【IRアナリストレポート】オーウイル(3143)

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最新投稿日時:2023/06/02 17:18 - 「【IRアナリストレポート】オーウイル(3143)」(みんかぶ株式コラム)

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【IRアナリストレポート】オーウイル(3143)

著者:鈴木 行生
投稿:2023/06/02 17:18

~業界トップの食品原料を有する商社、環境ビジネスも主力事業へ~

【ポイント】
・今2024年3月期も引き続きピーク利益を更新しよう。ポストコロナで消費環境がよくなり、環境ビジネスの伸びも見込める。アイスクリームは新規取引の拡大で黒字転換しよう。原材料高と円安で輸入仕入れコストが上がっているが、製品価格への転嫁は前下期から進んでいる。米国子会社の利益寄与も高まっている。来期も増益を継続しよう。

・新しいビジネスを育てようという動きが加速しつつある。既存分野で新規顧客が育っており、新規分野の開拓にも広がりが出つつある。環境関連の大型シーリングファンは順調で、食品工場などで使われるボイラー用のノズル式スチームトラップ(水排出機器)の取り扱いも増加している。熱交換の高効率化に寄与する点が高く評価されている。

・新型コロナが落ち着きをみせる中、飲料関係の食品原料が好転している。茶類、野菜果汁などの農産加工品も順調である。乳製品関連では、顧客のニーズに合わせて、取扱高を増やしている。南米産ステビアもマーケティングが効いている。カロリーオフの甘味料として、タレ、ゼリー、ヨーグルトなどに利用され、その販路開拓が進んでいる。

・当社は、飲料用のビタミンC、缶コーヒーや製菓用の殺菌乳、飲料やデザート用のマンゴーピューレ・バナナピューレの取扱量で、民間企業として日本No.1、独自の専門性ときめ細かなサービスを特色とする提案型複合機能商社を実践している。

・近年は、食と環境のオーウイルに進化しつつある。物流倉庫などの大型施設で使われる大型シーリングファンが利益貢献を高めている。猛暑対策や省エネに加え、施設内の空気循環などコロナ対応にも寄与する。このシーリングファンで、マクロエア社からアジアの販売権も獲得したので、アジアの日系企業へのマーケティングが始まろう。

・新商材、人材投資、M&Aの具体化に力を入れている。営業利益15億円に向けて、前進しつつある。その路線作りに励んでおり、成長余力は十分にある。株価は割安である。好業績と増配が期待できる安定好配当を反映して、株式市場での評価はさらに高まっていこう。

目次
1.特色 食品原料を軸に複合機能商社を志向
2.強み ビタミンC、殺菌乳、マンゴーピューレで業界トップクラス
3.中期経営方針 大型シーリングファンが主力ビジネスに成長
4.当面の業績 円安、原料高を乗り越えて、ピーク利益の更新が続こう
5.企業評価 引き続き安定した好配当利回りに注目

オーウイル <3143>
企業レーティング
株価
(2023年6月2日)
1174円
時価総額 37億円
(3150千株)
PBR 0.91倍
ROE 16.5%
PER 5.5倍
配当利回り 4.3%
総資産 11445百万円
純資産 4164百万円
自己資本比率 35.4%
BPS 1286.5円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 税引き利益 EPS 配当
2014.3 27084 279 322 165 52.7 30.0
2015.3 27677 246 257 121 38.7 30.0
2016.3 27802 254 271 163 51.8 30.0
2017.3 28121 326 331 202 64.3 30.0
2018.3 31033 439 461 300 95.3 33.0
2019.3 31375 595 593 411 130.7 40.0
2020.3 32685 674 724 472 150.1 45.0
2021.3 29527 537 551 347 110.3 45.0
2022.3 28312 826 827 575 182.7 47.0
2023.3 31255 942 875 580 184.3 47.0
2024.3(予) 32000 1000 1000 670 212.7 50.0
2025.3(予) 33500 1100 1100 740 234.9 55.0

(2023.3ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは直近予想ベース。

企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
https://www.belletk.com/ouiru202306.pdf

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

配信元: みんかぶ株式コラム

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