたちで、この3ヶ月に大半の利益を稼ぐのが賃貸仲介事業となります。したがって、セグメント利益はプラスになる見通しです。
司会者:現在は、繁忙期まっただ中ということでしょうか?
清水:おっしゃるとおり、まっただ中です。
質疑応答:金利上昇が与える影響について
司会者:「今後、日本の金利が上昇した場合、事業にどのような影響を与えますか?」というご質問です。
清水:売買DXには、金利上昇のような外部環境の影響が多少出てくると考えています。しかしながら、当社は売買DXの1本足打法で事業を行っているわけではありません。賃貸管理事業や賃貸仲介事業、その他事業として保険やインフラなど、業績を上げるチャネルを拡大しています。
そして、一つひとつのセグメントが非常に力強くなり、地力がついてきたと感じています。したがって、多少の影響には動じない会社ができ上がってきていると、私自身は確信しています。
司会者:予想外の状況が起きた場合でも、一つひとつの事業を拡大していけば、そのショックにさらに耐え得るということですね。
清水:耐えられるような会社になってきたと確信しています。
質疑応答:資材価格上昇が与える影響について
司会者:「資材価格が上昇していると思いますが、今後の事業には影響がありますか?」というご質問です。
清水:資材価格の上昇は身をもって感じているところです。世界的にも高騰しているため、仕入れルートなどについても注視しています。
また、こちらに関してはなるべくリスクヘッジしていかねばと考えていますが、現在は、原価が上がるとともに販売価格も上がるという流れになってきています。したがって、そのあたりにはうまく対処していきたいと思っています。
先ほどのご質問も含め、外部環境に対しては順次しっかりと対応していく予定です。
質疑応答:DX推進での新規プロダクト販売予定について
司会者:「DX推進の新規プロダクト開発において、具体的な販売予定があれば教えてください」というご質問です。
清水:現在提供している「AMBITION Me」に機能を追加していきたいと思っており、販売用のプロダクトはまだ公表できる段階にありません。公表できるようになりましたら、みなさまへしっかりと発表したいと考えています。
質疑応答:外国人契約者について
司会者:「外国人契約者について教えてください。日本の物件を売ったり買ったりするのは、どこの国の方が多いですか?」というご質問です。
清水:特に売買における契約者数は、中国の方が非常に多いです。
質疑応答:フレンドワークスのM&Aが与える事業インパクトについて
司会者:「株式会社フレンドワークスのM&Aは、どの程度の事業インパクトがありますか?」というご質問です。
清水:先日PRでもリリースしましたが、フレンドワークスは、賃貸管理事業において入居者が退出した後の原状回復工事を依頼してきた会社です。
この業績上昇は、みなさまが期待する何十億円ほどの事業インパクトにはならないと思いますが、シナジーはあると確信しています。
質疑応答:M&Aでグループ化を図りたい業種について
司会者:「今後、M&Aによりグループ化を図りたい業種を教えてください」というご質問です。
清水:ターゲットとして検討している会社はあります。今後は、その会社の方と実際にお会いしながら、魅力や本当の意味でのシナジーをしっかりと注視し、判断していきたいと考えています。
具体的な会社や業種は今のところ答えづらいですが、基本的に、当社は不動産DX企業というかたちでDXを推奨しDXに取り組む企業ですので、IT・テック領域の企業には非常に魅力を感じています。
司会者:不動産に特化しているわけではなく、違う分野や違う体系の事業にも非常に興味があるということですか?
清水:そのとおりです。なぜなら、これらの事業を手がける会社は、不動産DXにも臨機応変に対応できるところが多いからです。当社が現在投資や出資をしている会社などは、そのようなかたちで当社の業務と上手にかみ合わせて対応しています。
質疑応答:DX不動産推進協会の現状について
司会者:「DX不動産推進協会の活動が目立たなくなっているようですが、現状はどうなっているのでしょうか?」というご質問です。
清水:理事や会員と定期的な議論を重ねています。直近のトピックスでは、物件情報のID化について議論を進めているようです。
司会者:今まで統一されていなかった物件IDが統一され、管理がしやすくなるということでしょうか?
清水:そのとおりです。整理できて非常に管理しやすいです。
司会者:物件を見つけやすくなるのでしょうか?
清水:見つけやすくなるのはもちろんですが、物件を管理しやすいところが一番のメリットかもしれません。非常によいと思っています。
質疑応答:現在の株価水準に対する見方について
司会者:「業績は好調ですが、現在の株価水準をどのように見ているのでしょうか?」というご質問です。
清水:当社としては決して満足できるかたちではないという気持ちですが、この株価水準が、今の世の中が当社に持っている評価だと思っています。そのため、さらに魅力的になり、ご評価をいただける会社を目指して、日々の業務を推進していく必要があります。
まずはとにかく業績を上げながら、当社のサービスで感動したり喜んだりするお客さまをどんどん増やしていきます。それを通して、当社を「株価以上の会社だ」と評価してもらえるように力を尽くしていくしかないと考えています。
清水氏からのご挨拶
2024年6月期第2四半期は、増収・増益かつ過去最高の売上高と営業利益を達成することができました。売上高は前年同期比11.3パーセント増191億4,400万円、営業利益は前年同期比24.5パーセント増の9億9,000万円となっています。
通期業績予想では、売上高が前期比4.2パーセント増の377億6,000万円、営業利益が前期比25.1パーセント増の20億600万円を計画しています。冒頭でもご説明したとおり、前半戦は売上高・利益ともにおよそ半分で着地しました。下期に強い当社としては、これは大きな勝ちパターンにあると考えています。
みなさまの期待をひしひしと感じる中で、我々が目指すのは今期計画の達成です。後半戦は、全社員で繁忙期という流れに乗り、業績向上に努めます。これからも、みなさまに喜ばれるサービスを作り、みなさまに喜ばれる業績をどんどん発表できるように、社員一同で事業に邁進していきます。
今後も、アンビション DX ホールディングスのご贔屓を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。長時間のご清聴ありがとうございました。
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