空売り戦略において最大損失を抑えるためには・・・
株価が下がると利益につながる「空売り戦略」が今の相場では相性が良いというお話を前回しました。
今のような上昇相場のもみ合い段階や、上昇相場終焉後の小幅な下落局面においては、短期的に株価が急上昇した銘柄の空売り戦略は利益につながりやすい戦略です。ただ、買いの戦略と比べ空売りの戦略は大きなリスクがあります。
それは・・・【最大損失が無限大】ということです。
仮に買っている株が倒産しても株価はゼロが最低です。勝った金額以上の損失にはなりません。ただ空売り戦略の場合は、空売りをした銘柄がストップ高を連続でつけてしまうと最大損失が理論上無限大になってしまいます。この最大損失が無限大というリスクを嫌がって空売りは絶対にしないという投資家が一定数いるのは事実です。
空売り戦略を使って利益をあげるためには、この【最大損失をいかに抑えるか?】がポイントとなります。空売り戦略において最大損失を抑えるためには・・・
・売買代金の大きな超大型株に厳選する
・空売りを入れるタイミングを複数回に分ける
・空売りする銘柄を複数銘柄に分散する
この3つのアプローチがよいでしょう。
TOPIX100に採用されているような超大型株に絞って空売り戦略を実行したり、空売りする銘柄が決まっても、いきなりフルポジションで空売りをしたりせず、複数回に分けてポジションをとったり、1銘柄ではなく、2銘柄~4銘柄ぐらいに分けて空売りをしたりすることで、空売り戦略の最大損失額をある程度コントロールできるようになるはずです。
これらの方法で空売り戦略のリスクである最大損失が無限大にならないよう、しっかりとコントロールしておけば大きな損失は回避されるでしょう。ぜひ頭の片隅に入れておいて下さいね。
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