◆ 米国債利回り急低下… - 金利面から“ドル売り”
やはり“さらなる上値追い”は厳しかった…。
“窓埋め完了”を機にジリジリと“上値模索”に転じた昨日東京-欧州タイムでしたが、NYタイムに入ると一変しました。
「JOLTS求人件数」が“悪化(1年9ヶ月ぶりの1,000万件割れ)”したことで、“米景気後退→利上げ停止”との思惑が先行したからです。
この影響にて米10年債利回りは“急低下(3.48%→3.33%)”となり、金利面から“ドル売り”が進行したからです。
◆ リスク面では“円買い”の後押しも…
一方、米債券利回りは低下したものの、昨日は米株式も“反落(NYダウは△198ドル)”となりました。
“米景気後退”が意識されたからですが、このためリスクセンチメントは改善しておらず、逆に悪化しているのが実状といえます。
このためリスク面では“円買い”も持ち出されやすく、一時“133.168円”へと反発していたドル円は、“131.519円”へと押し下げられ昨日の取引を終えています。
◆ テクニカル的には“上抜け失敗”だが…!?
注目の“日足・一目均衡表の雲(本日はさらに拡がって132.347-133.959円)”を突破し切れずに押し戻された動きは、テクニカル的には“上値抜け失敗”ということになります。
このため“上値の重さ”が意識されやすく、場合によっては“さらなる下値追い”につながってもおかしくないところです。
しかし本日は「ADP雇用統計&ISM非製造業景況」が予定され、何より週末には注目の「米雇用統計」が待ち構えるスケジュール感になります。
それらを確認する前に“さらなる下値追い”となるのは、こちらも意識過剰といわざるを得ない…?
「米国債利回り」の行方次第と見られますが、米2年債利回りは“3日連続”、米10年債利回りに至っては“すでに5日連続”で低下しているという状況でもあります。
「下げ止まらなければ…?」との懸念は頭をよぎるものの、「すでにいい水準まで低下した」と見ながら、ここからは対峙したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
134.396(ピボットハイブレイクアウト)
133.959(日足・一目均衡表先行スパン上限、大台)
133.822(3/16高値)
133.757(4/3高値、日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表転換線、3/8~3/24の50%戻し水準、ピボット2ndレジスタンス)
133.655(100日移動平均線)
133.168(4/4高値)
上値5:133.069(50日/20週移動平均線、大台)
上値4:132.747(ピボット1stレジスタンス)
上値3:132.553(20日移動平均線)
上値2:132.347(日足・一目均衡表先行スパン下限)
上値1:132.000(大台)
前営業日終値:131.712(日足・一目均衡表転換線)
下値1:131.519(4/4安値)
下値2:131.211(3/24~4/3の61.8%押し)
下値3:131.098(ピボット1stサポート)
下値4:131.000(大台、-1σ)
下値5:130.753(3/29安値)
130.694(週足・一目均衡表先行スパン下限、3/24~4/3の76.4%押し)
130.484(ピボット2ndサポート)
130.407(3/28安値)
130.000(大台)
129.641(3/24安値)
129.449(ピボットローブレイクアウト)
《10:40》