◆ 今度は“円売り戻し” - 植田新総裁会見
先週末の“ドル買い(戻し)”に続き、週明けの昨日は“円売り(戻し)”が目立ちました。
キッカケは「植田日銀新総裁の就任会見(19:15~)」でした。
岸田首相との会談でも『政府・日銀の共同声明の考え方は適切』『直ちに見直す必要はない』との意向が示されましたが、これは目立った反応が見られませんでした。
しかし就任会見における『現行のイールド・カーブ・コントロール(YCC)政策とマイナス金利を継続することが適当』発言は、「(植田新体制下で)早期の日銀金融政策変更」との思惑を急速に巻き戻しました。
こうして積み上がった「円買い(ドル売り)ポジション」には“売り戻し圧力”がかかり、ドル円を“133.870円”へと押し上げていきました。
その後は“利益確定売り”にて緩やかに上げ渋ったものの、短期金融市場では「米5月0.25%利上げ」をすでに“約70%”織り込んだだけに、“下値の堅さ”は顕著といえそうです。
◆ ただ「米CPI」を控えているとあっては…?
こうして期待した“もう一段の上値模索”が実行されたものの、マーケットの注目は明日の「米消費者物価指数(CPI)」に集中している印象が強いです。
このため「日・米金融政策スタンスの違い」を背景にした“ドル買い+円売り”は意識されやすいと見るものの、「積極的なポジション形成」はやはり手控えられると見るのが妥当…?
もちろん本日より「流動性回帰」は本格化すると見られますので、“もう一段の上値模索”が進行する可能性はゼロではありません。
それでも目先に関しては“膠着”、場合によっては“利益確定売り”が先行する展開を想定しておくべきかもしれませんね。
もっとも“下値の堅さ”は引きずりそうなだけに、“133円ライン”では買いの手が入りやすいとは見ますが…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
135.910(50週移動平均線)
135.102(3/15高値、ピボット2ndレジスタンス)
135.000(大台)
134.749(3/8~3/24の61.8%戻し)
上値5:134.328(+2σ、ピボット1stレジスタンス)
上値4:134.130(日足・一目均衡表先行スパン上限)
上値3:134.000(大台)
上値2:133.870(4/10高値)
上値1:133.774(日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表転換線)
前営業日終値:133.605
下値1:133.324(100日/50日移動平均線、+1σ)
下値2:133.101(4/5~4/10の23.6%押し、4/10欧州タイム安値以降の38.2%押し)
下値3:132.933(4/10欧州タイム安値以降の50%押し、大台)
下値4:132.712(4/10欧州タイム安値以降の61.8%押し、20週移動平均線)
下値5:132.625(4/5~4/10の38.2%押し)
132.331(ピボット1stサポート)
132.210(日足・一目均衡表先行スパン下限/転換線、週足・一目均衡表先行スパン下限、20日移動平均線、4/5~4/10の50%押し)
132.000(大台)
《10:55》
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