エネルギー株が下落 世界の石油市場は供給過剰 ロシアが予想外の生産拡大＝米国株個別

　きょうはクレディスイスの信用不安をきっかけに金融システムへの懸念が再燃しており、市場はリスク回避の雰囲気を強めている。米株式市場でもダウ平均が７００ドル超急落しているが、コモディティ市場でも原油相場が６５ドル台まで急落。銀行株もさることながら、この動きを受けてエネルギー株にも売りが強まっている状況。

　きょうは国際エネルギー機関（ＩＥＡ）が月報を発表していたが、世界原油市場は過剰供給に見舞われていると指摘した。ロシアが国際的な制裁にもかかわらず先月に生産を拡大させ、原油在庫は１年半ぶりの高水準に達したという。

　上期の世界の原油供給は需要をかなり上回るとも分析。ロシアが新たな輸出先に原油を大量に回していることが過剰供給に大きく反映されているとしている。ＩＥＡは今年のロシアの生産見通しを日量３０万バレル上方修正した。

（NY時間13:03）
エクソンモービル＜XOM＞　100.50（-6.44　-6.02%）
シェブロン＜CVX＞　152.37（-8.39　-5.22%）
シュルンベルジェ＜SLB＞　44.86（-4.50　-9.12%）
オキシデンタル＜OXY＞　55.75（-4.44　-7.38%）
マラソン・オイル＜MRO＞　20.74（-2.49　-10.72%）
ハリバートン＜HAL＞　29.73（-3.69　-11.03%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美