ナガイレーベン---23年8月期は減収なるも、利益は計画を上回って着地

*15:59JST ナガイレーベン---23年8月期は減収なるも、利益は計画を上回って着地 ナガイレーベン<7447>は2日、2023年8月期連結決算を発表した。売上高が前期比3.2%減の171.81億円、営業利益が同8.5%減の46.04億円、経常利益が同9.1%減の46.73億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同14.6%減の32.26億円となった。

当年度における同社グループの売上高は減収と厳しい結果となった。第2四半期までは比較的に順調に推移したが、高騰する原価上昇に対応するため商品価格改定を2月に行った結果、業界の経営悪化の影響もあり、コア市場での一部の更新物件において期ズレが発生した。また周辺市場においても同様にインフレの影響を受け、ここ数年売上を大きく伸ばしてきた患者ウェアも前年同期比2.3%の微増に留まった。生産面において、国内・海外生産において、石油由来の資材をはじめとした原材料価格の高騰の影響を受けた。また国内生産においては、最低賃金の引き上げに伴い人件費の上昇の影響を受けた。一方、海外生産においては、急激な円安の進行による原価上昇の影響があったものの、為替先物予約により影響の低減を図った。売上高総利益率は、期初想定では前年同期比2.5ポイントダウンの41.9%と想定していたが、海外生産シフトおよび価格改定等の利益率改善施策の結果、前年同期比0.5ポイントダウンの43.9%となった。販売費及び一般管理費にいては、新型コロナウイルス感染症に関連し、医療機関への訪問規制が緩和され、国内外での営業活動の回復により、旅費交通費及び展示会費が増加し、前年同期比3.2%増となった。2022年10月3日に公表した連結業績予想に関して、売上高は計画を下回ったが、利益は原油相場高騰による原材料価格の急激な高騰、物流費および人件費の上昇、為替相場での円安急進などの外部環境の急変により原価への影響が大きく現れることを見込んでいたが、利益率改善施策の結果、計画を若干上回る結果となった。

2024年8月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比3.6%増の178.00億円、営業利益が同0.2%増の46.15億円、経常利益が同0.0%増の46.73億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同0.2%増の32.31億円を見込んでいる。

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