米ドル/円、方向性模索の相場付き

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最新投稿日時:2022/08/19 10:06 - 「米ドル/円、方向性模索の相場付き」(津田隆光)

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米ドル/円、方向性模索の相場付き

著者:津田隆光
投稿:2022/08/19 10:06

さらなる上値トライの条件は?

米ドル/円・日足・複合チャート
米ドル/円・日足・複合チャート出所:マネースクエアFXチャート

【注目ポイント】「135.900円」を上抜け突破するか否か
【シナリオ①】同レートを上抜け突破なら、「137.350円」付近までの上値切り上げも
【シナリオ②】同レートで上値抑制なら、「131.560円」付近までの下押しも考慮
【当面の“主戦場”(コアレンジ)】「131.560~137.350円」


今月12日、直近安値となる「130.316円」を付けた後、「上下往って来い」→「(約1カ月間における市場参加者の平均コストである)21日MA(≒134.460円)超え」と、やや強含みの動きとなっている米ドル/円。

上図の各メルクマールを見ると、1) 21日MA(移動平均線)が右肩下がりであること、2) 遅行スパンがローソク足と絡み合う状態になっていること、3) ローソク足の下方に薄い赤色雲(=抵抗帯、先行スパン)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、4) BB(ボリンジャーバンド)・±2σラインが収縮する“スクイーズ”になりつつあること、そして5) DMI(方向性指数)で僅かながら+DI>-DIとなり、ADXが右肩下がり推移になっている(上図赤色点線丸印)ことから、米ドル/円・日足チャートは、レンジ相場形成における反発フローの時間帯を示すチャート形状であると判断します。

喫緊の注目ポイントは・・・BB・+1σラインを基準とする「135.900円」(上図黄色矢印および黒色線)を上抜け突破するか否か。

筆者が予想する今後のシナリオは以下の通りです。(シナリオ①、②)


[シナリオ①]
これからの時間にかけて、「135.900円」を終値ベースで上抜け突破した場合は、「上値基準線突破」→「もう一段の上値追い」となりそうです。当該ケースでは、「遅行スパンのローソク足接近」や「+DI>-DIの乖離拡大」も伴いながら、BB・+2σラインを基準とする「137.350円」(上図Ⓐ赤色線)付近までの上値切り上げもあり得そうです。その後のさらなる上値トライについては、遅行スパンの動向(=“好転”成否)がカギを握りそうです。

[シナリオ②]
一方で、「135.900円」付近で上値を抑制された場合は、「上値抵抗圧力の増大」→「一旦の下押し」となりそうです。当該ケースでは、「21日MA(≒134.460円)割れ」や「SARの売りサインへの転換」、さらには「-DI>+DIへの変化」も伴いながら、BB・-2σラインを基準とする「131.560円」(上図Ⓑ水色線)付近までの下押しも考慮すべきでしょう。


上記シナリオ①および②を概括すると、当面※の米ドル/円は方向性を模索しつつ、“主戦場”(コアレンジ)を「131.560~137.350円」とするレンジワーク主体の相場付きとなりそうです。 (※ここでの「当面」は1~2週間のスパンを想定しています。)

津田隆光
マネースクエア チーフマーケットアドバイザー
配信元: 達人の予想

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