“もう一段の上値模索”が見られる可能性…!? - ドル円

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最新投稿日時:2024/02/15 10:51 - 「“もう一段の上値模索”が見られる可能性…!? - ドル円」(武市佳史)

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“もう一段の上値模索”が見られる可能性…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2024/02/15 10:51

◆ 膠着 - “150円半ば”を中心に…


「米早期利下げ観測」は依然として後退しているものの、昨日はポジション調整から米10年債利回りが“緩やかに低下(4.33%→4.24%)”しました。
この影響にてドルは“相対的に弱め”となり、ドル円の上値を押さえました。
一方で急激な“円売り”を背景にして、神田財務官/鈴木財務相からは「円安けん制発言」が相次いでいます。
このため円ベースでもポジション調整が入ったことで、ドル円はさらに上値を重くしています。
もっとも「日米金利格差」が解消されたわけではないだけに、根強い“ドル買い+円売り”が下値を支え、ドル円は“150円台半ば”における小動きに終始しています。

◆ 「円買い介入」くらいしか…?


グールズビー・シカゴ連銀総裁は『インフレ2%に低下する前に利下げを開始すべき』と発言するなど、金融引き締め長期化の弊害を危惧する声が聞こえてきています。
一方でバーFRB副議長からは『(利下げ前に)インフレ2%目標達成を確信するデータがさらに必要』と述べるなど、FRB内でも意見が割れていることが窺えます。
このため思惑は定まりづらく、方向感不在となりやすいのは否めないといえます。

それでも日本の景気動向は、米国のそれとは足元にも及ばないという状況は、如何ともし難いものがあります。
そうなると“往き過ぎ→ポジション調整”を除くと、「円買い介入」くらいしか上値を押さえる要因は見当たらない…?

◆ 「米小売売上高」次第のところはあるが…!?


本日予定される「米小売売上高」は“前月比:△0.1%”が想定されていますが、“前月(+0.3%)/前々月(+0.6%)”とならして考えれば、「米早期利下げ観測」を促すほど弱いとはいい難いのが実状といえます。
そうなると「米早期利下げ観測」へと再び揺り戻すためには、“かなりのサプライズ(それ以上の悪化)”が必要ということになります。
ただそう思惑通りにことは進むか…?

後は結果次第ということになりますが、“もう一段の上値模索(ドル買い+円売り)”は十分に可能と考えたいところです。
“ポジション調整”の動きを想定し、「円買い介入」への警戒感を維持しながらということになりますが…。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

152.300(90/7/6高値)
151.952(22/10/21高値、22/11/13高値、大台)
151.778(23/11/14高値)
上値5:151.430(23/11/16高値)
上値4:151.228(ピボットハイブレイクアウト)
上値3:151.000(大台、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:150.883(2/13高値《年初来高値》)
上値1:150.769(2/14高値、+2σ、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:150.607
下値1:150.344(2/14安値、ピボット1stサポート)
下値2:150.134(2/12~2/13の38.2%押し、ピボット2ndサポート)
下値3:150.000(大台)
下値4:149.903(2/12~2/13の50%押し、ピボットローブレイクアウト)
下値5:149.672(2/12~2/13の61.8%押し)
149.582(+1σ)
149.264(2/13安値、日足・一目均衡表転換線)
149.000(大台、2/1~2/13の38.2%押し)
148.923(2/12安値)
148.461(20日移動平均線)
148.390(2/1~2/13の50%押し)

《10:35》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想

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