27日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:アルファベットの時間外の上昇など、売り一巡後は底堅さが意識される
■キヤノン、22/12上方修正、営業利益3760億円←3600億円、コンセンサス水準
■前場の注目材料:フジクラ、メキシコでEV向けワイヤハーネス生産、25億円投資
■アルファベットの時間外の上昇など、売り一巡後は底堅さが意識される
27日の日本株市場は、米株安の動きから売り優勢の相場展開が見込まれるものの、売り一巡後の底堅さは意識されそうだ。26日の米国市場でNYダウは228ドル安だった。小売大手ウォルマートによる業績予想の下方修正を受けて、アマゾンなど消費関連に売りが広がった。また、国際通貨基金(IMF)による成長率見通しの下方修正に加え、5月住宅価格指数や7月消費者信頼感指数、6月新築住宅販売件数も軒並み予想を下回ったため、成長減速懸念が重荷となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を前にポジションを圧縮する動きも見られた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比235円安の27415円。円相場は1ドル136円80銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。ただし、ウォルマートの下方修正については時間外の急落で昨日の時点で織り込まれている。また、取引終了後に決算を発表したアルファベットやテキサスインスツルメンツは時間外で買われていることもあり、売り一巡後は底堅さが意識されそうである。FOMCの結果を見極めたいとして積極的な商いは手控えられそうであるが、FOMC通過後のアク抜けも意識されやすく、押し目狙いの買いは入りやすいだろう。
日経平均は先週の上昇で52週線を突破したこともあり、いったんは達成感が意識されやすいところであり、利益確定の売りも出やすい。昨日の下げで5日線を下回ってきており、利食いの動きが強まる可能性はあるものの、節目の27500円辺りでの底堅さが意識されてくるようであれば、押し目待ち狙いの買い方についてもレンジを切り上げてくる可能性はありそうだ。アルファベットの決算がネガティブとならなかったことから、ハイテク株への見直し買いも意識される可能性はあるだろう。
また、米国では予想を上回る決算を発表した銘柄は買われており、冷静な動きを見せている。国内においてもコンセンサスを上回る決算を発表した企業に対しては、日替わり的な動きにはなりやすいものの、決算を評価した値幅取り狙いの動きは見られそうだ。本日は米国株安の流れから売りが先行する格好となろうが、決算評価の銘柄などについては押し目買いの好機になる可能性もあるだろう。FOMC前で手掛けづらい状況ではあるものの、押し目狙いのスタンスに。
■キヤノン、22/12上方修正、営業利益3760億円←3600億円、コンセンサス水準
キヤノン<7751>は2022年12月期業績予想の修正を発表。売上高は3兆9800億円から4兆800億円、営業利益を3600億円から3760億円に上方修正した。コンセンサス(3720億円程度)水準に引き上げた。新型コロナウイルス禍から経済が徐々に再開するのに伴い、オフィス向け複合機やレーザープリンターの需要が堅調に推移。旺盛な半導体需要を背景に、メモリーやロジック向けの半導体製造装置も伸びる。
■前場の注目材料
・1ドル=136.90-00円
・米長期金利は低下
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を長期化
・フジクラ<5803>メキシコでEV向けワイヤハーネス生産、25億円投資
・塩野義<4507>コロナワクチン4回目接種の治験開始、60歳以上の高齢者対象
・豊田合成<7282>ヘルスケア強化、東大発新興に出資、健康増進製品開発で連携
・三菱自<7211>三菱UFJ銀と脱炭素で協業、EV販売で連携
・東洋紡<3101>岩国で高機能品膜生産、CTA膜は秋田新工場に移管
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・10:30 豪・4-6月期消費者物価指数(前年比予想:+6.3%、1-3月期:+5.1%)
・10:30 中・6月工業企業利益(5月:前年比-6.5%) <ST>
■株式見通し:アルファベットの時間外の上昇など、売り一巡後は底堅さが意識される
■キヤノン、22/12上方修正、営業利益3760億円←3600億円、コンセンサス水準
■前場の注目材料:フジクラ、メキシコでEV向けワイヤハーネス生産、25億円投資
■アルファベットの時間外の上昇など、売り一巡後は底堅さが意識される
27日の日本株市場は、米株安の動きから売り優勢の相場展開が見込まれるものの、売り一巡後の底堅さは意識されそうだ。26日の米国市場でNYダウは228ドル安だった。小売大手ウォルマートによる業績予想の下方修正を受けて、アマゾンなど消費関連に売りが広がった。また、国際通貨基金(IMF)による成長率見通しの下方修正に加え、5月住宅価格指数や7月消費者信頼感指数、6月新築住宅販売件数も軒並み予想を下回ったため、成長減速懸念が重荷となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を前にポジションを圧縮する動きも見られた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比235円安の27415円。円相場は1ドル136円80銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。ただし、ウォルマートの下方修正については時間外の急落で昨日の時点で織り込まれている。また、取引終了後に決算を発表したアルファベットやテキサスインスツルメンツは時間外で買われていることもあり、売り一巡後は底堅さが意識されそうである。FOMCの結果を見極めたいとして積極的な商いは手控えられそうであるが、FOMC通過後のアク抜けも意識されやすく、押し目狙いの買いは入りやすいだろう。
日経平均は先週の上昇で52週線を突破したこともあり、いったんは達成感が意識されやすいところであり、利益確定の売りも出やすい。昨日の下げで5日線を下回ってきており、利食いの動きが強まる可能性はあるものの、節目の27500円辺りでの底堅さが意識されてくるようであれば、押し目待ち狙いの買い方についてもレンジを切り上げてくる可能性はありそうだ。アルファベットの決算がネガティブとならなかったことから、ハイテク株への見直し買いも意識される可能性はあるだろう。
また、米国では予想を上回る決算を発表した銘柄は買われており、冷静な動きを見せている。国内においてもコンセンサスを上回る決算を発表した企業に対しては、日替わり的な動きにはなりやすいものの、決算を評価した値幅取り狙いの動きは見られそうだ。本日は米国株安の流れから売りが先行する格好となろうが、決算評価の銘柄などについては押し目買いの好機になる可能性もあるだろう。FOMC前で手掛けづらい状況ではあるものの、押し目狙いのスタンスに。
■キヤノン、22/12上方修正、営業利益3760億円←3600億円、コンセンサス水準
キヤノン<7751>は2022年12月期業績予想の修正を発表。売上高は3兆9800億円から4兆800億円、営業利益を3600億円から3760億円に上方修正した。コンセンサス(3720億円程度)水準に引き上げた。新型コロナウイルス禍から経済が徐々に再開するのに伴い、オフィス向け複合機やレーザープリンターの需要が堅調に推移。旺盛な半導体需要を背景に、メモリーやロジック向けの半導体製造装置も伸びる。
■前場の注目材料
・1ドル=136.90-00円
・米長期金利は低下
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を長期化
・フジクラ<5803>メキシコでEV向けワイヤハーネス生産、25億円投資
・塩野義<4507>コロナワクチン4回目接種の治験開始、60歳以上の高齢者対象
・豊田合成<7282>ヘルスケア強化、東大発新興に出資、健康増進製品開発で連携
・三菱自<7211>三菱UFJ銀と脱炭素で協業、EV販売で連携
・東洋紡<3101>岩国で高機能品膜生産、CTA膜は秋田新工場に移管
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・10:30 豪・4-6月期消費者物価指数(前年比予想:+6.3%、1-3月期:+5.1%)
・10:30 中・6月工業企業利益(5月:前年比-6.5%) <ST>
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