米ドル/円、今夜の雇用統計が動意となるか

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最新投稿日時:2022/08/05 10:13 - 「米ドル/円、今夜の雇用統計が動意となるか」(津田隆光)

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米ドル/円、今夜の雇用統計が動意となるか

著者:津田隆光
投稿:2022/08/05 10:13

米ドル/円、「130円」下値サポート成否がポイントに

米ドル/円・週足・複合チャート
米ドル/円・週足・複合チャート出所:マネースクエアFXチャート

【注目ポイント】「130.000円」で下値サポートされるか否か
【シナリオ①】同レートで下値サポートなら、「137.500円」or「140.000円」付近までの上昇も視野に
【シナリオ②】同レート割れなら、「127.500円」付近までの下押しもあり得そう
【“主戦場”(コアレンジ)】「130.000~137.500円」
【“想定戦域”(ワイドレンジ)】「127.500~140.000円」


“鬼門の8月相場”とも言われる中、米ドル/円はここもと下押し主体の動きに。先週(7月25日の週)の終値ベースで26週BB(ボリンジャーバンド)・+1σラインを下回ったこと(=上昇バンドウォーク崩れ)、さらには、今週(8月1日の週)時点で相場の転換点を示唆するパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)が「売りサイン」へ転換したことから、足もとの米ドル/円は下押しフロー主体の相場付きとなっています。(A)

その他メルクマールを確認してみると、1) 26週MA(移動平均線)が右肩上がりであること、2) 遅行スパンがローソク足を上放れる“好転”となっていること、3) ローソク足の下方に分厚い青色雲(=サポート帯、先行スパン)があること、4) BB・±2σラインが収縮する“スクイーズ”になりつつあること、そして5) DMI(方向性指数)で僅かながら+DI>-DIとなり、ADXが右肩下がり推移(上図赤色点線丸印)になりつつあることから、米ドル/円・週足チャートは、下値しっかりの上昇トレンド継続を示唆するチャート形状であると判断します。(B)

よって、単体的なシグナル(A)と総合的なシグナル(B)を概括すると、足もとにおける米ドル/円は、<上昇トレンドが継続する中において、「上昇一服」→「下値固め」の時間帯>であると捉えて良いでしょう。

今後の注目ポイントは、青色雲の上辺である先行1スパンを基準とする「130.000円」(上図黄色矢印および黒色線)で下値サポートされるか否か。

筆者が予想する今後のシナリオは以下の通りです。(シナリオ①、②)


[シナリオ①]
これからの時間にかけて、「130.000円」で下値サポートされた場合は、「下値固め」→「反発フロー」となりそうです。当該ケースでは、「上昇バンドウォーク再開」や「+DI>-DIの乖離拡大」も伴いながら、先週(7月25の週)高値レートを基準とする「137.500円」(上図Ⓐ赤色線)付近、あるいは「140.000円」ワンタッチ水準までの上昇も視野に入れるべきでしょう。

[シナリオ②]
一方で、「130.000円」を終値ベースで下回った場合は、「心理的節目割れ」→「もう一段の下押しフロー」となりそうです。当該ケースでは、「下値支持線割れ」や「-DI>+DIへの変化」も伴いながら、約半年間における市場参加者の平均コストを示す26週MAを基準とする「127.500円」(上図Ⓑ水色線)付近までの下押しもあり得そうです。ただし、現時点では青色雲が分厚い形状(=強い下値支持帯)となっていることから、下値余地は限定的と言えそうです。


上記シナリオ①および②を概括すると、当面※の米ドル/円は、「130.000~137.500円」のゾーンを“主戦場”(コアレンジ)、そして「127.500~140.000円」のゾーンを“想定戦域”(ワイドレンジ)とする往って来い主体の相場付きとなりそうです。(※ここでの「当面」は2~3週間程度のスパンを想定しています。)

足もとでは、日本時間本日21時30分に発表される米7月雇用統計の結果が米ドル/円の相場動意となりそうです。

津田隆光
マネースクエア チーフマーケットアドバイザー
配信元: 達人の予想

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