チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップしています。
大阪ソーダ <4046> 【1→1】
「利益成長の寄与は価格上昇から数量増加へ」
22/3期は (事実上)増収大幅増益かつ利益は過去最高更新し着地(中期経営計画の目標を1年前倒しで達成)。基礎化学品、機能化学品ともに単価上昇(価格改定)が業績に大きく寄与した。もちろん、インパクトは価格上昇より小さいが数量増加も寄与している。会社側は23/3期も増収増益、最高益更新の計画である。22/3期の単価上昇は23/3期も続くと会社側はみている。但し、インパクトは、単価上昇から数量増(量的拡大)へシフトしていく。クロールアルカリ(基礎化学品)、アリルエーテル類(機能化学品)、ヘルスケア(機能化学品。特に旺盛な需要が続く医薬精製材料。糖尿病治療薬用途)、が牽引していく。
予想ROE:10.8% PBR:1.0倍、来期予想PER:8.2倍、来期予想EPS成長率:5%株価(6/10終値):3,070円
Fモデルによる理論株価:5,689円(6月9日by山方秀之)
プレミアグループ <7199> 【1→1】
「23/3期は大幅増収2桁増益を計画、右肩上がりの成長が続く」
22/3期は前期比16.8%増収、税引前利益は同16.0%増益で着地した。22/3期決算では市場環境が厳しい中でも、ストック型のコア2事業の拡大により将来収益を確り積み上げたこと、新規事業(オートモビリティサービス)拡大が順調でコア事業とのシナジーが図れ、全体での収益力向上に寄与したこと、ファイナンス事業において延滞債権残高率を一段と低下させたこと、などが評価できる。また、23/3期は成長投資を予定する中で、同社が2桁増益を計画し、増配を予想したことがポジティブである。更には、TIWでは23/3期計画の上振れを見込むこと、23/3期は6期連続の増収増益見通しとなり上場以来右肩上がりの成長が続く中で23/3期TIW予想PER14.8倍などの株価指標面にも特段割高感がないため、目標株価は前回の5,100円を維持し、投資評価は「1」を継続する。
予想ROE:31.5% PBR:5.4倍、来期予想PER:12.5倍、来期予想EPS成長率:19%株価(6/10終値):3,865円
Fモデルによる理論株価:3,328円(6月9日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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