「電気自動車関連」が16位、中国の国策支援によるEV爆需に脚光<注目テーマ>

1 半導体
2 人工知能
3 生成AI
4 半導体製造装置
5 地方銀行
6 インド関連
7 自動車部材・部品
8 インバウンド
9 2023年のIPO
10 グローバルニッチ
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「電気自動車関連」が16位にランクインしている。
世界的なEVシフトが進むなか、国内でもトヨタ自動車<7203.T>をはじめとする大手自動車メーカーのEV戦略に一段と力が入っている。トヨタは今年4月初旬に新社長体制のもと、2026年までにEVを新たに10モデル投入し、年間150万台の世界販売を目標とする新たな中期計画を公表している。また、ホンダは30年までに年間200万台超のEV生産を目標としているが、大手電機メーカーとして世界に名を馳せるソニーグループ<6758.T>と連携したEV戦略の布石がマーケットの注目を集めた経緯がある。また、軽EV「サクラ」で大人気を得た日産自動車<7201.T>も30年までに19車種のEVを含む27車種の電動車投入を計画している。
いま、中国では景気減速懸念が高まるなか自動車販売需要の減退なども警戒されているが、ことEVに関しては政府の強力な普及支援のもと需要が急拡大している。世界で独走する米テスラ<TSLA>に、中国EV大手のBYDが今後肉薄する可能性も指摘されており、中期的には世界シェアのトップ争いも熱を帯びそうだ。日本の自動車大手はこのEV激戦区となっている中国でやや出遅れている感も否めず、今後の巻き返しに期待が大きい。
自動車メーカー以外の関連有力株としては、主力どころではEV駆動モーターシステムに注力するニデック<6594.T>のほか、モーターコアを製造する三井ハイテック<6966.T>などが挙げられる。また、リチウムイオン電池用セパレーターの専業メーカーであるダブル・スコープ<6619.T>や、リチウムイオン電池正極材の専業メーカーである田中化学研究所<4080.T>なども同関連では常連銘柄だ。アルミ電解コンデンサー用セパレーターのニッポン高度紙工業<3891.T>や車載電池向け電解銅箔を手掛ける日本電解<5759.T>なども人気素地を持つ。EV向けフィルムコンデンサーでは指月電機製作所<6994.T>、車体軽量化で商機をつかんでいるのがプラスチック成形関連機器のトップメーカーであるカワタ<6292.T>、インフラ面で重要な充電器メーカーで先駆しているのがモリテック スチール<5986.T>、また急速充電器の東光高岳<6617.T>なども注目度が高い。
出所:MINKABU PRESS
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