NZドル/円、もう一段の上値切り上げとなるか

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最新投稿日時:2022/06/03 10:08 - 「NZドル/円、もう一段の上値切り上げとなるか」(津田隆光)

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NZドル/円、もう一段の上値切り上げとなるか

著者:津田隆光
投稿:2022/06/03 10:08

遅行スパンの“好転”成否がポイント!

NZドル/円・日足・複合チャート
NZドル/円・日足・複合チャート出所:マネースクエアFXチャート

【注目メルクマール】遅行スパンの動向
【シナリオ①】“好転”なら、「87.500円」付近までの上昇を想定
【シナリオ②】“フェイク(ダマし)”なら、「82.500円」付近までの下押しもあり得そう
【当面の“主戦場”(コアレンジ)】「82.500~87.500円」


NZドル/円の注目ポイントとして注目していた「21日MA(移動平均線、≒82.500円)超え成否」ですが、5月27日の終値ベースで同MAを上抜け突破。その後徐々に上値を切り上げ、足もとでは4月29日以来となる「85円台」(上図黒色線)に乗せる動きとなっています。

上図の各メルクマールを見ると、1) 21日MAが概ね横向きであること、2) 遅行スパンがローソク足に絡み合う状態となっていること、3) ローソク足が赤色雲(=抵抗帯、先行スパン)の上方で推移していること、4) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の下方で点灯していること、そして5) DMI(方向性指数)で+DI>-DIとなり、その乖離が拡大しつつある(上図赤色点線丸印)ことから、NZドル/円・日足チャートは、もう一段の上値切り上げを模索するチャート形状であると判断します。

目先、注目すべきメルクマールは・・・遅行スパンの動向(上図黄色矢印)。

筆者が予想する今後のシナリオは以下の通りです。(シナリオ①、②)


[シナリオ①]
これからの時間にかけて、遅行スパンがローソク足を上抜けする“好転”となった場合は、「上昇トリガーの発動」→「もう一段の上値追い」となりそうです。当該ケースでは、「上昇バンドウォークの継続」や「BB・±2σラインの“エクスパンション”」も伴いながら、4月20日に付けた高値レートを基準とする「87.500円」(上図Ⓐ赤色線)付近までの上昇を想定すべきでしょう。

[シナリオ②]
一方で、遅行スパンのローソク足上抜け突破に至らない、いわゆる“フェイク(ダマし)”となった場合は、「上値固め」→「一旦の下押し」となる可能性も。当該ケースでは、「上昇バンドウォーク崩れ」や「SARの売りサインへの転換」も伴いながら、約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MA(≒82.500円、上図Ⓑ緑色線)付近までの下押しもあり得そうです。


上記シナリオ①および②を概括すると、当面※のNZドル/円は、「82.500~87.500円」(前回の「80.000~85.000円」から上方修正)を“主戦場”(コアレンジ)とする相場付きになりそうです。(※ここでの「当面」は、1~2週間のスパンを想定しています。)

津田隆光
マネースクエア チーフマーケットアドバイザー
配信元: 達人の予想

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